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当店通常55,000円(税込)のところ 価格52,250円(本体価格:47,500円)
価格7,040円(本体価格:6,400円)
価格26,400円(本体価格:24,000円)
価格7,744円(本体価格:7,040円)
価格8,360円(本体価格:7,600円)
価格33,440円(本体価格:30,400円)
価格24,640円(本体価格:22,400円)
価格28,380円(本体価格:25,800円)
在庫切れ
価格41,800円(本体価格:38,000円)
価格5,489円(本体価格:4,990円)
価格4,400円(本体価格:4,000円)
価格3,850円(本体価格:3,500円)
価格15,400円(本体価格:14,000円)
価格20,878円(本体価格:18,980円)
価格16,390円(本体価格:14,900円)
価格29,590円(本体価格:26,900円)
価格43,890円(本体価格:39,900円)
価格24,200円(本体価格:22,000円)
シャトー・モンローズ
Chateau Montrose
フランス・ボルドーのジロンド河沿い、メドック地区の最北端に位置するシャトー・モンローズ。そのテロワールは、地質学者に「エリートコア」と呼ばれるほど、恵まれた土壌で育まれています。薔薇色の山(=モンローズ)〜シャトー・モンローズの所有者たち〜
メドック地区の最北部にあるサンテステフ村。その高台にあるのがシャトー・モンローズです。ジロンド河を望むその美しいシャトーの歴史は、1778年にまで遡ります。エチエンヌ・テオドール・デュムランは当時「エスカルジョンの荒野」と呼ばれていた未開のこの土地を購入しました。ヒース(ツツジ科の低木)で覆われた土地は、秋に薔薇色の花でいっぱいになることから、モン(山)ローズ(薔薇)という名がつけられたと言います。
その息子の代になって、土壌がブドウ作りに適していることが分かり、1815年にブドウの栽培が始まります。ささやかに始まったワイン造りでしたが、1832年にはブドウ畑は35haになり、その出来栄えは市場でも評判となるほどでした。
シャトー・モンローズの名を不動のものとしたのは、1855年のパリ万博を機に始まった、ワインの「格付け」です。ボルドー市の商工会議所によってつくられたこの格付けで、シャトー・モンローズは2級の認定を受け、その品質を世に認められることとなったのです。
1866年、アルザスの工場所有者であるマチュー・ドルヒュスが、このシャトーを買収します。ドルヒュスは老朽化した貯蔵庫を改築し、栽培方法や醸造方法も新しい手法を取り入れます。また、人材育成の先駆者でもあった彼は、住宅、医療の無償提供など、当時としては珍しい従業員の理想的な環境づくりにも取り組んだ人でした。
シャトー・モンローズのシンボルである「風車」を作り、地下水を利用することでブドウの伝染病であるフィロキセラを食い止めた、という逸話もあります。この時で、その敷地はすでに68.5haに広がっていました。
1887年、シャトー・モンローズはライバルである「シャトー・コス・デストゥールネル」の所有者であるジャン・オスタンの手に渡り、更に1896年、その義理の息子ルイ・シャルモリューへと引き継がれます。シャルモリュー家はこの後、経済危機や二度の世界大戦を乗り越え、設備を近代化し、最高のメドックワインとしての地位を強化していきます。
しかし、2006年、新たなオーナーの手にシャトー・モンローズは渡ることになります。そのオーナーとは大手建設会社のブイーググループ。通信・メディア業界にも手を広げる大手企業です。マルティンとオリヴィエ兄弟によるこの買収は、シャトー・モンローズのテロワールへの投資であり、ブイーグ兄弟が父フランシスから受け継いでいたワイン愛のもとに実現しました。
現在90haにも拡大したシャトーで、彼らは地熱システムやソーラーパネルによるエネルギーを利用し、環境に配慮したワインづくりに取り組んでいます。
シャトー・モンローズの土壌とワイン造りへのこだわり
