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フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア Friuli-Venezia Giulia
「白ワインの聖地」と呼ばれるフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州。 クリアで洗練された白ワイン産地として古くから定評がありますが、最近では「オレンジワイン」の産地としても注目を浴びています。
イタリア北東部に位置し、北のオーストリアとの国境にはアルプス山脈が連なっています。地形は北半分が山岳地帯、南半分が丘陵地帯と平野に大別でき、栽培エリアは南側に集中しています。
気候はアドリア海の影響で比較的温暖ですが、州の南端のトリエステではボーラと呼ばれる冷たい風が吹き冷涼です。
「フリウリ」と「ヴェネツィア・ジューリア」が一つに統合された州で、州の大半を占めるのがフリウリ、東部のスロベニアに接する限られた地域がヴェネツィア・ジューリアです。昔はどちらもオーストリア領でしたが、1866年にフリウリが、1919年にヴェネツィア・ジューリアがイタリア領になりました。
領土争いに翻弄された時代を乗り越え、唯一無二の独自性をもつワイン産地へ
北はオーストリア、東はスロベニアと国境を接しているため、様々な文化が行き来し言語もイタリア語以外にドイツ語、オーストリア語、スロベニア語など複数の言葉が使われています。
しかし複数の言語を話す理由には地理的な理由以外に、もう一つ複雑な時代背景があります。
古代ローマ時代から重要な地方に位置づけられていたフリウリは、中世にハプスブルク家のオーストリア領になり、続いてフランス帝国領、再びオーストリア領に、と支配国が次々に入れ替わりました。その後第一次世界大戦で領土争いは激化し、イタリアとオーストリアの領土争いの主戦場となったこの州は、壊滅的な被害を受けてしまいます。
最終的にオーストリアが敗北し、イタリア領となりますが、領土問題で翻弄され続けた彼らは、今でもイタリア人ではなくフリウリ人、ヴェネツィア・ジューリア人だ、と言います。
この様な悲しい歴史を持つフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアですが、複数の民族がこの地に影響を与えた事で他州にはない独自の文化が育まれていきました。
その影響はワインも与えています。 土着品種が多いイタリアの中で、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアは突出して国際品種が多い州です。
80年代以降、スーパー・タスカンの成功によりイタリア全土で国際品種が植えられるようになりましたが、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアではもっと古くからメルローやカベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・グリージョ(フランス語でピノ・グリ)などが栽培されていました。 今や「外来品種」ではなく「地場品種」としてこの地に根付いているのです。
国際品種の伝来は古く、1869年には国際品種が栽培されていたそうです。 一説によると、フランス人のテオドール・ド・ラトゥール伯爵が、ハプスブルグ家への献上ワインを造るために植えたのが始まりと言われています。 当時のヨーロッパでは宮廷料理といえばフランス料理が主流だったので、それに合うワインは必然的にフランス系品種でした。
一方、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州固有の品種も数多く存在します。 白ぶどうではリボッラ・ジャッラ、ヴェルドゥッツォ、フリウラーノ、ヴィトヴスカ、ピコリット。黒ブドウでは、レフォスコ、スキオペッティーノなどです。 どれも古代ローマ時代から続く伝統的な固有品種であり、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアワインの味わいを特徴づける特徴的な品種として最前線で活躍しています。
そして近年、一部の生産者の間で造られ、注目が集まっているのが「オレンジワイン」です。それまでの洗練された現代的な白ワインとは真逆で、アンフォラを用いて白ブドウをまるで赤ワインの様に果皮を漬け込んで造る原始的なスタイルのワインです。 主に伝統品種であるリボッラ・ジャッラを使用しますが、白ワインでありながらミネラルとタンニンを持ち合わせた複雑な味わいになります。
この様に激動の歴史の中で創り上げてきたワイン文化は、多様性と独自性をもち、イタリアワインではなく『フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアワイン』という唯一無二のワインを造っています。
地域ごとの特徴
