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価格8,800円(本体価格:8,000円)
価格2,904円(本体価格:2,640円)
価格2,640円(本体価格:2,400円)
価格29,040円(本体価格:26,400円)
価格7,304円(本体価格:6,640円)
価格2,288円(本体価格:2,080円)
価格76,780円(本体価格:69,800円)
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価格2,178円(本体価格:1,980円)
価格28,490円(本体価格:25,900円)
価格2,519円(本体価格:2,290円)
価格2,849円(本体価格:2,590円)
価格30,800円(本体価格:28,000円)
ペゴー
Pegau
フランスの銘醸地のひとつ、ローヌ地方のシャトーヌフ・デュ・パプで、小規模ながらも父と娘でこだわりを持ってワインの生産を行う、実力派の造り手です。
偉大なワインが生まれる気候
ペゴーは、フランスのローヌ地方のシャトーヌフ・デュ・パプにシ21haの畑を所有する、家族経営の小さな造り手です。ローヌ地方は、ローヌ河の流域にある、フランス南東部の一大銘醸地です。このローヌ河沿いは、太陽がさんさんと降り注ぐ温暖な地域で、別名「太陽道路」と呼ばれているため、ここで生まれるワインは、「太陽のワイン」とも言われています。太陽をたっぷりと浴びて育ったブドウから作られる赤ワインは、長期の熟成も可能で、ボルドーやブルゴーニュといったフランスの2大銘醸地産のワインにも、決して引け劣ることがありません。
また、この地方は美食の里としても知られ、様々な農産物や、トリュフ、チーズなど、美味しい食材がたくさんあります。これらの食材には、ローヌの赤ワインが非常に相性がよく、多くの美食家を魅了しています。
シャトーヌフ・デュ・パプは、ローヌ地方の中でも南部に位置します。この地の気候の特徴に、「ミストラル」というものがあります。ミストラルとは、アルプス山脈から地中海を冬から春にかけて吹き抜ける乾燥した強風のことで、時速80kmもの強風が、年間120から150日ほど吹き続けています。この強風が、一時的に畑を涼しくしたり、ブドウの病害を防いだりしているので、一見過酷なこの気候に、偉大なワインが生まれる秘密があるのです。
良いワインは良質なブドウから
ペゴーの畑のあるシャトーヌフ・デュ・パプの土壌は、ハンドボール大の石ころや砂利に覆われています。石が、昼間に吸収した熱を夕方以降に吐き出すため、畑の保温の役目を果たします。そのため、朝晩共に年中暖かく、ブドウの糖度も高くなり、非常に良質なブドウが採れるようになります。
ペゴーの畑では、メインはグルナッシュですが、シャトーヌフ・デュ・パプ認定の13種類のブドウをすべて栽培しています。概して樹齢も高く、中には樹齢100年を超えるものもあり、果実の凝縮感と長い余韻がワインが生み出されています。 そして、ブドウを収穫する際はすべて手摘みで行います。また、選果も非常に厳しく、完全に熟したブドウのみが選ばれています。畑1haから生産されるワインの量が非常に少ないことも、これを裏付けています。
ドメーヌ・デュ・ペゴーの誕生
ペゴーの歴史は古く、1670年代まで遡ります。当時は、この地でオリーブやチェリーなどを中心に栽培していました。それらは大変質が良かったため、絶大な人気を誇っていました。その売上金を資金源として、ブドウの畑も拡大していきました。
記録によれば、1733年にはすでにワイン造りが始まっていたそうです。しかし、収穫されたブドウや、自分たちで造ったワインも、ほとんど樽の状態でネゴシアンと呼ばれる、ワインの原料を買い付けて自社製品として売り出す専門業者に売っていました。
その後も代々ワイン造りを行い、1987年に父ポール・フェローと娘のローランス・フェローがドメーヌを興し、現在の「ドメーヌ・デュ・ペゴー」を名乗りました。「ドメーヌ」とは、ブドウの栽培からワインの生産、瓶詰め、出荷まですべて自分たちで行う生産者のことをいい、その点ではシャトーと共通しています。
なお、現在は、娘のローランス女史がドメーヌを切り盛りし、父ポール氏は様々な助言を与える立場に立っています。
古典的なワイン造り
ペゴーのワイン造りでは、伝統的なスタイルが貫かれています。赤ワインを造る際は、多くの場合、収穫されたブドウは除梗・破砕した状態で発酵を行います。しかし、ペゴーでは除梗も破砕も行わず、ブドウの房をまるごと発酵させています。発酵に使用する酵母も、自然酵母のみを使用しています。また、発酵を終えたワインを熟成させる際は、近年多くの造り手が使用するようになったステンレスタンクも使用せず、「フードル」と呼ばれるオークの大樽を使用しています。
また、ペゴーでは、シャトーヌフ・デュ・パプの中でも珍しく、13種類のブドウをすべてブレンドしています。そのブレンドの比率は、毎年毎年、ブドウの状態を細かく観察して決められています。
このようにして、ふくよかな味わいの古典的なスタイルのワインが生まれ、ペゴーはシャトーヌフ・デュ・パプの中で最も荘厳でたくましいと評価されています。
幻のワインと言われるまでに
ペゴーのワインの質は、現当主でありローランス女史が加わったことで非常に向上し、数々のコンテストで華々しい成績を残しました。フランスにおける最上級のワイン雑誌、『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』でも、地域のトップ3に認定されました。
トップキュヴェのキュヴェ・ダ・カポは、100点満点でワインを採点するワイン評論家のロバート・パーカー氏が、5度も100点満点を付与しています。そして、彼の著書『世界の極上ワイン』においても、最大の賛辞をもって紹介されています。また、日本のワイン漫画『神の雫』では、第3の使徒として取り上げられていたため、人気に火がつき、常に入手困難となっています。