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シャトー・デュアール・ミロン

Chateau Duhart Milon

シャトー・デュアール・ミロンの歴史


1830年、後にボルドー市長も務めたピエール・カステジャ氏がデュアール・ミロンとなる土地「マンダヴィ・ミロン」を手に入れます。ほどなくした後に隣の畑を入手する幸運に恵まれました。隣の畑とは当時、海賊ながら貴族の称号も持っていたサー・デュアール氏のぶどう畑だったのです。この畑を入手したことにより面積は40haにも及ぶ「デュアール・ミロン」が生まれました。その後1855年にはメドック格付け第4級に選出されます。

その後、フィロキセラの蔓延被害、産地偽装グラン・クリュ詐称事件、第一次世界大戦、世界大恐慌など、多くの困難を乗り越えてきました。畑の面積も50haまで拡大、当時ではポイヤック最大規模でした。こうして1937年までのこのカステジャ家がこのシャトーを守り抜くのですが、財政難に見舞われシャトーと売却することになりました。

その後は25年で5軒ものオーナーの手に渡ることになります。そのたび畑の区分け変更が行われており、一貫性のない味わいに急落。しかも追い打ちをかけるように1956年には凍霜害に見舞われ、ぶどう栽培は中断まで追い込まれました。こうしてシャトーは没落の一途となってしまい、財政面から畑の一部15haをシャトー・バタイエに売却することになりました。

ロスチャイルド家による買収


1962年、メドック格付け第1級シャトー・ラフィット・ロートシルトを有していたロスチャイルド家が買収します。

買収当時シャトー全体で110haの敷地面積でしたが、その内ぶどう畑は僅か17haしかありませんでした、しかも植えられていたぶどうは現在では補助品種としての位置付けのプティ・ヴェルドが多いという状況。

オーナーになると直ちに、新たな醸造施設の設置を行うだけでなく、味わいに反映されるまでには長い時間を要することになる大規模な畑改良に着手、排水設備の整備、ぶどうの樹の植替え、新たに区画を購入し区画交換を行い、ぶどう畑の再建を遂行、2001年までには71haまでに広がった一枚畑が再建されました。

畑には約75%のカベルネ・ソーヴィニヨン、約25%のメルロ、そして僅かながらカベルネ・フランを植えています。また、2018年にはかつて格付け第2級シャトー・コス・デス・トゥルネルにて総支配人を務めていたジャン・ギヨーム・プラッツ氏を招聘します。

シャトー・デュアール・ミロンの評価


世界的ワイン評論家デイビッド・ペッパーコーン氏は「1982年ヴィンテージより再評価されており、1982年は果実味をたっぷり含んでいながら複雑で洗練さをそなえ、この年を代表するワインである。1986年はきわめて濃密で芳醇、1988年、1989年、1990年の偉大さは約束されているといえる。現在のポイヤックのトップクラスに入る価値があり、ふたたび本領を発揮しはじめたワインといえよう。」と評価。

また、ロバート・パーカー氏も「3級に昇格させてもよいかもしれない」と高く評価しています。

シャトー・デュアール・ミロンの特徴


シャトー・ラフィット・ロートシルトの西側、ミロンの丘にぶどう畑は位置しています。ラフィットの畑は南東向きで、デュアール・ミロンの畑は一層北西方向。つまり畑の傾斜部はより西を向きなのです。また、ラフィットの畑は川に沿って広がっていますが、デュアール・ミロンは森林に向いています。よって、全般的にデュアール・ミロンでは、ぶどうの成熟に関してラフィットよりも完熟するまでに時間がかかります。そうして完熟したぶどうは450名以上の労働者でラフィット、デュアール・ミロン、両シャトーのぶどうを僅か11日間で収穫します。

あのロスチャイルド家が所有する格付けシャトーにも関わらず、館としてのシャトーは存在しません。醸造施設はぶどう畑から少し離れたポイヤック村の中心にあります。ラフィットとデュアール・ミロンでは、同一スタッフによる管理運営を行なっています。これは各シャトーの醸造施設及びぶどう畑がとても距離に位置しているためです。

発酵に用いるタンクには外気温に影響されず温度が一定に保たれる内部がコーティングされた温度調整機能付きコンクリートタンクを2003年より使用。品質が劇的に向上したことにより現在ではシャトー・ラフィット・ロスチャイルドでも導入されています。

熟成に用いる樽に関しては敷地内にある樽工房「トネリエリ・ド・ドメーヌ」で制作されたものを使用しています。また、新樽比率は50%で、ラフィットで1年使用した樽も使用しています。

発酵が終了した時点で、デュアール・ミロンに相応しいと判断されたものだけに絞るため、はじめからぶどうは収穫区画ごとに分けて醸造を行います。毎年12月に区画ごとのテイスティングを重ねます。約50%がデュアール・ミロン用に、35〜40%がセカンドワイン、ムーラン・ド・デュアールに回され、残りはポイヤックとして販売されます。

エチケットのデザインには、シャトー名にも用いられているサー・デュアール氏が1950年代まで隠居生活を送った館とカステジャ家が植えた樫の木が描かれています。

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