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価格8,140円(本体価格:7,400円)
価格13,640円(本体価格:12,400円)
価格9,240円(本体価格:8,400円)
価格34,320円(本体価格:31,200円)
価格9,680円(本体価格:8,800円)
価格8,800円(本体価格:8,000円)
在庫切れ
価格8,085円(本体価格:7,350円)
価格12,100円(本体価格:11,000円)
ジョルジョ・リニエ・エ・フィス
Georges Lignier et fils
ジョルジョ・リニエ・エ・フィスは、モレ・サン・ドニを中心に17のアペラシオン、50もの区画にブドウ畑を所有している家族経営のドメーヌです。
モレ・サン・ドニを代表するドメーヌ
20世紀の初めに、ジョルジョ・リニエが父親からブドウ畑を譲り受けた時に創設。モレ・サン・ドニで最も大きなドメーヌになりたいというのが、ジョルジョの目標だったそうですが、現在16ヘクタールのブドウ畑を所有するまでに成長し、実際、モレ・サン・ドニを代表するドメーヌとして知られています。
1949年に、ジョルジョの息子ベルナールがブドウの栽培を始め、父親とともに働くようになります。この時期から、村の共同カンティーナでの醸造をやめ、彼らが単独でワインの醸造をするようになります。
1970年に父親に次いで、ジョルジョの孫であるジョルジョがブドウ造りに参画すると、完全にドメーヌでワインの醸造を行い、瓶詰めまで行うワインの割合が高くなりました。
現在、ジョルジョの甥のブノワ・ステリーがワイン事業に参画し、2008年より醸造責任者として新しいジョルジョ・リニエのワインを造り出しています。まだ若く、ワイン造りの情熱にあふれているブノワは、ピノ・ノワールのデリケートさを表現できるワインを目指しています。新しいジョルジョ・リニエ・エ・フィスのワイン造りがスタートしています。
一方同じ一族リニエ家の出身でジョルジョの従兄にあたるユベールは、単独でドメーヌ「ユベール・リニエ」を創設し、まだ一代でブルゴーニュを代表する生産者と言われるほどに成長させました。不幸にも跡を継いだ息子が早逝し、亡き息子の妻ケレンが2007年に「リュシー・エ・オーギュスト・リニエ」と彼女の子供たちの名まえに社名を変更してワイン事業を行っています。
ジョルジュ・リニエのブドウ畑
ジョルジョ・リニエのブドウ造りは、極力、ブドウの樹やテノワール自体が持つ可能性を尊重するところから始まります。
完全なオーガニック栽培で、化学肥料は一切使用せず、伝統的な堆肥を用いて栽培しています。鍬入れも伝統的な方法で行います。ブドウの樹の枝を、実の収穫が終わると刈り入れて小さく押しつぶし、土壌のバクテリアを活発化させるために土の中に漉き込みます。
ブドウの樹の状態や気候を綿密に観察することが、高品質のブドウの実を生み出すという考え方をベースにしています。
ブドウの樹は、シンプルなグイヨ方式で整枝しています。ブドウの栽培の中でも、剪定を重視していて、樹の養分が無駄にならないように、春先に不必要な芽を切り取る作業を行います。また、初夏から旺盛に伸びてくる葉が多くなりすぎないように、「緑の収穫」と呼ばれる葉を切り取る作業も行い、実の部分に十分に栄養を与えるようにします。
十分な選定作業を行うことにより、ブドウの実が完全な状態で熟し、その畑ならではのテロワールを存分に享受することができるのです。
ジョルジョ・リニエの畑の土壌は、全て粘土―石灰質です。ブドウの樹の植え替えは、およそ15年以上行わず、平均樹齢は約50年もあります。植え替えをしないことで、ブドウの樹が自然に繁殖力を調整する、という考えに基づいています。
ここで収穫されるブドウの実は小さく凝縮していて、奥深く大地に根差しているテロワールを表現しています。
ジョルジュ・リニエのワイン醸造
ブドウ畑で直接ブドウの実の選別を行い、良質な実のみを手で摘んで収穫します。まず、収穫した実を合わせますが、すぐに発酵させずに13度の低温で4,5日置いておき、醗酵の前準備を行います。
特別な酵母を加えずに、天然の野生の酵母のみで糖分醗酵を行います。徹底的に温度管理を行い35度以上にならないようにコントロールします。醗酵が進むにつれ徐々にワインに滑らかさを与え、色素を安定させていきます。
糖分による醗酵が終了した後も、3,4日そのままの状態を保ち、タンニンやアントシアニンなどの水溶性の物質が抽出され、うまく結合するのを待つためです。
この方法により、ジョルジュ・リニエならではの畑のテロワールの特徴を尊重しつつ、ピノ・ノワールの持つエレガンスやデリケートな特徴を十分に表現することができるのです。
圧搾を終え出来上がったばかりのワインは、直接228リットルの桶の中に入れられ、18ケ月から20カ月の間、熟成します。当然のように、収穫年やワインの種類により熟成期間は前後します。
ワインの持つ独自の味わいを尊重するために、ろ過などは極力行いません。ワイン醸造の期間の中でも、マロラクティック醗酵の後、大きなブドウの皮などのカスを引き出すときと、瓶詰めを行う1か月前に細かいカスを取り除く、その2回だけワインを取り出します。そのため、ろ過は必要ないのです。
ワインの熟成はオーク樽で行います。ヴォージュ、アリエ、ニエブルなどフランスのいろんな森で育った樹を使っています。
ワインの栓に関しても、自然な素材を使うことにこだわっています。長い熟成期間に耐えるワインは、15年以上も保管が必要です。その間、自然な素材であれば、少しずつの変化に対応できるからです。
少しづつ畑を買い取り、現在ではクロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・サン・ドニ、シャルム・シャンベルタン、ボンヌ・マールなどの偉大なグラン・クリュの畑や、モレ・サン・ドニを中心にして、ジュブレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニイ、マルサネなど多くの畑を所有しています。ただ、ワイン業者にブドウの実の販売も行っているために、自社のラベルとしてのワインの販売量は限られていて、その分、徹底したワイン哲学とともに醸造を行っています。