トップ > ボルドー > メドック > メドック格付け > シャトー・ランシュ・バージュ

シャトー・ランシュ・バージュ

Chateau Lynch Bages

メドック地区格付け5級ながらもトップシャトークラスを凌駕する、素直で力強いワインを造るシャトーです。伝統を守りながらも、近代化に合わせて新たな技術も取り入れ、気品のある安定した高いクオリティを保っています。

スランプを乗り越えて高品質なワイン造りに成功


ランシュ・バージュの歴史は、16世紀まで遡れる由緒あるシャトーで、当時から今と同じ広さの90hの畑を所有していました。ワイン生産に本腰を入れた記録が残っているのは18世紀からで、アイルランドからメドックに移住してきたトーマス・リンチが所有を始めます。

ランシュ・バージュの「ランシュ」は「トーマス・リンチ」の名からきていて、「バージュ」はバージュの古い集落があることから、この名が付きました。

そして何人かの手を経て、1939年から現在のオーナーであるカーズ・ファミリーが指揮を執り、4代に渡ってシャトーの管理をし、弛まぬ努力により「ランシュ・バーズ」の名を世に広めていきます。既に名のある醸造家だった初代のジャン・カルル・カーズは、35年間にわたってワイン栽培に力を注ぎました。

1972年に亡くなった彼の死後は、長くポイヤック市長を努めた息子のアンドレ・カーズ、そしてボルドーのワイン大使として活躍していた孫のジャン・ミッシェル・カーズが相続し、現在はひ孫のジャン・シャルルが4代目を引き継いでいます。

1950年代、1960年代と成功を修めてきたランシュ・バージュでしたが、1970年代前半は失敗続きでした。

そこで問題点を浮き彫りにして、以前より軽いエレガントなワインを生産しようと、1980年に大型のステンレス槽を25基導入しました。

従来のランジュ・バージュの支持者の中には反対する声もありましたが、結果として、より素晴らしいワインを造ることに成功しました。このステンレスタンクの導入により、その後は殆どのヴィンテージで高品質なワインを生み出し続けています。

また、最近まではランシュ・バージュの建物は実用本位でしたが、大規模な改修が行われて見違えるようになりました。16世紀当時の姿を活かしつつ、新しいファサード、大きなステンレスタンクが並ぶ新しいセラー、最新設備を誇るテイスティング・ルームが備えられるようになっています。

時に一級を脅かす「スーパーセカンド」の一つ。


1855年のパリ博覧会の際、ボルドーワインの象徴「メドック地区とソーテルヌ地区の格付け」がナポレオン3世の命によって行われました。ワイン仲買人達は、当時のシャトーの評判や市場価格をもとにワインの格付けを制定し、重要度ごとに第1級から第5級までの5階級に61シャトーを格付けしました。

ランシュ・バージュはその中では最下層の第5級に格付けされましたが、現在ではその品質は「トップシャトークラスに匹敵する」とも言われています。

所有するブドウ畑の環境や、歴代のオーナーがスランプを経験しながらも品質向上に努め続けた結果、ヴィンテージの出来にかかわらず、安定した高いクオリティのワインが生産され続けていることに起因しています。

また、1855年の格付け以降、ほとんどのワインの格付けが見直されていない為、格付け第2級以下のワインで、特に素晴らしい品質を持つワインを「スーパーセカンド」と呼び、時代の変化に合わせて評価しています。

ムートン、ラフィット、ラトゥールの間に位置する最高の立地


畑は、オー・メドック地区のサン・テステーフ村とサン・ジュリアン村の間、大西洋に注ぐジロンド河に程近い、ポイヤック村にあります。

シャトーの北側には格付け第1級のムートン・ロートシルトとラフィット・ロートシルトが、南側には同じく第1級のラトゥール、第2級のピジョン・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドとピジョン・ロングヴィル・バロンがあり、トップシャトーの間に位置するという抜群のロケーションに畑を所有しています。

その中でも通称「バージュの丘(プラトー・ド・バージュ)」と呼ばれる、ポイヤック村の中でも最良のブドウが獲れる地域にランシュ・バージュがあります。

ここは大西洋とジロンド河に近く、標高が低いため温暖な地域です。土壌は砂利が多く、水捌けが大変よい土地なので、造られるブドウの品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン種が適しています。

ランシュ・バージュのブドウ畑では、主にカベルネ・ソーヴィニヨンが73%、メルローが15%、カベルネ・フランが10%、プティベルドが2%植えられています。ごく少量ですが1990年から、白ワインのブドウ品種も造られています。セミヨン、ソーヴィヨン・ブラン、ミュスカデの3品種で、希少価値の高いものとなっていて人気があります。

「貧者のムートン・ロートシルト」から、今やムートンを脅かす存在に


ランシュ・バージュのワインは若々しいながらもミネラル分とタンニンが豊富で、スパイシーな香りに、凝縮した力強い味わいが特徴です。柔らかく深みのある余韻も持ち合わせ、素直で開放的な印象のワインが造られます。

そのスタイルがムートンに通じる事から、「貧者のムートン・ロートシルト」と評される事もあります。

とはいえ、最近ではムートンに匹敵するワインも産み出しており、1990年ヴィンテージでは、ムートンを大きく超えるパーカー99点を獲得。近年でも2009年はパーカー98点、2010年はパーカー96点、2016年も暫定ながら97〜99点と、5大シャトー並の評価を得ています。

その評価に合わせて価格も上昇傾向にあり、ムートンよりはまだかなり安いですが、「貧者の…」というには相応しくない適正価格となりつつあります。今後の更なる価格上昇も予想されるため、今のうちにセラーに入れておきたいワインの一つです。

14 件中 1-14 件表示 

●

【4/3以降出荷】シャトー・ランシュ・バージュ 2019 赤 【■10401042112】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
Chateau Lynch Bages

  • 取り寄せ品3
  • 取り寄せ品3

価格22,000円(本体価格:20,000円)

■ヴィンテージの変更があった場合
■輸入元で欠品が発生した場合にはご連絡致します
数量
詳しく見る

●

【4/3以降出荷】エコー・ド・ランシュ・バージュ 2019 赤 【■10401042107】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
Echo de Lynch Bages

  • 取り寄せ品3
  • 取り寄せ品3

価格7,040円(本体価格:6,400円)

■ヴィンテージの変更があった場合
■輸入元で欠品が発生した場合にはご連絡致します
数量
詳しく見る

●

【4/3以降出荷】シャトー・ランシュ・バージュ 2018 赤 【■10401042008】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
Chateau Lynch Bages

  • 取り寄せ品3
  • 取り寄せ品3

価格23,760円(本体価格:21,600円)

■ヴィンテージの変更があった場合
■輸入元で欠品が発生した場合にはご連絡致します
数量
詳しく見る

●

【4/3以降出荷】エコー・ド・ランシュ・バージュ 2018 赤 【■10401042011】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
Echo de Lynch Bages

  • 取り寄せ品3
  • 取り寄せ品3

価格8,096円(本体価格:7,360円)

■ヴィンテージの変更があった場合
■輸入元で欠品が発生した場合にはご連絡致します
数量
詳しく見る












14 件中 1-14 件表示