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価格5,588円(本体価格:5,080円)
ラドゥセット
Ladoucette
プイィ・フュメについて
ワイン生産地ロワール地方の東端は中央フランス地区です。サントル・ニヴェルネ地区とも言います。ガロ・ロマン時代に起源をもつプイィ・フュメのワインはベネディクト修道会に属するようになって名声を誇るようになり、中世においてはパリの上流階級でも有名になりました。この地域ではかつてガメイとピノ・ノワールによる赤ワインを醸造が主流でした。しかし、1860年代にフィロキセラの蔓延後、プイイ・フュメは古くからの伝統的なシャスラを少し残した程度で、ほとんどのガメイの樹は引き抜かれ、ソーヴィニヨン・ブランに植え替えられました。そのため現在ソーヴィニヨン・ブランから造るワインはプイィ・フュメまたはブラン・フュメ・プイィと呼ばれています。
現在は主にソーヴィニヨン・ブランによる白ワインの生産地として知られ、プイィ・フュメのぶどう畑は7つの村、プイィ・シュル・ロワール、サン・タンドレン、トレイシー・シュル・ロワール、サン・ローラン・ラベイ、メヴ・シュル・ロワール、サン・マルタン・シュル・ノアン、ガルシーに広がっています。
フュメという名前の由来には色々な説があり、
1、季節によってこの辺り一帯が濃い霧に包まれるため。
2、ワインが燻製に似た香りを感じさせるため。
3、ソーヴィニヨン・ブランが熟すと果実の表面に白い粉を吹き、それが煙に似ているから。
これら3つが有力な説。
ここの地形はロワール河右岸の西向きの台地に広がっている関係で、西風を直に受け、霜害が多く、農家の畑の拡張へのブレーキになっているためでしょうか、他の地域に比べ面積の割には生産者が少ないです。
ラドゥセットの歴史
この地で1787年、ラドゥセット家の祖先でフランス銀行頭取を務めていたラフォン伯爵が、ルイ15世の内縁の娘からサンセールの中でも最高のテロワールを誇るシャトー・ドュ・ノゼ250haのぶどう畑と城郭を譲り受けたことに始まります。その後の1805年、ラドゥセット家が継承、プイイ・フュメの「ドゥ・ラドゥセット」と、祖先の名前をとった「コント・ラフォン」銘柄のサンセールを造っていました。
時代は流れ1972年、わずか21歳でシャトーの経営を任された6代目現当主パトリック・ドゥ・ラドゥセット男爵は当主になると直ちに抜本的な醸造の近代化を図りました。当時はまだこの村では誰もが現代的醸造技術を導入しようと考えてもみなかった頃です。良いワイン造りには何よりも先ず高品質の葡萄の収穫を重要視、ぶどうそのものが持つ個性とポテンシャルを大切にするため、果汁にストレスをかけない重力を利用した設備での醸造、ナチュラルな味わいをワインに反映させるために決して樽は用いらない。これらぶどう本来のアロマを生かしたワイン造りこそがソーヴィニヨン・ブランのポテンシャルを最大限に表現できると考えたのです。
現在はプイィ・フュメにおいて最も高台の地、サン・タンドランを中心に100ha以上のぶどう畑を所有しているロワール最大の造り手であり、全プイィ・フュメの半分以上を造っています。
ラドゥセット・グループのドメーヌ
現在ではグループとしてのドメーヌは下記のような造り手があります。
コント・ラフォン
マルク・ブレディフ
ラドゥセットの代名詞、バロン・ド・エル
1973年にフランスの白ワイン最高峰を目指し造ったプイィ・フュメ最高キュヴェが「バロン・ド・エル(男爵のL)」です。ル・デゼールと呼ばれる、プイィ・フュメ中で最も立地条件の良い場所で出来るぶどうを使用します。その畑の中でも、樹齢40年から80年のぶどうのみで造られ、ビッグヴィンテージしか造られないという貴重なワインです。
さらに、コレクションシリーズという、長期熟成によってさらなる高みに到達したと判断されるまで熟成させてからリリースされる、特別なキュヴェも造っています。これらは特殊な形状をした18世紀のものの復元したボトルを導入しています。
バロン・ド・エルを含め、世界でも最高峰のソーヴィニヨン・ブランを造る生産者として称賛を浴びており、今ではフランスの高級レストランのワインリストに欠かせないものになっています。