「ヨーロッパの人が飲む高級ワインをチリで造りたい」 1883年、スペインの名門貴族コンチャ家のドン・メルチョー氏は、ヨーロッパのワインを超えるワインを造ろうという情熱を担って、銘醸地ボルドーからブドウの苗をチリに持ち込み、コンチャ・イ・トロの礎を築きました。

家族経営から始まった事業は急速に成長していき、自分たちの品質に自信を深めたコンチャ・イ・トロ社は本格的に輸出事業に取り組むためにさらに規模を拡大。1933年にヨーロッパへの初輸出を果たし、夢への第一歩を踏み出したのです。

1970年代以降は、品質第一のポリシーの元、醸造システムに新技術を取り入れワイナリーの近代化にを進めます。コンチャ・イ・トロが自社で所有する畑は7000ha以上にも及び、その広さはチリ国内でもダントツ。まさにチリのトップワイナリーなのです。

1997年から始まった、バロン・フィリップ・ロートシルト社とのジョイントベンチャー、「アルマヴィーヴァ」も世界中で絶賛される逸品です。

創始者ドン・メルチョーの名を冠したこちらのワインは、コンチャ・イ・トロ社の最高峰赤ワイン。

豪華客船クイーンエリザベス2世号のワインリストにもオンリストされ、ワインスペクテーターでは合計9ヴィンテージがトップ10リストに入ったりと、確固たる地位を築いています。さらに、2017ヴィンテージはジェームス・サックリング99点、ワインスペクテーター95点、ワインアドヴォケイト94+点を獲得しています。

力強いボディと深みのある味わいは鮮烈。熟したプラムやカシス、かすかにヴァニラやミントの香りも感じられます。長熟にも耐えますが、溌剌とした飲み心地は若いうちからも十分に魅力的です。