北東部のスロベニアとの国境に近い丘陵地帯に、この州最良のブドウ畑があります。 東側が「コッリオ・ゴリツィアーノ」、西側が「フリウリ・コッリ・オリエンターリ」です。
「コッリオ・ゴリツィアーノ」は、フリッシュと呼ばれる柔らかい泥炭土と砂岩が混ざる石灰質土壌で水はけが良く、トリエステから吹く冷たい風ボーラの影響で涼しく、白ワインに適しています。特にフリウラーノとリボッラ・ジャッラの固有品種から造られるワインは、世界的にも定評があり数々の賞を受賞する程で、卓越した白ワイン産地です。
「フリウリ・コッリ・オリエンターリ」は、南北に長い地形で北は冷涼なため白ワインに向いており、南は温暖なため赤ワインの産地となっています。 ピコリットから造られる上質な甘口ワインは「コッリ・オリエンターリ・フリウリ・ピコリット」としてDOCGに昇格しています。 また、固有品種のレフォスコやスキオペッティーノから造られる個性的なワインをはじめ、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローから造られるワインも上質で熟成能力を持ったワインが造られています。
また「フリウリ・コッリ・オリエンターリ」の北にある産地で、ヴルドゥッツォから造る甘口白ワインに「DOCGラマンドロ」があります。白の甘口ながらタンニンを持ち、ふくよかな味わいのワインです。
南西の広大な平野部の産地「DOCフリウリ・グラーヴ」や、イソンツォ川流域の産地「DOCイソンツォ」では、軽快な白ワインや、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなどから造られる早飲みの赤ワインが生産されています。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の代表的な固有品種
白ブドウ
リボッラ・ジャッラ
古代ローマ時代には栽培されていたと言われる古い品種です。 酸が強いのが特徴で、1960年代頃までは遅摘みによる甘口ワインが主に造られていましたが、現在では前述するようにオレンジワインの主要品種として使われています。
ヴェルドゥッツォ
フリウリの最も古い品種の一つで、主にウディネ周辺で栽培されています。ヴェルデ種とジャッロ種の2種類ありますが、今では殆どジャッロ種が栽培されています。果皮が厚く、白ブドウでありながらややタンニンがあり、甘口ワインにすると果実味や蜂蜜の風味のある濃厚なワインになります。 甘口ワインとして「DOCGラマンドロ」に昇格しています。
フリウラーノ
かつてはトカイ・フリウラーノの名称でイタリアで広く愛されていましたが、EU統合に伴い、ハンガリーのトカイとの混同を避けるため、トカイの名前が使用できなくなりました。多くはリボッラ・ジャッラとブレンドされますが、アーモンドや干し草などのデリケートな香りと柔らかな味わいが特徴です。
ヴィトヴスカ
トリエステに程近い産地カルソを代表する品種です。もともとは、トリエステのみで消費されていた「地元のワイン」的な位置づけで生産量も多くありませんでした。しかし、最近は栽培・醸造の見直しがされ凝縮度が向上し、今注目を浴びている品種の一つです。土壌由来の硬質なミネラルと洋梨を思わせる柔らかな味わいを持ち合わせます。
ピコリット
古代ローマ皇帝にも愛飲されていたと言われるほど、古い歴史を持つ品種です。 顆粒が小さく、ワイン用ブドウであれば通常一房に200〜300粒つくところ、たったの30粒しかつかないそうです。これらのことからイタリア語で「小さい」を意味する「ピッコロ」が品種名の由来だとされています。
また、野生種に近い特性をもち、結実しにくく、一房につくブドウの粒は少ないですが、その分成分が凝縮したブドウになるそうです。 この品種から造られる甘口ワインに「DOCGコッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ・ピコリット」があります。
黒ブドウ
レフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソ
収量が多く、昔から評価が高かった品種であり、記録では1700年代にフリウリで最も多く栽培されていた品種と言われています。 華やかな香り、中程度のタンニンとボディのある赤ワインになります。また収量を極力抑えたレフォスコは、凝縮感のある偉大なワインに変化します。
スキオペッティーノ
別名リボッラ・ネッラとも呼ばれている品種で、一説によるとスコッピアーレ(爆発する)という意味から名付けられたと言われています。 房は巨大で粒は大きく、そのままブドウを食べると「口の中で弾ける」様に果汁が溢れ出るため、この様な名前になったと言われています。 ワインにすると香り高く、しっかりとしたボディと長い余韻が楽しめる素晴らしいワインになります。
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フリウリ・コッリ・オリエンターリ
