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シャトー・ローザン・ガシー

Chateau Rauzan-Gassies

マルゴー村のメドック格付け第2級。息を吹き返した眠れる名門。マルゴーでありながら、重厚なスタイルでコストパフォーマンスにも優れた優良シャトー。

シャトー・ローザン・ガシーの歴史


シャトー・ローザン・ガシーは、16世紀にガイヤール・ド・タルデスが所有していました。1661年には、ピエール・デ・メサレス・デ・ローザンがこのワイナリーを購入します。このワイナリーは現在、シャトー・ローザン・セグラ、シャトー・ローザン・ガシー、シャトー・デスミライユ、シャトー・マルキ・ド・テルムの4つに分割されています。

ピエール・デ・メサレス・デ・ローザンは、このワイナリーを購入する以前は、シャトー・マルゴーやシャトー・ラトゥールでマネージャーを務めていました。また、ピエールはその後ポイヤックの畑も購入しました。この購入したポイヤックの畑は後にシャトー・ピションロングヴィル・バロン、シャトー・ピションロングヴィル・コンテス・ド・ラランドに分割されます。

1692年、ピエールが亡くなると、所有畑は3人の子供に相続されました。弟のテレーズがポイヤックの畑を承継し、兄2人はマルゴーの畑を承継します。その後、このマルゴーのワイナリーは婚姻などを経て、シャトー・デスミライユとシャトー・マルキ・ド・テルムが分離し、1763年にシャトー・ローザン・セグラとシャトー・ローザン・ガシーが正式に分割されました。

1945年、ローザン・ガシーはクィエ家に売却され、現在も一家が所有しています。

エノロジスト「ジャン・ルイ・カンプ」を迎え、低迷から復活。タニックで重厚なスタイルに。


ローザン・ガシーは1855年の格付けで2級となりましたが、その後の評価はあまり高くありませんでした。特に、80年代〜90年代は専門家の間でも評価は低く、2級でありながら低価格を実現していることが最大にして唯一のセールス・ポイントとさえいわれた不遇の時代でした。

しかし、1995年、ジャン・ルイ・カンプをエノロジストとして迎え、1998年、ローザン・ガシーは突如として息を吹き返します。マルゴーでありながら、その華やかさや柔らかさよりも、タニックで重厚な味わいを前面に押し出し、新たなスタイルを確立していったのです。

元々、畑はシャトー・マルゴーやシャトー・パルメなどと隣接していて、高いポテンシャルを持っていました。また、近年ではボルドー地方ジロンド川左岸のカベルネ・ソーヴィニョンの品質が目覚ましく向上していることも、カベルネ・ソーヴィニョン主体のアッサンブラージュを行うローザン・ガシーとしては追い風になりました。

現在は、ジャン・フィリップ・クィエとアン・フランソワ・クィエが管理し、品質は更に向上しています。

シャトー・ローザン・ガシーのブドウ畑、ワイン造り


所有畑は28.5ha。3級でありながら1級並みの実力を持つといわれるシャトー・パルメの真向かいで、シャトー・ローザン・セグラやシャトー・マルゴー等に隣接しています。

土壌は砂利と砂が中心の沖積土です。このボルドー左岸特有のジロンド川がもたらす堆積土壌は、カベルネ・ソーヴィニヨンにとって理想的な土壌であり、豊富なタンニンと凝縮感を蓄えることが出来ます。水はけがよく、地中に水分が不足することで、カベルネ・ソーヴィニヨンは、繊細なタンニンと骨格、フィネスをもたらすことが出来ます。

作付け比率は、カベルネ・ソーヴィニヨン65%、メルロー25%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド5%。平均樹齢が35年となっています。1ha辺り10,000本という高いレベルの密植を行っていますが、収穫量は40hl/haと、あまり大胆な収穫制限を行っていないことも、ローザン・ガシーが2級に格付けされたグラン・ヴァンでありながら比較的早く飲み頃に達する一つの要因であり、低価格を実現している要因ともなっていますが、近年は高い評価を受けており、収穫量の低さとワインの味わいは決してイコールではないことが、ローザン・ガシーの品質からうかがい知ることが出来ます。

また、収穫面では効率を高める為に機械収穫を採用しています。現在は50%を機械で収穫しています。この収穫のオートメーション化もコストの面で大きな貢献をしています。発酵はステンレスタンクを用い、25hl〜150hlまでの大きさのタンクを使い分けで行います。その後、平均で14〜18か月の熟成を行います。新樽比率は30%です。

様々なところで、大胆なコストカットや合理化が図られ低価格を実現していますが、品質も高く、2級のボルドーワインにあって、飲んで置くべき1本といえるでしょう。

シャトー・ローザン・ガシーの飲み頃、味わい


ローザン・ガシーは、比較的早く熟成することでも知られ、飲み頃のワインを探すのに他よりも労力を必要としないことが多いワインです。約6〜8年で飲み頃に達し、良いヴィンテージでも10年〜20年程でピークを迎えます。若いヴィンテージでも、1、2時間程デキャンタージュを行えば、香りは花開き、マルゴーらしからぬ重厚さを感じることが出来ます。

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【4/3以降出荷】ロルム・ド・ローザン・ガシー 2014 赤 【■EDB230812】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
L'orme de Rauzan Gassies

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