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ドメーヌ・ルイ・レミー
Domaine Louis Remy
ドメーヌ・ルイ・レミーは、ブルゴーニュのモレ・サン・ドニに邸宅のある歴史あるドメーヌです。樽熟成させることをモットーとし、クラシカルで緻密な味わいのワインが人気です。
ドメーヌ・ルイ・レミーの歴史は19世紀から始まる
ルイ・レミーは1821年に創設され、約200年に及ぶ長い歴史のある名門のドメーヌです。もともとブルゴーニュの大地主であり、土地を代表する名家でした。ジュヴレ・シャンベルタンおよびモレ・サン・ドニに畑を所有していました。
1989年まで、ジュヴレ・シャンベルタンの畑はフィリップ・レミーが、モレ・サン・ドニはルイ・レミーがオーナーでした。しかし、ジュヴレ・シャンベルタンで畑を所有していたフィリップ・レミーは、ドメーヌ・ルロワに売却してドメーヌを閉鎖してしまいます。
一方のルイ・レミーは、モレ・サン・ドニの選りすぐりの区画で、ワインを造り続けました。1959年まで「シャンベルタン・ブラン」という、今となっては伝説のワインを造っていたことでも知られていました。1982年にルイ・レミーがこの世を去り、妻と娘のシャンタルがドメーヌを継承します。しかし親族間での相続問題が勃発し、所有していた畑の2/3を手放すことになります。
現在ルイ・レミーのオーナーを務めるシャンタル・レミー氏は、6代目当主です。シャンタル・レミー氏の息子であるフロリアンもドメーヌに参画しています。以前よりも規模は小さくなったものの、優れた畑を今も手に残しています。
ドメーヌ・ルイ・レミーのワイン造りは伝統的なスタイル
オーナーのシャンタル・レミー氏は、「ブルゴーニュのワインはできるだけ熟成させてから飲んで欲しい」という考えを持っています。そのため、全体の生産量の1/3〜1/2程度は、レミー氏が飲み頃であると判断するまでは出荷しません。
このような販売形態を「トランシェ販売(薄切り販売)」と呼び、このドメーヌでは昔からの伝統的な販売方法ですが、ブルゴーニュではかなり珍しいケースです。ブルゴーニュの一般的なドメーヌは家族経営であり、一部のワインを貯蔵しておけるだけの資金・保管場所の余裕がないことが多いからです。
22ヶ月前後と平均よりも2〜4ヶ月長く時間をかけて熟成させます。新樽比率はほぼ0%と、圧倒的に古樽を生かした醸造を行っています。新樽比率を高めている現代のトレンドに対し、ルイ・レミーの醸造方針はまさにクラシカルと言えます。
ドメーヌ・ルイ・レミーのワインにはテロワールの特徴が素直に現れる
先述したように、ルイ・レミーの醸造法は伝統的なブルゴーニュのスタイルです。早飲みが世界的に主流になりつつある中で、クラシカルな手法を守り続けています。ワインにもその方針が反映されていて、新樽で香りをつける方法を採用していません。テロワールの持つ特徴が素直にワインに伝わり、熟成による経年変化も楽しめる仕上がりになっています。
このように、ルイ・レミーのワインは15年・20年以上と長い間寝かせてから開けることも多いです。長期熟成させたルイ・レミーのグラン・クリュは、ふちがややオレンジがかった綺麗なルビー色で、香りは熟したベリー系の香りに、枯れ葉・落ち葉のような熟成ワイン独特の香りがふんだんに感じられます。口に含むと爽やかな酸味とともに、滑らかなタンニン分が広がります。飲み込んだ後に残る余韻も十分長く楽しめるワインです。
典型的な長期熟成のブルゴーニュスタイルのワインなので、合わせる料理はやや濃く味付けした肉料理が良いでしょう。地元ではコック・オーヴァンという鶏肉の赤ワイン煮込みや、牛肉を煮込んでマッシュポテトを添えた「ブッフ・ブルギニョン」などが定番の組み合わせとなっています。ただし、スパイスを強く効かせた料理は、ルイ・レミーの繊細な香りを奪ってしまうため、避けた方が無難です。
チーズを合わせるなら、「ウォッシュタイプ」のものがおすすめ。ウォッシュタイプは、チーズの表面を塩水やお酒などで洗いながら熟成させたもので、マイルドでありながら独特な香りも楽しめるチーズです。ウォッシュタイプに該当するチーズには、エポワス、マンステール、モン・ドール、ポン・レヴェックなどがあります。
ルイ・レミーの評価は2005年からさらに上昇
以前から名高いルイ・レミーですが、2005年からさらにその評判を上げています。パーカーポイントでは90点台の高い点数を取るようになり、名門ドメーヌとしての地位を維持しています。
ルイ・レミーのグラン・クリュはクロ・ド・ラ・ロッシュが20,000円ほど、シャンベルタンが35,000円ほどで販売されています。プルミエ・クリュの場合は15,000円前後が相場であり、ブルゴーニュのトップクラスのワインに引けを取りません。
若いヴィンテージのプルミエ・クリュなら、10,000円以下で入手できることもあるので、ルイ・レミーを試しに飲んでみたい方にはおすすめです。また、当たり年のヴィンテージをワインセラーで寝かせておくのも面白いでしょう。