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価格25,190円(本体価格:22,900円)
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シルヴァン・カティアール
Sylvain Cathiard
ヴォーヌ・ロマネに拠点を置く、知る人ぞ知る珠玉のドメーヌ「シルヴァン・カティアール」。畑の総面積は5haと規模が小さく、少量生産ということに加え、外部からの評論にあまり興味のない性格でもあるため、これまで表にはなかなか出てこなかった生産者でした。現在においても、日本ではなかなか入手しがたい稀有なワインです。
一方で、その品質の高さから熱烈なファンも多く、ワイン愛好家からの人気もうなぎのぼり。年々その希少性が高まり、価格高騰を続けています。
歴史の浅いドメーヌでありながら、ここ最近、特に2010年以降の評価は非常に高く、ロバート・パーカー氏主催のワイン・アドヴォケイトでも、95点以上の高得点を連発。ブルゴーニュでこれほど高いポイントを連ねるのは、他にDRCやルロワ等、ほんの一握りの生産者しかいません。
シルヴァン・カティアールの歴史
1984年、ヴォーヌ・ロマネ村で設立されたドメーヌ「シルヴァン・カティアール」。シルヴァン・カティアール自体は、まだ30年余りと歴史の浅いドメーヌですが、創業者のシルヴァンは、実は3代目のヴィニュロンでもあります。
カティアール家は、シルヴァンの祖父アルフレッド・カティアールが1930年に設立したドメーヌ「カティアール・モリニエ」を持ち、そこから代々ワイン造りをしていました。
父は、ブルゴーニュで高く評価されていたカリスマ醸造家アンドレ・カティアール。ロバート・パーカーもアンドレが醸造を担当していたカティアール・モリニエのワインを絶賛し、ワインの質は最高レベルと4つ星評価をつけています。
ヴィニュロンの息子として生まれたシルヴァンも、家族のドメーヌで研鑽を積んでいきますが、結婚後、オリジナリティあるワインを自分自身で作りたいと思うようになります。念願叶い、父の畑の一部を使いながら独立して立ち上げたのが、現在のドメーヌ「シルヴァン・カティアール」です。独立後は、栽培から醸造、販売に至るまで、夫婦2人3脚で運営していきます。
そして、2011年には、スミス・オー・ラフィットでも修行したシルヴァンの息子セバスチャンがドメーヌを引き継ぎ、栽培や醸造を含めすべてを担当しています。
カティアール・モリニエ時代からも多大な評価を受けていた生産者ですが、その生産量の少なさから、あまり市場には流通しておらず、本当に知る人ぞ知る存在のドメーヌでした。
そんなシルヴァン・カティアールも、近年では、卓越した品質のワインを造る生産者と多方面から非常に高い評価を受けるようになり、その名を世界中に轟かせていきます。 しかし、知名度が高くなってきたことも影響し、以前にも増して入手困難なワインとなっています。
シルヴァン・カティアールの所有畑と栽培・醸造
シルヴァン・カティアールは、ヴォーヌ・ロマネとニュイ・サン・ジョルジュ、シャンボール・ミュジニーに計5haの畑を所有しています。
所有畑の総面積は小さいものの、中には特級畑のロマネ・サンヴィヴァンのほか、ラターシュに隣接するヴォーヌ・ロマネの一級畑、オー・マルコンソール、アン・オルヴォー、レ・スショなどがあります。
畑はリュット・レゾネで栽培しており、害虫対策には、農薬の代わりにホルモンカプセルを使用。非常に丁寧に育てられたぶどうは、房を傷つけないよう全て手摘みで収穫されています。
収穫されたぶどうは、完全に除梗を行い、2〜10日程度の短期間の低温浸漬ののち、コンクリートタンクにて発酵が行われます。
シルヴァンが手がけていたときの新樽比率は、グランクリュでは100%、村名や1級畑のものは50〜70%でしたが、セバスチャンの代になってからは、グランクリュは50%に、そのほかのキュヴェでは30%にまで引き下げています。また、澱が特出して多いヴィンテージを除き、ノンフィルター、ノンコラージュにて瓶詰めが行われます。
シルヴァン・カティアールの味わい
シルヴァン・カティアールは、1ランク上のブルゴーニュを飲みたいという方にぜひ楽しんでいただきたい生産者です。
どのキュヴェにおいても、洗練された華やかさを持ち、それぞれのテロワールを見事に表現した壮麗な味わいが特徴です。
香ばしい樽のロースト香が特徴的で、どのワインも非常にアロマティック。妖艶さがあり、高めの綺麗な酸とジューシーな果実味が溶け合って、飲む人を魅了する大変秀逸なブルゴーニュです。
村名クラスでも十分楽しめますが、プルミエクリュの秀逸さは期待以上のものとなることでしょう。
また、シルヴァンの息子セバスチャンに経営が移ってからは、より透明感のあるエレガントなスタイルを追求しています。