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モンジャール・ミュニュレ

MONGEARD MUGNERET

モンジャール・ミュニュレはブルゴーニュ地方、ヴォーヌ・ロマネ村にある有数の規模のドメーヌです。エシェゾー・グランエシェゾーなどの特級畑のワインを手ごろな価格で提供していることで知られています。

モンジャール・ミュニュレの歴史と現在

モンジャール・ミュニュレはモンジャール家が経営している、由緒ある家族経営型のドメーヌです。手のひらの絵が描かれたワインのラベルでもおなじみで、世界中で親しまれています。モンジャール家は18世紀の終わりごろからワイン生産を開始し、ブルゴーニュにおいて8代に渡り続いています。7代目はヴォーヌ・ロマネ村の村長でもあり、ドメーヌを飛躍的に成長させた人物でした。

エシェゾー、グラン・エシェゾーを始め、数々の銘醸畑を所有

現在ではブルゴーニュに33haの畑を所有しています。年間生産量はおよそ170,000本であり、この数字は家族経営のドメーヌとしては大きな規模と言えます。所有する畑で最も有名なのが、エシェゾー、グラン・エシェゾーの2つの特級畑です。それぞれ、エシェゾーを2.6ha、グラン・エシェゾーを1.44ha所有しています。この広さは、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)に次ぐ広さです。また、所有している区画も中心部に近い良質とされる位置です。

これら2つのグランクリュ以外にも、クロ・ド・ヴージョやリシュブールなどのグランクリュ、8つのプルミエクリュ、10のヴィラージュクラス(村名アペラシオン)、8のレジオナルクラス(地域名アペラシオン)の畑を所有しています。特級畑からお手頃なクラスまで、実に様々なワインを手掛けています。

モンジャール・ミュニュレのワイン造りの特徴

ブドウ栽培において、グリーンハーベストを実施しています。収穫量を減少させて果実の質を向上させることが目的で、間引きのようなものです。果房が未熟な状態のうちにある程度収穫するため、残った果房に栄養・エネルギーを集中させることになります。風味が濃厚でよく熟したブドウを栽培することができるのがメリットです。モンジャール・ミュニュレでは、ヴィラージュクラスは40hl/ha、グランクリュは30hl/haに収穫量を抑えています。

一部の畑において、2003年からはビオロジックを導入しています。それ以外の畑ではリュット・レゾネ(減農薬農法)に留めていますが、所有する畑の広大さを考えるとすべてをビオロジックにするのは非現実的なため、現実に即した農法と言えます。リュット・レゾネでも、化学肥料や除草剤は一切使用しません。農薬の使用もブドウの病気などやむを得ないケースかつごくわずかな量のみに限定しているため、実質的には有機農法であり、通常の栽培よりも地球や人に優しい農法です。

赤ワインについては、低温でのマセラシオン(醸し)を4〜5日かけて行い、アルコール発酵は30℃で12〜15日行います。その後、酸味をやわらげて円やかにするためのマロラクティック発酵はオーク樽で2ヶ月間実施します。

モンジャール・ミュニュレのワインの特徴

特級畑であるエシェゾー、グラン・エシェゾーに関しては、グランクリュ特有の重厚さや複雑性はそのままに、洗練されたしなやかなニュアンスがあります。力強さ・果実の凝縮性だけでなく、タンニン分がきめ細かいため、渋みが苦手な方でも飲みやすい仕上りです。比較的お手頃価格でグラン・クリュを味わえるため、グラン・クリュを初めて飲んでみようかと思う方にもおすすめです。

かつては新樽の香りが強いとされていましたが、近年の生産品は樽香がワインに綺麗に溶けて、より洗練されていると評されています。現在のドメーヌの当主である、ヴァンサン・モンジャール氏が継いでから、意識的にワイン造りで取り組んできたポイントです。ちなみに2016年以降、アレクサンドル・カルミナティ氏を後継者に指名しています。ヴァンサン・モンジャール氏の三女の夫にあたる人物ですが、果たしてどのようなワイン造りに取り組むのか今から注目されています。

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