トップ > シャンパーニュ > シャンパーニュの注目生産者 > サロン
16 件中 1-16 件表示
当店通常349,800円(税込)のところ 価格319,000円(本体価格:290,000円)
価格349,800円(本体価格:318,000円)
価格195,800円(本体価格:178,000円)
在庫切れ
価格129,800円(本体価格:118,000円)
価格1,078,000円(本体価格:980,000円)
価格99,000円(本体価格:90,000円)
価格173,800円(本体価格:158,000円)
価格182,182円(本体価格:165,620円)
価格137,984円(本体価格:125,440円)
価格121,000円(本体価格:110,000円)
価格163,900円(本体価格:149,000円)
価格109,978円(本体価格:99,980円)
価格107,800円(本体価格:98,000円)
価格170,324円(本体価格:154,840円)
サロン
Salon
サロンの歴史
1900年代の初め、毛皮商として成功していたウジェーヌ・エメ・サロンが、自分と友人たちが飲むために造ったシャンパーニュが「サロン」の始まりでした。
シャンパーニュの愛飲家だった彼は、市販されているシャンパーニュの味に満足できず、コート・デ・ブラン地区のル・メニル・シュール・オジェに「サロンの庭」と呼ばれるわずかな広さの畑を購入し、シャルドネのみで純粋なブラン・ド・ブランを造り上げました。
このシャンパーニュは好評を得て、当時彼自身を始めパリの著名人や富裕層の行きつけであったレストラン「マキシム」のハウスシャンパーニュとして提供されるようになり、1921年には増えてきた顧客に対応できるよう、地下にセラーを備えたメゾンが建てられました。
1943年にウジェーヌ・エメ・サロンが亡くなると彼の甥がメゾンを引継ぎ管理していましたが、その後1988年にローラン・ペリエが大株主となりサロンはその傘下に入りました。
同時期にローラン・ペリエに売却された同じ村のドゥラモットとは姉妹メゾンとされ、現在二つのメゾンはともにディディエ・デュポン氏が社長として指揮を取り、醸造設備やオフィスをシェアしているので、サロンのメゾンに入るとドゥラモットの名も表示されているのが見られます。
20世紀の100年間にリリースされたのは37回だけ
サロンの最初のヴィンテージは1905年で、以降1999年までで37のヴィンテージがしかなく、21世紀に入ってからは2002年、2004年、2006年とリリースされていますが、他の有名シャンパーニュのリリース数と比べると極端に少ない数です。
それは、一般的な生産方法では毎年安定した品質でシャンパーニュを造るために、その年のブドウの収穫が不作でも、他の良い年のワインをいくつかブレンド(アッサンブラージュ)して仕込むものなのですが、サロンのシャンパーニュは販売するためというより、もともと愛飲家の趣味が高じて造られたため、最良のシャルドネが収穫できた年にしか造らず、満足のいかないブドウの年は仕込みをしないのです。
しかも、単一品種の一番搾り果汁だけを使い、瓶内熟成に10年間以上かけるサロンのシャンパーニュが年間に作られる本数は約6万本、少ない年はその半分ほどの場合もあり、このうち1万本はセラーに保存され出荷される多くは有名レストラン等に卸されるので、一般に流通するのは7000本程度だとか。これが稀少で幻のシャンパーニュと言われる所以になっています。
徹底したこだわりの製法
サロンに使用されるブドウは、創業時にエメ氏が購入した畑と契約農家の畑を合わせた計15haから収穫されるシャルドネです。
コート・デ・ブラン(白い丘の意味)の土壌は、名前の通り表土が薄く石灰質を多く含んだ白っぽい色が特徴ですが、ル・メニル・シュール・オジェでもその特徴が際立っており、ここで育ったシャルドネはミネラル感が豊富でキレのある酸を感じられるワインになります。
シャルドネに用いられることの多いマロラクティック醗酵は、乳酸菌の作用で醗酵を促し、味に丸みやなめらかさをもたらす作用がある製法ですが、サロンではこの方法を用いずブドウが本来持っている味わいを長い時間をかけて引き出していくのです。
サロンがリリースされるまでに平均14年かかると言われていますので、ベースワインの鋭い酸味や勢いに年月が厚みやなめらかさを加え、生き生きとした若さと長期熟成による奥深さの両方を感じられる比類のないシャンパーニュに仕上がるのでしょう。
たった一つのキュベ
メゾンの門扉にも記されている特徴的な「S」のマークが付いた「サロン・ブリュット・ブラン・ド・ブラン」。サロンが造っているシャンパーニュはこの1種のみです。
この1というのはサロンを象徴する数字で、ひとりの男性の情熱によって、単一種で造られるただ1種類のシャンパーニュが、現在でも職人の手作業を経て丁寧に生産されています。
例えばルミアージュ(動瓶)を機械化しているメゾンも多いなか、サロンでは職人が毎日8分の1ずつ瓶を回して澱を瓶口まで集めるという作業を、5〜6週間に渡って行っています。
また、サロンでは1970年代までは樽を使った醗酵を行っていましたが、70年代以降はステンレスタンクを使うようになりました。これは近代化というよりも、個性的なテロワールを純粋なまま尊重するための、サロンのこだわりによるものと考えられます。
姉妹メゾン、ドゥラモットとサロンの関係
サロンが造られない年に収穫されたサロン用のブドウは、実は姉妹メゾンであるドゥラモットのシャンパーニュに使われます。そのため、ドゥラモットは「サロンのセカンド」と呼ばれることも。
一度は味わいたいサロンですが毎年リリースされるとは限らず、また稀少で高価なので、まず手の届くドゥラモットを試してみる、という人も少なくないようです。
もちろん、サロンとは違う個性を持ったシャンパーニュですが、ドゥラモットも250年の歴史があるドメーヌですから、魅力的なシャンパーニュを造っています。
サロン用のシャルドネを使い、醸造もサロンのチームが行っているという、ドゥラモットのシャンパーニュも、その気品とピュアな風味がまさに「プチ・サロン」と呼ばれるにふさわしい逸品です。