華やかな香り、クリーンな果実味
ファーバーレーベのお手本と言える1本

このワインについて

ファーバーレーベは常にカビネットしか造っておらず、生産量の80%は日本に輸出しています。香りが良く、クリーンな雑味のない、非常に高いレベルのファーバーレーベのお手本と言えるワインです。今まで取り扱ってきたブルクライヤー　シュロスカペレの中で、最高の品質であると断言できます。

ファーバーレーベは、ヴァイスブルグンダーとミュラー　トゥルガウの交配品、ゲオルグ　ショイ博士により開発されました。早熟な品種で、良く熟した葡萄からは花のような上質な芳香とマスカット風味の、エレガントでさわやかなワインが造られます。アーデルスエック兄弟の父の時代に、アルツァイの農業試験場の指示で、様々な品種を実験的にアーデルスエックの畑に植えました。そこで毎年、アーデルスエックの畑だけに良い葡萄を付けたのがファーバーレーベでした。アーデルスエックの畑でファーバーレーベの苗の研究が行われたため、彼らにとって最適な品種となっています。ドイツでもまだまだマイナー品種ですが、アーデルスエックにとってはとても良く売れているワインのひとつです。

生産者について

葡萄栽培は限りなく有機栽培に近く、早い時期でのグリーンハーベスト（間引き）をして風通しのよい畑を造っています。

17世紀からある地下セラーには、最新の醸造設備を備えています。圧搾はニューマティックプレスで柔らかく行い、1976年には既に室内を10度に出来るクーリングシステムを完備していたセラーで、木樽熟成させています。遠心分離機は使用せず低温でゆっくり澱引き、ワインの10〜20%は澱と一緒に取り除いてしまいます。フィルターはキーセルゴアを使用。このフィルターはベントナイトパウダーに上から垂らすように通すため、ワインに対するストレスが最小限に抑えられます。その他、最新設備があるにもかかわらず、信じられないほど価格がお値打ちです。

このように徹底した品質へのこだわりが支持を受け、生産量の80%は国内で消費され、地元で非常に人気の高い生産者です。南アフリカワインなど輸入ワインの販売を副業としているため、自分自身のワインをそれほど高く売る必要がないというのも、お値打ち価格の秘密と言えます。

〈評価〉
ドイツ全体でまだ30軒しかない、ＤＬＧドイツ農産物協会のおすすめの生産者。「ゴーミヨドイツワインガイド2014」で推奨生産者、「ファインシュメッカー2014」で0．5星。1968年からワインやゼクトで約500の賞を受賞。