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ポルトガル Portugal
日本に初めて持ち込まれたワインも、ポルトガルのワインだと言われています。当時は珍陀酒(ちんたしゅ)と言われ、赤ワインを指す「Tinto(ティント)」から派生した名前のようです。織田信長も「血のようだ」と言って珍陀酒を好んで飲んでいたとも言われています。
そんなポルトガルのワイン、日本だとポートワインやマディラといった酒精強化ワインのイメージが強くありますが、最近では上質なスティルワインやスパークリングワインなどが続々と誕生しています。国内消費・大量生産の路線から、輸出を念頭に置いた高品質ワインの生産にシフトしてきており、VINEXPOやProWein等の国際的なワイン展示会はもちろん、日本の比較的小規模なワイン展示会等でも、ポルトガルのブースは大きなエリアを確保していることも多く、国の支援の元、輸出を強化している姿勢が明確に伝わってきます。
ポルトガルワインの歴史
その歴史は古く、紀元前にフェニキア人によってブドウ栽培が始められました。スペイン同様に一時はイスラム教の影響でワイン生産が禁止されましたが、ブドウの栽培はずっと行われており、12世紀にスペインから独立してからも、土着品種によるワイン造りを続けてきました。
17世紀頃になると、ポルトガルから南西に約1000km離れたマディラ島が、ヨーロッパからアメリカ大陸や喜望峰を経由する船の休憩地点として栄え、マディラ島のワインは各地に輸出されるようになります。
18世紀には、ポルトガル北部のポルトでポートワインが造られるようになり、スペインのシェリーと共に、世界三大酒精強化ワインとして、世界中で愛飲されるようになっていきました。
1756年には、当時の最高権力者であったポンバル侯爵(セバスティアン・デ・カルヴァーリョ・イ・メロ)によって、ポルトを対象に世界で最初の原産地管理法が制定されました。
今のように定温での輸送が難しい時代に、マディラやポートといった酒精強化ワインで栄えたポルトガルのワイン。共にユネスコの世界遺産にも認定されているように、歴史・文化的な価値も高い地域から造られるワインは、味わいだけでなく、歴史的な重みも感じさせてくれます。
一方で、国民一人あたりのワイン消費量が世界第4位と、国内消費も旺盛なポルトガルでは、酒精強化ワイン以外のスティルワインやスパークリングワインは輸出用に回ることは少なく、殆どが自国で消費されてきました。そうなるとどうしても、質より量の大量生産に重きが置かれてしまいますが、ここ最近、特に2000年以降になると、栽培や醸造をしっかりと学んだ新しい生産者が頭角を表し始めます。
ポルトガルでは伝統的に、ブドウは混植、混醸する生産者が多くいます。混植とは、同じ畑に様々なブドウ品種が入り混じっている事で、混醸とはそれらをまとめて醸造する事を言います。ブレンドが主体のポルトガルワインらしいといえばそうなのですが、ブドウ品種毎に熟成の度合いが違ったりするので、完熟しているブドウもあれば、まだ完熟手前のブドウや、熟しすぎたブドウ等を一様に扱うことになります。
ワインの品質をメインに考えれば、ブドウ品種毎に畑を分け、それぞれが完熟するタイミングで別々に収穫を行うことで、どの品種もベストなタイミングで収穫することが出来ます。そうしたことを普通に行う生産者が増えてきています。
同じく自国消費メインから、一大ワイン輸出国となったスペインに追いつけ追い越せと、ポルトガルは今や国を挙げてワインの輸出プロモーションに力を注いでいます。
ポルトガルの主なワイン産地
そんなポルトガルの主なワイン産地をご紹介します。
ヴィーニョ・ヴェルデ
酒精強化ワイン以外で、ポルトガルで最も有名なワイン産地と言えばここではないでしょうか。ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガル北部のスペインとの国境に位置しています。北にはアルバリーニョで有名なスペインのリアス・バイシャス。ポルトガルのブドウ収穫量の8分の1を占める、一大ワイン産地です。ヴェルデ(Verde)は緑を指す言葉で、若々しい緑のワインといった意味合いです。Jリーグの東京ヴェルディも緑色がモチーフですね。まだ完熟する前の緑色のブドウでワインが造られていた事から名付けられたようです。
