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商品カテゴリ一覧 > スイス
スイス
Switzerland
アルプスの山々が国土の大半を占めるスイスでは、北緯45〜47度、標高450〜1100mの地でワイン用のブドウが栽培されています。スイスのワインの生産量はあまり多くないため、そのほとんどが国内で消費されていますが、その品質の高さから、世界中のワイン愛好家の注目を集めています。
なお、スイスのワインの産地は、スイス・ロマンド、スイス・アルモン、スイス・イタリエンヌの3つに分類されています。以下、産地別にその特徴などを解説します。
スイス・ロマンド(Suisse Romande):スイスのフランス語圏
スイスのワインの産出量の約80%を生産する、スイス最大のワインの産地です。西はジュネーヴから、東は北に三湖地方(ヌーシャテル湖、モラ湖、ビール湖)、南はヴァレーマで広がります。西部は大西洋の海洋性気候、北部は北からの寒帯性気候、南部は南からの地中海性気候の影響を受け、バラエティに富んだワインが生み出されています。
この中でも、最大の生産量を誇るのがヴァレー州で、スイス全体のワインの生産量の約40%を生産しています。ローヌ渓谷に沿って、約120kmにもわたって畑が広がっています。その中には、標高1,150mのフイスパーテルミネンなど、ヨーロッパの中でもかなり標高の高いブドウ畑があることでも知られています。また、白亜紀の地層から、約60種類ものブドウが産出されています。代表的な品種は、辛口白ワインを生み出すファンダン(ヴァレー州におけるシャスラの呼び名)やヨハニスベルグ(シルヴァーナー)、ピノ・ノワールなどです。
また、スイス第2の産地であるヴォー州は、レマン湖を中心に、北はヌーシャテル湖の辺りまでブドウ畑が広がっています。スイスの代表品種であるシャスラが生産量の約6割を占めています。中でも、ローザンヌからレマン湖沿いに広がるラヴォー地区では、太陽からの照射、レマン湖からの反射、日中太陽から土壌に蓄えられた熱と、「3つの太陽」が宿ると言われており、中世の城館を中心に伝統的なワイン造りが行われていることを受け、2007年6月、ブドウ畑の美しい景観とワイン造りの長い歴史が評価され、世界遺産に認定されています。
他にも、AOCをスイスで初めて導入したジュネーヴ州、中世の頃に僧侶たちにワイン造りの基礎が築かれたという、長きにわたるワイン造りの歴史を持つヌーシャテルなどの産地があります。
スイス・アルモン(Suisse Allemande):スイスのドイツ語圏
国土面積はスイスの約3分の2を占め、1990年代のワインブームの到来により、ワイン造りに活況を呈している地域です。
首都・ベルンを擁する西部では、その石灰質土壌から、白品種であるミュラー・トゥルガウ、赤品種のブラウ・ブルグンダー(ピノ・ノワール)が生産されています。
チューリヒを中心に広がる中央は、砂と粘土が混在した石灰質の砂岩の土壌です。なお、この地区にあるトゥルガウは、ヘルマン・ミュラー博士によってミュラー・トゥルガウが育種・開発された地としても知られています。
スイス・イタリエンヌ(Suisse Italienne):スイスのイタリア語圏
スイスでは最も南に位置し、イタリアと国境を接している地域です。ワインの生産量はあまり多くはないものの、比較的温暖なこの地では、高品質なメルロのワインが生み出されています。現在、メルロの栽培面積がこの地域全体の8割以上に及んでいます。
また、ティチーノ川上流域では、この地区特有の品種であるボンドーラにフレイザ、ボナルダ、マルベックなどを混醸した、「ノストラノ」と呼ばれる独特なワインが造られています。
スイスワインの歴史
スイスのワイン造りの歴史は古く、紀元前58年にジュリアス・シーザーがローマ軍を率いてヴァレーの渓谷を超えてスイスの地に侵攻した折に、ブドウ栽培とワイン造りがスイス各地に広められたと言われています。
ゲルマン民族の侵攻などにより混乱がもたらされた5世紀には、スイスのワイン造りは一時衰退しましたが、812年にフランク王国の国王であったカール大帝が農業振興政策を推進したことにより、ブドウ畑の面積は拡大し、ワイン造りの技術も進歩していきました。
その後、聖職者や領主などの権力者が、条件の良いブドウ畑を支配して、そこに城館を建ててワイン造りを行うようになりました。
17世紀には、国土を流れるローヌ川やライン川といった河川を利用し、他国とのワイン交易が盛んになりました。また、19世紀後半に入ると、鉄道網が整備され、現在スイスの主要品種となっているシャスラなどの品種が、ヴォー州からスイス全土へと広められていきました。
その後、スイス各地でブドウの病害による被害が相次ぎましたが、20世紀には新品種の開発や古い品種の保護、自然環境に配慮したワイン造りなどが進められ、ワイン造りも再び活気を取り戻しました。
現在、スイスのワインの生産は連邦政府の厳格な規制のもとにあり、その品質の高さが保持されています。
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エーデルワイス シャスラ 2018 カーヴ・ジョリモン 白
Edelweiss Chasselas / Cave Jolimont ※ヴィンテージが異なる場合がございます。 スピード出荷
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2,190円
(消費税込:2,409円)
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数量
ピノ・ノワール・ド・シエール AOCヴァレ 2009 カーヴ・サン・ピエール 赤
Pinot Noir de Sierre / Cave St-Pierre スピード出荷
価格
3,400円
(消費税込:3,740円)
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ドール AOCヴァレ 2013 カーヴ・サン・ジョルジュ 赤