シャトー・モンローズのブドウ畑は、ジロンド河を見下ろす高台にあります。その立地はワインづくりには理想的。水はけのよい砂利の下には、適度な水分を蓄えてくれる粘土質があり、渇水時にはブドウに貴重な水分を供給してくれます。これはメルローにとっては最適な生育環境と言えますし、また、何百万年もかけて作り上げられた複雑な地層は、豊富なミネラル分をブドウに与えてくれるのです。
そして、シャトー・モンローズのブドウ畑が急な斜面にある、という点も大切なポイント。斜面は川面の反射熱を受け、冬でも暖か。その温められた地面は、寒さに弱いカベルネ・ソーヴィニヨンを、春先の霜被害から守ってくれます。
また、シャトー・モンローズのワイン造りは、伝統的な手法をしっかりと守り、典型的な18世紀のボルドースタイルを貫いています。
一粒ずつ手摘みで収穫されたブドウは、1度目は畑で選果され、2度目の選果は醸造所に運ばれてから行われます。その後、除梗・破砕され、ステンレスタンクでアルコール発酵を促します。
この時、基本的には酵母添加は行いませんが、収穫時期に雨が降って酵母が流されてしまった場合には、添加することもあるということです。ワインがまろやかになるマロラクティック発酵も、流行の「樽」ではなく、タンク内で行うこともシャトー・モンローズのこだわりです。
樽発酵は18ヶ月。65%は新樽で、残りの35%は一度使用した樽を使用して発酵させます。 澱引きは3ヵ月に1度、清澄剤には卵白を使用し、濾過はしていません。
シャトー・モンローズのワインはそのヴィンテージにより、1級シャトー以上の評価を受けるほどのものがあります。しかし、それを造り手たちは至極当然の事と受け止めているようです。
その年の気候が畑にピッタリ合えば、いいワインが生まれるのは当たり前だ、という冷静さからも、彼らの畑の土壌と恵まれた立地への信頼の高さが垣間見えます。
シャトー・モンローズの代表的なワイン
シャトー・モンローズのワインは「晩熟」であることが特徴。中には50年もの熟成に耐えるものもあると言います。その点からも、5km離れたポイヤック村の1級ワイン「シャトー・ラトゥール」と比較されることもしばしば。
力強く、パワフルなその味わいはカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴が前面に押し出されたものでしたが、1970年代後半から、世の中の風潮に合わせてメルローの比率を増やした軽い飲み口のものが造られるようになりました。
しかし、1986年以降は、シャトー持ち前の力強いスタイルに戻り、歴史に残るヴィンテージワインを生み出しています。
現在シャトー・モンローズで使用されているブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー32%、ここに、エレガントなアロマを持つカベルネ・フランを6%、華やかでスパイシーな香りを持つプチ・ヴェルドを2%ブレンドしています(品種の比率はシャトー・モンローズ公式サイトより抜粋)。
シャトー・モンローズ(ファーストラベル)
シャトーを代表するメドック第2級格付けワイン。長期熟成に耐えうる力のあるワインで、エレガントで繊細ながらも、複雑で洗練された味わいが魅力です。伝説的なヴィンテージは、1921年、1929年、1982年、1990年、2009年。ラ・ダーム・ド・モンローズ(セカンドラベル)
しなやかな絹のようなメルローを感じることができる、シャトーのセカンドワイン。1944年〜1960年まで、シャトーを単独運営していたイヴォンヌ・シャルモリューに敬意を表して、1986年に造られました。サンテステフ・ド・モンローズ(サード的ラベル)
ファーストワインとセカンドワインから複数年のヴィンテージをブレンドして造られる希少なワイン。本来はプライベートワインとして、シャトーのオーナーや従業員だけが楽しめる特別なものでした。若いうちに楽しんでもらいたい、シャトーのサードワイン的位置付けのワインです。ロバート・パーカーやヒュー・ジョンソンといった名だたるワイン評論家からも太鼓判を押されているシャトー・モンローズ。「サンテステフのラトゥール」と異名を持つそのワインを、ぜひ比較して味わってみたいものです。