ほんのりと泡立ちのある微発泡の白ワインが一般的ですが、殆ど発泡の無いタイプや、完全発泡のスパークリングワイン、赤ワインもあります。軽く飲めるタイプが多いですが、最近では樽で熟成させたコクのある高級品も出てきています。
ポルト
ポルトガルを代表する酒精強化ワイン、ポートを産み出す産地。Portはポルトガルでは「ポルト」と発音しますが、イギリスでは港を表す「ポート」と同音で発音がしやすかったこともあり、イギリスで大流行しました。ポルトの美しい段々畑は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。ドウロ
地域としてはポルトと同じで、ポルトが酒精強化ワインのDPO(ポルトガルワインの原産地呼称)なのに対し、スティルワインのDOPがドウロになります。ドウロのスティルワインは、酒精強化ワインのイメージからポルトガルが脱却しつつある象徴のような存在で、ここから今高品質のスティルワインが続々と登場していきています。
ダン
こちらもポルトガルのスティルワインの代表的な産地の一つで、赤ワインが生産量の80%を占める。かつてはタンニン豊富でドライなワインが多く、イタリアのネッビオーロのような熟成を必要とするものが多かったが、近年フレッシュでジューシーさのあるワインも増えてきており、評価を上げている。マデイラ
ポートと並ぶ、ポルトガルを代表する酒精強化ワインの一つ。ポルトガル本土からは約1000km離れた島で造られるワインは、大航海時代に船に積まれて世界を旅した。赤道を超えると通常のワインは劣化するのに対し、ポートワインは逆にまろやかさを増した。ポルトガルワインの等級(原産地呼称)
DOP(DOC)
最も格上となる、原産地表示付きのワイン。特定の地域で、特定のブドウで造られたワインだけが名乗ることが出来ます。ヴィーニョ・ヴェルデ / シャーヴェス / ヴァルパソス / プラナルト・ミランデス / ドウロ / ポルト / タヴォラ・ヴァローザ / ラフォインス / ベイラ・インテルオール / バイラーダ / ダン / エンコスタス・デ・アイレ / ロウリニャン / オビドス / トーレス・ヴェドラス / アレンケール / アルーダ / ブセラス / コラレス / カルカヴェロス / リバテージョ / パルメラ / セトゥーバル / アレンテージョ / ラゴス / ポルティマン / ラゴア / タヴィラ / マデイラ / マデイレンス / グラシオーザ / ピコ / ビスコイトス
IGP(Vinho Regional)
DOPよりも広範囲のエリアが対象となる地理的表示付ワイン。DOPが岩手県なら、IGPは東北地方といったニュアンス。DOPの規則で禁止されているブドウを使うとIGPに格下げになることもありますが、自分の求める品種を使いたいために、格下げになるのを厭わない生産者もいます。Vinho
地理的表示のないテーブルワイン。ポルトガルの主なぶどう品種
トゥーリガ・ナショナル Touriga Nacional
ポルトガルを代表する黒ブドウ品種。ポートワイン用の品種としても有名だが、近年国際的にも評価を上げている、ドウロやダンの赤ワインによく使われています。色が濃く、タンニン豊富。バガ Baga
バイラーダの赤ワインの主要品種。イタリアのネッビオーロと比べられる程、酸とタンニンが豊富で、長い熟成により真価を発揮する。ティンタ・ロリス(アラゴネス) Tinta Roriz(Aragonez)
スペインのテンプラニーリョと同じ、高級黒ブドウ品種。北部ではティンタ・ロリスと呼び、南部ではアラゴネスと呼ばれています。ローレイロ Loureiro
ヴィーニョ・ヴェルデの主要品種の一つ。白ブドウ。溌剌とした酸とレモンのような柑橘系のニュアンス。エンクルザード Encruzado
ダンの白ワインの主要品種の一つ。凝縮感とミネラル感があり、樽熟成にも耐えうるフルボディの白ワインとなります。アリント Arinto
酸のしかりとした白ブドウ品種。酸を補う目的でブレンド用としてよく使われます。