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価格18,590円(本体価格:16,900円)
価格16,368円(本体価格:14,880円)
価格9,680円(本体価格:8,800円)
価格8,800円(本体価格:8,000円)
価格7,480円(本体価格:6,800円)
価格6,864円(本体価格:6,240円)
価格6,160円(本体価格:5,600円)
価格5,720円(本体価格:5,200円)
価格4,928円(本体価格:4,480円)
価格4,840円(本体価格:4,400円)
価格4,576円(本体価格:4,160円)
当店通常4,400円(税込)のところ 価格4,180円(本体価格:3,800円)
価格4,136円(本体価格:3,760円)
価格4,048円(本体価格:3,680円)
価格3,960円(本体価格:3,600円)
価格3,520円(本体価格:3,200円)
価格3,190円(本体価格:2,900円)
価格3,168円(本体価格:2,880円)
価格2,904円(本体価格:2,640円)
バルバレスコ Barbaresco
イタリアワインの王様「バローロ」の弟分として知られている「バルバレスコ」は、ピエモンテ州の中南部に位置するクーネオ県に属しています。タナロ川を境に北部にはロエーロ地区、南部にはバローロ・バルバレスコ村を含むランゲ地区があります。 このロエーロ地区とランゲ地区一帯は、2014年に「ピエモンテのブドウ畑の景観」としてユネスコ世界遺産に登録されました。美しいブドウ畑の景観、そして何世紀にも渡り造られ続けてきたワインの歴史が、その後のイタリアワインの発展に大きく影響を与えたとして高く評価されたのです。
また、バローロ村とバルバレスコ村の間にあるアルバは「白トリュフの街」として有名で、毎年秋にはトリュフ市が開催され街は大いに賑わいます。
ワインの歴史は古く、この地方は1000年以上も前からワイン産地として知られていました。 小高い丘陵地帯が続く地域で、土壌構成はロエーロ地区が砂質で、ランゲ地区は青色粘土質がメインになっており、それぞれの区画で石灰や泥炭土などが複雑に混ざり合っています。
バルバレスコのワインは、弟分という呼び名から「バローロの2番手」といったイメージがしばらく払拭できずにいましたが、骨格のしっかりとした男性的なバローロに比べると、バルバレスコはやわらかく優美で女性的なワインになり、今ではその「エレガントさ」を武器に確固たる地位を築いています。
バルバレスコのエリアごとの特徴
バルバレスコのブドウ栽培面積は約480ヘクタールで、バローロと比べると3分の1以下しかありません。 ブドウ品種は、バローロと同様ネッビオーロ種100%で造られます。 バルバレスコの畑は一般的にバローロよりも高度が低く、より暖かい所にあるので収穫時期は早く、最低熟成期間も2年とバローロよりも1年短いです。 これらの理由からバローロに比べると長期熟成に耐えうる力強さには欠けるものの、その一方でエレガントさが利点となり、「ワインの女王」と称されるまでになりました。
バルバレスコの生産エリアは、「バルバレスコ」「ネイヴェ」「トレイーゾ」の3つの村で造られ、地形や気候条件によりワインの特徴が異なります。
バルバレスコ村
標高200〜300メートルにある村で、24のクリュがあります。 地域内のネッビオーロ種の栽培比率は6割を占め、他の村と比べると最も高いです。 村の西側に広がる傾斜は日当たりがよく、一流の畑が並びます。 3つの村の中では、最もパワフルで凝縮した果実味と硬いタンニンを持ち、男性的なバルバレスコになります。[代表的なクリュ]
ラバイア(Rabaja)、アジーリ(Asili)、マルティネンガ(Martinenga)など
ネイヴェ村
バルバレスコの東側にネイヴェの村があります。 標高200〜350メートルに位置し、18のクリュがあります。 地域内のネッビオーロ種の栽培比率は2割程度。他にはモスカート、バルベーラ、ドルチェット種などが植えられています。 バルバレスコ村とトレイーゾ村の中間的な味わいで、力強さと華やかさの両方をあわせ持ち、加えて柑橘類やスパイスのトーンが感じられ、ミネラル分豊かな味わいになります[代表的なクリュ]
サント・ステファノ(Santo Stefano)、ガッリーナ(Gallina)、セッラボエッラ(Ser raboella)など
トレイーゾ村
標高は420メートルに達する最も標高の高い地域で、13のクリュがあります。 ネッビオーロ種の栽培比率は2割程度で、多くはモスカート、ドルチェット種などが植えられています。 2つの村に比べるとあまり知名度はありませんが、フローラルな香りとソフトなタンニン、最も女性的なバルバレスコが生まれると言われる今注目のエリアです。[代表的なクリュ]
パイオレ(Paijore)、リッツィ(Rizzi)など
バルバレスコの歴史
バルバレスコは昔、甘口ワインとして造られていました。 1894年にドミツィオ・カヴァッツァ博士がカンティーナ・ソチャーレ(生産者協同組合)を設立させると、それまで不当な価格で取引されていたものを是正し、良質な葡萄だけを買取る仕組みが生まれました。それにより一気にバルバレスコの品質が向上します。 その後バルバレスコは1966年にDOCに、1980年にDOCGに昇格を遂げます。
そしてバルバレスコを語る上で、決して忘れてはいけない重要人物が、ガヤ(GAJA)の4代目当主の「アンジェロ・ガヤ」です。 1960年代に、アンジェロ・ガヤは、バリック(古樽)の使用、単一畑のワイン造り、国際品種の導入など、当時誰もやっていなかった革新的な方法でワインを造り、一躍世界にその名を知らしめました。
またガヤと双璧をなす生産者が「ブルーノ・ジャコーザ」です。 醸造は大樽で長期熟成させる伝統的な方法を基本としており、ガヤとよく比較されますが、正に栽培も醸造も真反対の造り手といっても良いでしょう。
バルバレスコのブドウ品種 ネッビオーロ種
バルバレスコを造りだすネッビオーロ種。晩秋の霧(ネッビア)が出始める頃にようやく収穫できる晩熟のブドウであり、またブドウに付着する白い斑点が霧に見える事からその名が付けられたと言われています。
アントシアニンは少ないがタンニンが多いため、「ワインの色はうすいがかなり渋い」のが特徴です。このタンニンがあるからこそ長熟のバローロ、バルバレスコを造ることが出来ます。しかしデリケートな品種としても有名で、栽培環境に大きく左右されるため、異なる環境で栽培されると突然変異を起こしたり、似ても似つかないブドウに変化してしまいます。
バルバレスコの主な生産者
ガヤ(GAJA)
ブルーノ・ジャコーザ(Bruno Giacosa)
マルケージ・ディ・グレジ(Marchesi di Gresy)
チェレット(Ceretto)
ラ・スピネッタ(La Spinetta)
ブルーノ・ロッカ(Bruno Rocca)
バルバレスコに合わせる郷土料理
地元では、ピエモンテの郷土料理「牛の塊肉の赤ワイン煮込み(ブラザート)」と合せるのが鉄板です。 料理においても「ワインの王」「ワインの女王」の名に相応しい、ビーフシチューやハンバーグなどしっかりとした味付けのリッチなメインディッシュと合わせて頂きたいワインです。 また、食後に熟成したハードチーズと共にゆったり楽しむのもオススメです。