Dole / Cave St-Pierre スピード出荷
価格
2,590円
(消費税込:2,849円)
■クール便をご選択の場合は1梱包につき9本までとなります
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在庫切れ
ハイダ AOCヴァレ 2013 カーヴ・サン・ジョルジュ 白 br※画像が異なる場合がございますのでご了承ください
Heida / Cave St-Pierre スピード出荷
価格
2,190円
(消費税込:2,409円)
■クール便をご選択の場合は1梱包につき9本までとなります
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在庫切れ
エーデルワイス ピノ・ノワール 2016 カーヴ・ジョリモン 赤
Edelweiss Pinot Noir / Cave Jolimont スピード出荷
価格
2,190円
(消費税込:2,409円)
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スイス
Switzerland
アルプスの山々が国土の大半を占めるスイスでは、北緯45〜47度、標高450〜1100mの地でワイン用のブドウが栽培されています。スイスのワインの生産量はあまり多くないため、そのほとんどが国内で消費されていますが、その品質の高さから、世界中のワイン愛好家の注目を集めています。
なお、スイスのワインの産地は、スイス・ロマンド、スイス・アルモン、スイス・イタリエンヌの3つに分類されています。以下、産地別にその特徴などを解説します。
スイス・ロマンド(Suisse Romande):スイスのフランス語圏
スイスのワインの産出量の約80%を生産する、スイス最大のワインの産地です。西はジュネーヴから、東は北に三湖地方(ヌーシャテル湖、モラ湖、ビール湖)、南はヴァレーマで広がります。西部は大西洋の海洋性気候、北部は北からの寒帯性気候、南部は南からの地中海性気候の影響を受け、バラエティに富んだワインが生み出されています。
この中でも、最大の生産量を誇るのがヴァレー州で、スイス全体のワインの生産量の約40%を生産しています。ローヌ渓谷に沿って、約120kmにもわたって畑が広がっています。その中には、標高1,150mのフイスパーテルミネンなど、ヨーロッパの中でもかなり標高の高いブドウ畑があることでも知られています。また、白亜紀の地層から、約60種類ものブドウが産出されています。代表的な品種は、辛口白ワインを生み出すファンダン(ヴァレー州におけるシャスラの呼び名)やヨハニスベルグ(シルヴァーナー)、ピノ・ノワールなどです。
また、スイス第2の産地であるヴォー州は、レマン湖を中心に、北はヌーシャテル湖の辺りまでブドウ畑が広がっています。スイスの代表品種であるシャスラが生産量の約6割を占めています。中でも、ローザンヌからレマン湖沿いに広がるラヴォー地区では、太陽からの照射、レマン湖からの反射、日中太陽から土壌に蓄えられた熱と、「3つの太陽」が宿ると言われており、中世の城館を中心に伝統的なワイン造りが行われていることを受け、2007年6月、ブドウ畑の美しい景観とワイン造りの長い歴史が評価され、世界遺産に認定されています。
他にも、AOCをスイスで初めて導入したジュネーヴ州、中世の頃に僧侶たちにワイン造りの基礎が築かれたという、長きにわたるワイン造りの歴史を持つヌーシャテルなどの産地があります。
スイス・アルモン(Suisse Allemande):スイスのドイツ語圏
国土面積はスイスの約3分の2を占め、1990年代のワインブームの到来により、ワイン造りに活況を呈している地域です。
首都・ベルンを擁する西部では、その石灰質土壌から、白品種であるミュラー・トゥルガウ、赤品種のブラウ・ブルグンダー(ピノ・ノワール)が生産されています。
チューリヒを中心に広がる中央は、砂と粘土が混在した石灰質の砂岩の土壌です。なお、この地区にあるトゥルガウは、ヘルマン・ミュラー博士によってミュラー・トゥルガウが育種・開発された地としても知られています。
スイス・イタリエンヌ(Suisse Italienne):スイスのイタリア語圏
スイスでは最も南に位置し、イタリアと国境を接している地域です。ワインの生産量はあまり多くはないものの、比較的温暖なこの地では、高品質なメルロのワインが生み出されています。現在、メルロの栽培面積がこの地域全体の8割以上に及んでいます。
また、ティチーノ川上流域では、この地区特有の品種であるボンドーラにフレイザ、ボナルダ、マルベックなどを混醸した、「ノストラノ」と呼ばれる独特なワインが造られています。
スイスワインの歴史
スイスのワイン造りの歴史は古く、紀元前58年にジュリアス・シーザーがローマ軍を率いてヴァレーの渓谷を超えてスイスの地に侵攻した折に、ブドウ栽培とワイン造りがスイス各地に広められたと言われています。
ゲルマン民族の侵攻などにより混乱がもたらされた5世紀には、スイスのワイン造りは一時衰退しましたが、812年にフランク王国の国王であったカール大帝が農業振興政策を推進したことにより、ブドウ畑の面積は拡大し、ワイン造りの技術も進歩していきました。
その後、聖職者や領主などの権力者が、条件の良いブドウ畑を支配して、そこに城館を建ててワイン造りを行うようになりました。
17世紀には、国土を流れるローヌ川やライン川といった河川を利用し、他国とのワイン交易が盛んになりました。また、19世紀後半に入ると、鉄道網が整備され、現在スイスの主要品種となっているシャスラなどの品種が、ヴォー州からスイス全土へと広められていきました。
その後、スイス各地でブドウの病害による被害が相次ぎましたが、20世紀には新品種の開発や古い品種の保護、自然環境に配慮したワイン造りなどが進められ、ワイン造りも再び活気を取り戻しました。
現在、スイスのワインの生産は連邦政府の厳格な規制のもとにあり、その品質の高さが保持されています。