突然ですが、フランスの白ワイン産地と言われてイメージする地域はどこでしょうか？


シャルドネの銘醸地で芳醇な味わいのブルゴーニュ地方。清涼感のあるミュスカデやソーヴィニヨン・ブランを造るロワール地方。アロマティック系品種や、ほんのり甘みを感じるワインなど独自性を放つアルザス地方。といったところでしょうか。


今回ご案内するのは、そんな華やかな有名産地ではなく、密かに復権を狙うべく、品質をぐんぐん上げている産地 ボルドー・ブラン のご紹介です。



ボルドー地方と言えば、「赤ワイン」の方が断然有名ですよね。


でも実は、1970年代まではボルドーの赤と白の生産割合は拮抗していたと言います。


しかし、1991年の大霜被害を受けたボルドーは生産量が大幅に減少し、遂には白ワイン産地としての名が他の産地に取って変わられてしまったのです。


現在ボルドー全体の生産量のうち、白ワインの占める割合は たったの10％ しかありません。



しかし近年、ボルドー・ブランの蘇りを図るべく、一部の生産者が上質なボルドー・ブランの生産に乗り出しています！



かつては樽香が強く繊細さに欠けると批判もあったボルドー・ブランですが、新しい技術や設備の導入、栽培や醸造の正しい教育をうけるなど、生産者たちの努力によって、目覚ましく品質が向上しています！


今のボルドー・ブランの魅力は、 ピュアな果実味と新鮮さ、程よいミネラルを伴った端麗な味わい です！！



実はこの味わい、繊細で素材の味を重視する日本人好みなワインでもあるんです！


おまけに世界的なエレガント嗜好、そして日本食ブームが追い風となり、こういったワインの需要が年々高まっています。


この風潮はドラジェも然り。当店のお客様の多くは、お家で飲むワイン、特に料理とともに楽しめるワインをお求めになるので、 日本人好みの、なおかつご家庭で作る日本食にも合うワイン、 なんて聞いたら注目しない訳がありません！！！



今回はそんなボルドー・ブランを体現した、お勧めの一本を発掘してきました！



●シャトー・オー・ガリガ　2016

1419円 （税込）



2016年は、ブルゴーニュやロワールで雹や遅霜の天候被害を受けた年でしたが、ボルドーは近年稀に見る、量・質ともに良好な年でした。


そんな天候も味方し、シャトー・オー・ガリガは、フランスのワインコンクールの中でも金賞を獲るのが難しいとされる、 パリ・コンクール2017で見事金賞に輝いた代物 です！


ボルドーワインに精通しているインポーターの方曰く・・・


ボルドー・ブランで、なおかつ低価格なワインが金賞に選ばれるのは大変稀なこと、 だそうです。



そして、もう一つ驚くべきことは・・・


ボルドー・ブランとしては大変珍しい、 セミヨン100％ だということです！


ソーテルヌなどの甘口貴腐ワインを除けば、通常ボルドーの白ワインはソーヴィニヨン・ブラン主体で、セミヨンは補助品種として使われる程度です。


それをあえてセミヨン単一で造るという珍品に、試飲前から心が揺さぶられました。



恐らくネットで探してもそうそう見つからない 超希少ワインです！！


しかしそれが美味しいかは別問題。どんなものかと期待と不安が入り混じる中試飲してみると・・・

■テイスティングコメント 外観はやや淡いレモンイエロー。香りの第一印象は、華やかでフローラル。菩提樹のような凛とした白い花や独特なカモミールの香り。レモンの爽やかさと、白桃や洋ナシを思わせる柔らかなアロマが広がります。 瑞々しい果実感、程よいミネラル。酸味はまろやかで口当たり良く、何の抵抗もなく喉をするりと通り抜けていく、滑らかな質感です。 ソーヴィニヨン・ブランがブレンドされていないため、通常なら単調になりがちですが、このワインはシュール・リー製法を取り入れ深みを出し、繊細ながら品のいい味わいに仕上げています。 合わせる料理は、やはり日本料理でしょう。特に港町でもあるボルドーでは、牡蠣や魚も食べますので、魚介料理との相性は抜群です。例えば、牡蠣鍋や魚の塩焼き、てんぷらなど。

というように、物珍しさだけではなく、極めて良質なボルドー・ブランだったのです！


ボルドーでは補助品種という地味なイメージのセミヨンですが、セミヨン本来の素晴らしさを実感でき、評価が高まった一本でした！



超希少なセミヨン100％の辛口！！

日本人好みのピュア＆繊細＆端麗な味わいで、家のみにもピッタリ！

おまけに、低価格ワインには珍しいパリ・コンクール金賞のお墨付き！！

試さないなんてもったいない！是非ご自宅のお料理と一緒にお試しください！！