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シャトー・デュ・テルトル

Chateau Du Tertre

マルゴーも高台に位置する、メドック格付け第5級シャトー・デュ・テルトル。ガーネットのような深みのある色合いの、溢れる力強さとしなやかさが共存した、長く続く余韻も魅力の品の良いワインです。

マルゴーの高台に位置する畑


シャトー・デュ・テルトルの「テルトル」とは、フランス語で「小高い丘」を意味します。その名の通り、シャトー・デュ・テルトルは、標高20mを超えるような、マルゴーの中でも最も高い丘に位置しています。

高台で日照にも恵まれているため、ブドウの生育にとっても好条件になるほか、霧による被害からもブドウを守ることができます。また、近くを小川が流れているため、極端に畑が乾燥することもなければ、その小川が灌漑となるので水分過多に陥ることもなく、一定の水分のバランスが保たれています。

なお、ボルドーでは、ひとつのシャトーの所有する畑は点在していることが一般的ですが、このシャトーの畑は例外的に、52ヘクタールもの広大な畑が途切れることなく続いています。

マルゴーの特色をにじませるワイン


マルゴーは、ボルドーのジロンド河の左岸、多くの名だたるワインを輩出するメドック地区の南部に位置します。そのため、比較的温暖な気候で、柔らかな広がりと深みのあるワインが生まれます。

そして、メドックの中でも排水性のよい土壌で、大きな砂利の比率が他の地区よりも高いため、この地区のカベルネ・ソーヴィニヨンから造られるワインは、緻密な味わいに純度の高さが加わります。

こうして、マルゴーならではの独特の気品が備わったワインが生まれるのですが、力強さだけではなく、優雅さやしなやかさも持ち合わせたシャトー・デュ・テルトルのワインには、マルゴーのワインのスタイルが色濃くにじみ出ています。

ボルドー初のガラス瓶を造ったシャトー


シャトー・デュ・テルトルが建立されたのは、1000年以上も昔のことと言われています。そのときの所有者は、アルザック村の領主とされています。

その後、17世紀に入ると、アイルランド出身のピエール・ミッチェルがこのシャトーを取得します。ミッチェル氏は、イギリスのガラス瓶製法を導入し、ボルドーで初めてガラス瓶を造った人物として知られています。

今でこそワインの容器はガラス瓶が当たり前になっていますが、当時のワインは「アンフォラ」と呼ばれる陶器でできた細長い筒状の器で保存されていました。ガラス瓶が普及したことにより、ワインの保存性が格段に良くなったため、ミッチェル氏の発明は、ワインの歴史において偉大な功績と言えるでしょう。

シャトー再建


1855年、パリ万博にあわせて、メドックの主要なシャトーのワインの格付けが行われました。この格付けでは、シャトー・デュ・テルトルは第5級に格付けされますが、このことがきっかけで世の中にその名が知れ渡るようになりました。ところがその後、度重なるオーナーチェンジなどにより、シャトー・デュ・テルトルは衰退してしまいました。

しかし、転機が訪れます。1961年、サン・テステフにあるシャトー・カロン・セギュールのオーナーであったフィリップ・カプベルン・ガクストンが、哀れな姿となり果てていたシャトー・デュ・テルトルを取得し、シャトーの立て直しや、畑のブドウの植え替えなど、大規模な改革に乗り出しましたのです。

劇的に向上した品質


ガクストン夫人に引き継がれたシャトー・デュ・テルトルは、1998年にメドック格付け3級のシャトー・ジスクールの所有者でもあるオランダ人実業家、エリック・アルバダ・イェルヘルスマの手に渡りました。彼は、より品質の高いワイン造りを目指し、莫大な金額を投資して、ブドウ畑の整備や醸造設備の刷新など、大々的な改革を行いました。

この一連の事業が結実し、シャトー・デュ・テルトルのワインの品質は劇的に向上しました。その実力は、アメリカで発行されているワイン専門誌で、評価が厳しいとされる『ワインスペクテイター』誌においても、90点という高得点をマークするにまで至っています。

そして今では、シャトー・ジスクールの兄弟シャトーとして、ジスクールにも引け劣らない品質の高さを呈し、注目を集めています。

「はずれ」が無く、コストパフォーマンスに優れるワイン


メドックの格付けでは5級ではあるものの、ジスクールと肩を比べるまでに成長したシャトー・デュ・テルトの質の高さはそれ以上です。

特に注目すべきは、1978年以来、その完成度にムラがない点です。一般に、気候やブドウの生育状況によって、ワインには「当たり年」や「はずれ年」があります。これは、ブドウが農作物であることから、どうしても避けられません。ところが、シャトー・デュ・テルトルには、1978年以降、「はずれ」が無いため、どのヴィンテージでもその完成度の高さを味わうことができるのです。

それにも関わらず、価格はボルドーの格付けシャトーの中でも最もお値打ちなワインのひとつであるため、コストパフォーマンスにおいても優れていると言えるでしょう。

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【決算SALE】テルトル ブラン 2019 白 <br>Tertre Blanc  スピード出荷【白ワイン】

DMコード:d0125【決算SALE】テルトル ブラン 2019 白 
Tertre Blanc スピード出荷【白ワイン】

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当店通常7,150円(税込)のところ
価格6,435円(本体価格:5,850円)

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【4/3以降出荷】シャトー・デュ・テルトル 2019 赤 【■10401022111】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
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【4/3以降出荷】シャトー・デュ・テルトル 2018 赤 【■10401022006】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
Chateau du Tertre

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価格8,184円(本体価格:7,440円)

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