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ミゲル・トーレス・チリ

MIGUEL TORRES CHILE


スペイン・カタルーニャ州バルセロナの近郊、ペネデス地方でワインを造り続けて140年以上という長い歴史を誇る名門ワイナリー、「ミゲル・トーレス」。個人所有としては世界最大の生産量を誇るワイナリーです。その名門中の名門ワイナリーである「ミゲル・トーレス」が1979年に南米・チリのセントラル・ヴァレー地方に100ヘクタールのブドウ畑を購入し、ヨーロッパのワイナリーとして初めて進出、「ミゲル・トーレス・チリ」を設立しました。

ステンレス・タンクなどの現代的な設備や醸造技術を導入し、この事実はチリのワインの歴史上における最も重要な出来事の一つと言われています(「チリワインの歴史における重要な3日間」)。その後、1986年にはアメリカ・カリフォルニア州のソノマ・カウンティにも進出。世界中に影響力のあるワイナリーとしての威厳を保っています。

19世紀から始まるチリ・ワインの歴史


近年の世界的な躍進からすると意外なのかもしれませんが、チリでのワインの歴史は比較的新しく、始まりは200年ほど前、19世紀のことです。フランスのブドウが害虫により大きな被害を受けた際、それ以前に南米・チリに渡っていた苗木が守られていたことから、ブドウを栽培するためにフランスから栽培家、醸造家が移住したことに始まります。現在でもチリには当時建てられたフランス風の豪華なシャトーが多数遺されています。

樹齢100年で接ぎ木なし、と言う古木も遺されているなど、純粋さでは本家・フランスを凌いでいるとも言われています。もともとチリはワイン生産国であるスペインの植民地であったこと、気候も地中海性気候でブドウ栽培に適していた(乾燥しているため無農薬栽培がしやすい)こと等もチリにワイン文化を根付かせる要因になったようです。

2015年からは日本におけるワイン輸入量がワインの本家であるフランスを抜いてNo.1になるなどチリ・ワインの人気は世界中に広がっています。

南米への進出、「チリワインの歴史における重要な3日間」


1979年、「ミゲル・トーレス」がセントラル・ヴァレー地方に100ヘクタールの畑を購入し、ヨーロッパの最新の設備や醸造技術を伝えたことがチリ・ワインにおけるターニングポイントになりました。

チリでは「チリワインの歴史における重要な3日間」と言うものがあり、一つ目がが1548年、フランシスコ・カラバンテスによって行われたチリへのブドウの木の初植樹。二つ目が1851年にシルベストレ・オチャガビアにより行われたフランス原産種の導入であり、最後の三つ目が1979年の「ミゲル・トーレス」による「ミゲル・トーレス・チリ」の設立と言われています。

量より質、揺るぎない品質へのこだわり


最新の醸造技術の導入で、所謂「ニュー・ワールド・ワイン」を牽引している「ミゲル・トーレス・チリ」。ブドウの栽培面でも大きな影響を与えています。殺虫剤、除草剤などの化学薬品は使用せず、ブドウ畑の土壌や周辺の環境に対して細心の注意を払っています。出来上がるワインの質が素晴らしいのは無論のこと、軽量ボトルの採用や代替エネルギーを使用したワイン造りなど地球環境の保護改善にも貢献しています。

フェアトレードの実践、様々な社会貢献


「ミゲル・トーレス・チリ」が守るのは「美味しいワイン」と「地球環境」だけではありません。彼らはワイン造りに関わる「全ての人」へも敬意を払いチリ最大規模の「フェアトレード」を実践している企業でもあります。2010年の「チリ地震」での復興活動からスタートした、この事業は拡大し、FAIR FOR LIFE (IMO)のフェアトレード認証を取得。栽培農家とのフェアな取引は当然のこと、公正な待遇を守るため差別の撤廃、児童労働の撤廃、公正な給与など、関わる全ての人々の労働環境を良くするためのありとあらゆる取り組みを実践しています。

ミゲル・トーレス・チリの主要銘柄一覧


マンソ・デ・ベラスコ……カベルネ・ソーヴィニョン100%のプレミアム・ワイン
ネクタリア……リースリング100%の上品な甘口の白ワイン
コルディエラ・カリニャン……フレンチオーク樽で熟成された贅沢な赤ワイン
コルディエラ・シャルドネ……フレッシュ&フルーティな香りとリッチな味わい
コルディエラ・ブリュット・ピノ・ノワール……数々の受賞歴を持つスパークリングワイン

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