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ボルゴーニョ

Borgogno

イタリア統一の祝賀会にも公式ワインとして登場した「ボルゴーニョ」


ピエモンテのランゲ地方において、最も古い歴史を誇るワインリーのひとつ「ボルゴーニョ」。その創業は1761年、バルトロメオ・ボルゴーニョが醸造業を開始した年です。

そして、ボルゴーニョの歴史は、その後のイタリアの歴史とも絡み合います。1861年、イタリア王国として統一されたその祝賀会には、ボルゴーニョのバローロが公式に供されたのでした。

また、1886年にロシアのニコライ二世がイタリアを訪れた際の晩餐会にも、ボルゴーニョのバローロが登場しています。まさに、イタリアという国を代表するワインであったのです。

1900年代に登場した一代のカリスマ、チェーザレ・ボルゴーニョ


ボルゴーニョは、1900年代に大きな転機を迎えます。1920年、5人兄弟の末っ子でありながらボルゴーニョの運営を引き継いのがチェーザレ・ボルゴーニョでした。

チェーザレ・ボルゴーニョのカリスマ性と熱意は、ワイナリーに大きな革新をもたらしました。それは、ブドウの出来が良かった年のワインを、最低でも20年貯蔵庫で寝かせるという新たな試みでした。こうして、膨大な量の最高のバローロが貯蔵庫に保管され続けたのです。

チャーザレのこの試みは、まったくの彼の思いつきから始まりました。しかし、思いつきから始まった挑戦は、やがて慣例となりました。今では、ランゲのバローロの歴史が、ボルゴーニョのセラーに眠っていると言っても過言ではないでしょう。

1950年代にワイナリーは大々的に改装され、1967年に「ジャコモ・ボルゴーニョ&イ・フィッリ」と名称を変更しました。

1968年、ワイナリーに大きな軌跡を残したチェーザレ・ボルゴーニョが死去すると、孫娘のイーダとその夫フランコ・ボスキスがボルゴーニョを継承します。二人のあいだに生まれた息子は、偉大な祖父にちなんで「チェーザレ」と名づけられました。

現在は「イータリー」社長一族の所有に


2008年、ボルゴーニョはオスカー・ファリネッティに売却されました。オスカー・ファリネッティは、イタリアの高級食材販売チェーン「イータリー」の社長でもあります。

2010年、オスカー・ファリネッティの息子アンドレアは大学で醸造学を修め、正式にボルゴーニョの運営責任者となりました。イタリアの食文化の一端を担う経営一族によって、現在はボルゴーニョの運営が滞りなく進められています。

ボロゴーニョの運営方針は、チェーザレ・ボルゴーニョの時代から変わりません。

「理論よりも実践を」

後世に残る理論はブドウの栽培には役に立たない、ただ実践あるのみ。このモットーが、現在もワイナリーを支えています。

除草剤も化学肥料も使わない栽培方法


ボルゴーニョが所有するブドウ畑は、バローロの丘にあります。同名のワインを産することで有名なこの土地は、人間とワイン醸造の歴史の象徴でもあります。

ピエモンテのバローロは、泥灰岩の土壌や地形などすでにブドウ栽培には非常に適した土地であることにまちがいはありません。しかし、より質の高いワインの生産のためには、こうした自然の好条件に加え、醸造に従事する人々の不断の努力が欠かせないのです。ボルゴーニョは、伝統あるブドウの木の保存に務め、除草剤も化学肥料も使用しない栽培方法を用いています。

ボルゴーニョが所有するブドウ畑は、20ヘクタールほど。全耕地の60パーセントがネッビオーロ、残りの40パーセントにドルチェットやバルベーラが栽培されています。それぞれのクリュは「カンヌビ」「カンヌビ・ディ・サン・ロレンツォ」「リステ」「サン・ピエトロ・デッレ・ヴィオレ」「フォッサーティ」と呼ばれています。

使用するのは自然酵母のみ


ボルゴーニョの強みは、ワインの醸造過程における伝統を尊重していることにあります。

酵母は自然酵母のみを使用し、酵素やマンノタンパクは使用しません。技術の過程は、熟練の職人たちによって磨かれてきましたが、基本的な技術は過去数十年変わっていません。つまり、時間をかけた発酵、手作業による攪拌、クロアチアのスロヴォニア産の樽を使用した長期の熟成は、ボルゴーニョのワイン製造の基本といわれています。

そして、その年のブドウの特質を生かした高品質のワインの製造が、粛々と続いてきました。

ボルゴーニョのワイン


バローロ・リゼルヴァ

ボルゴーニョが所有するカンヌビ、カンヌビ・ディ・サン・ロレンツォ、フォッサーティのクリュから選りすぐりのブドウのみを原材料としているのが「バローロ・リゼルヴァ」です。数あるバローロの銘柄の中でも、最も寿命の長いワインといわれています。

その色も香りも味も最高のエレガンスと讃えられるバローロ・リゼルヴァは、なんとオーク樽での熟成期間が5年、瓶詰め後の熟成2年を経て完成します。

緋色とルビー色のコントラストを感じるバローロ・リゼルヴァは、バラをはじめとする花々、小粒のフルーツ、プルーン、甘草、タバコなどの香りを楽しむことができます。非常にドライで、ビロードのような質感が特徴の口当たり。熱いミネラル感が味覚を締めてくれます。

肉料理や熟成チーズなど相性がよい料理は多いのですが、食後の一杯として楽しむのも一興です。

バローロ・フォッサーティ

ボルゴーニョが所有するブドウ園の中では最も若いブドウが並ぶ「フォッサーティ」から作られる「バローロ・フォッサーティ」。オーク樽で4年という長期熟成を経るフォッサーティは、その品格ある香気では定評があります。香り高いフォッサーティは、飲む人の感情を高めてくれるほどの効能を持ち、さらに口に含めば奥深い滋味を与えてくれるのです。

色も貴族的な緋色、プルーン、サクランボ、タバコ、アニス、カカオの香りが鼻腔を満たしてくれます。豊かで層が厚くシルキー、そして抜群のバランス感がある味を楽しめます。

ジビエをはじめとする肉料理、熟成チーズとは最高の相性です。また、ピエモンテの郷土料理であるトリュフ風味のポレンタとは、まさに絶妙のマリアージュなのだとか。

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ランゲ・ネッビオーロ 2015 ボルゴーニョ 赤 <br>Langhe Nebbiolo / Borgogno  スピード出荷

ランゲ・ネッビオーロ 2017 ボルゴーニョ 赤
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価格4,818円(本体価格:4,380円)

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バローロ 2013 ボルゴーニョ 赤<br>Barolo / Borgogno  スピード出荷

バローロ 2018 ボルゴーニョ 赤 
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価格9,328円(本体価格:8,480円)

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バローロ・リゼルヴァ 1955 ボルゴーニョ 赤 <br>Barolo Riserva / Borgogno  スピード出荷

バローロ・リゼルヴァ 1955 ボルゴーニョ 赤 
Barolo Riserva / Borgogno スピード出荷

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価格32,890円(本体価格:29,900円)

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