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ワー・ドリームス ビアンコ 2014 イエルマン 白
Jermann W... Dreams......... Venezia Giulia スピード出荷
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フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア Friuli-Venezia Giulia
「白ワインの聖地」と呼ばれるフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州。 クリアで洗練された白ワイン産地として古くから定評がありますが、最近では「オレンジワイン」の産地としても注目を浴びています。イタリア北東部に位置し、北のオーストリアとの国境にはアルプス山脈が連なっています。地形は北半分が山岳地帯、南半分が丘陵地帯と平野に大別でき、栽培エリアは南側に集中しています。
気候はアドリア海の影響で比較的温暖ですが、州の南端のトリエステではボーラと呼ばれる冷たい風が吹き冷涼です。
「フリウリ」と「ヴェネツィア・ジューリア」が一つに統合された州で、州の大半を占めるのがフリウリ、東部のスロベニアに接する限られた地域がヴェネツィア・ジューリアです。昔はどちらもオーストリア領でしたが、1866年にフリウリが、1919年にヴェネツィア・ジューリアがイタリア領になりました。
領土争いに翻弄された時代を乗り越え、唯一無二の独自性をもつワイン産地へ
北はオーストリア、東はスロベニアと国境を接しているため、様々な文化が行き来し言語もイタリア語以外にドイツ語、オーストリア語、スロベニア語など複数の言葉が使われています。
しかし複数の言語を話す理由には地理的な理由以外に、もう一つ複雑な時代背景があります。
古代ローマ時代から重要な地方に位置づけられていたフリウリは、中世にハプスブルク家のオーストリア領になり、続いてフランス帝国領、再びオーストリア領に、と支配国が次々に入れ替わりました。その後第一次世界大戦で領土争いは激化し、イタリアとオーストリアの領土争いの主戦場となったこの州は、壊滅的な被害を受けてしまいます。
最終的にオーストリアが敗北し、イタリア領となりますが、領土問題で翻弄され続けた彼らは、今でもイタリア人ではなくフリウリ人、ヴェネツィア・ジューリア人だ、と言います。
この様な悲しい歴史を持つフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアですが、複数の民族がこの地に影響を与えた事で他州にはない独自の文化が育まれていきました。
その影響はワインも与えています。 土着品種が多いイタリアの中で、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアは突出して国際品種が多い州です。
80年代以降、スーパー・タスカンの成功によりイタリア全土で国際品種が植えられるようになりましたが、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアではもっと古くからメルローやカベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・グリージョ(フランス語でピノ・グリ)などが栽培されていました。 今や「外来品種」ではなく「地場品種」としてこの地に根付いているのです。
国際品種の伝来は古く、1869年には国際品種が栽培されていたそうです。 一説によると、フランス人のテオドール・ド・ラトゥール伯爵が、ハプスブルグ家への献上ワインを造るために植えたのが始まりと言われています。 当時のヨーロッパでは宮廷料理といえばフランス料理が主流だったので、それに合うワインは必然的にフランス系品種でした。
一方、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州固有の品種も数多く存在します。 白ぶどうではリボッラ・ジャッラ、ヴェルドゥッツォ、フリウラーノ、ヴィトヴスカ、ピコリット。黒ブドウでは、レフォスコ、スキオペッティーノなどです。 どれも古代ローマ時代から続く伝統的な固有品種であり、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアワインの味わいを特徴づける特徴的な品種として最前線で活躍しています。
そして近年、一部の生産者の間で造られ、注目が集まっているのが「オレンジワイン」です。それまでの洗練された現代的な白ワインとは真逆で、アンフォラを用いて白ブドウをまるで赤ワインの様に果皮を漬け込んで造る原始的なスタイルのワインです。 主に伝統品種であるリボッラ・ジャッラを使用しますが、白ワインでありながらミネラルとタンニンを持ち合わせた複雑な味わいになります。
この様に激動の歴史の中で創り上げてきたワイン文化は、多様性と独自性をもち、イタリアワインではなく『フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアワイン』という唯一無二のワインを造っています。
地域ごとの特徴
北東部のスロベニアとの国境に近い丘陵地帯に、この州最良のブドウ畑があります。 東側が「コッリオ・ゴリツィアーノ」、西側が「フリウリ・コッリ・オリエンターリ」です。
「コッリオ・ゴリツィアーノ」は、フリッシュと呼ばれる柔らかい泥炭土と砂岩が混ざる石灰質土壌で水はけが良く、トリエステから吹く冷たい風ボーラの影響で涼しく、白ワインに適しています。特にフリウラーノとリボッラ・ジャッラの固有品種から造られるワインは、世界的にも定評があり数々の賞を受賞する程で、卓越した白ワイン産地です。
「フリウリ・コッリ・オリエンターリ」は、南北に長い地形で北は冷涼なため白ワインに向いており、南は温暖なため赤ワインの産地となっています。 ピコリットから造られる上質な甘口ワインは「コッリ・オリエンターリ・フリウリ・ピコリット」としてDOCGに昇格しています。 また、固有品種のレフォスコやスキオペッティーノから造られる個性的なワインをはじめ、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローから造られるワインも上質で熟成能力を持ったワインが造られています。
また「フリウリ・コッリ・オリエンターリ」の北にある産地で、ヴルドゥッツォから造る甘口白ワインに「DOCGラマンドロ」があります。白の甘口ながらタンニンを持ち、ふくよかな味わいのワインです。
南西の広大な平野部の産地「DOCフリウリ・グラーヴ」や、イソンツォ川流域の産地「DOCイソンツォ」では、軽快な白ワインや、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなどから造られる早飲みの赤ワインが生産されています。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の代表的な固有品種
白ブドウ
リボッラ・ジャッラ
古代ローマ時代には栽培されていたと言われる古い品種です。 酸が強いのが特徴で、1960年代頃までは遅摘みによる甘口ワインが主に造られていましたが、現在では前述するようにオレンジワインの主要品種として使われています。ヴェルドゥッツォ
フリウリの最も古い品種の一つで、主にウディネ周辺で栽培されています。ヴェルデ種とジャッロ種の2種類ありますが、今では殆どジャッロ種が栽培されています。果皮が厚く、白ブドウでありながらややタンニンがあり、甘口ワインにすると果実味や蜂蜜の風味のある濃厚なワインになります。 甘口ワインとして「DOCGラマンドロ」に昇格しています。フリウラーノ
かつてはトカイ・フリウラーノの名称でイタリアで広く愛されていましたが、EU統合に伴い、ハンガリーのトカイとの混同を避けるため、トカイの名前が使用できなくなりました。多くはリボッラ・ジャッラとブレンドされますが、アーモンドや干し草などのデリケートな香りと柔らかな味わいが特徴です。ヴィトヴスカ
トリエステに程近い産地カルソを代表する品種です。もともとは、トリエステのみで消費されていた「地元のワイン」的な位置づけで生産量も多くありませんでした。しかし、最近は栽培・醸造の見直しがされ凝縮度が向上し、今注目を浴びている品種の一つです。土壌由来の硬質なミネラルと洋梨を思わせる柔らかな味わいを持ち合わせます。ピコリット
古代ローマ皇帝にも愛飲されていたと言われるほど、古い歴史を持つ品種です。 顆粒が小さく、ワイン用ブドウであれば通常一房に200〜300粒つくところ、たったの30粒しかつかないそうです。これらのことからイタリア語で「小さい」を意味する「ピッコロ」が品種名の由来だとされています。また、野生種に近い特性をもち、結実しにくく、一房につくブドウの粒は少ないですが、その分成分が凝縮したブドウになるそうです。 この品種から造られる甘口ワインに「DOCGコッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ・ピコリット」があります。
黒ブドウ
レフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソ
収量が多く、昔から評価が高かった品種であり、記録では1700年代にフリウリで最も多く栽培されていた品種と言われています。 華やかな香り、中程度のタンニンとボディのある赤ワインになります。また収量を極力抑えたレフォスコは、凝縮感のある偉大なワインに変化します。スキオペッティーノ
別名リボッラ・ネッラとも呼ばれている品種で、一説によるとスコッピアーレ(爆発する)という意味から名付けられたと言われています。 房は巨大で粒は大きく、そのままブドウを食べると「口の中で弾ける」様に果汁が溢れ出るため、この様な名前になったと言われています。 ワインにすると香り高く、しっかりとしたボディと長い余韻が楽しめる素晴らしいワインになります。