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エルバル―チェ・ディ・カルーソ

Erbaluce di Caluso


エルバルーチェ・ディ・カルーソの産地カルーソは、ピエモンテ州の北部、州都トリノの北西約25キロのところに位置しています。

ピエモンテのワインと言うと、南部に位置するバローロやバルバレスコの産地ランゲ地方の偉大な赤ワインや、中央部に位置するスプマンテで有名なアスティ地方が世界的に有名ですが、カルーソはアオスタ州に近いピエモンテ北部、アルプス山脈に連なるカナヴェーゼ地方の日当たりのよい丘陵地帯にあります。

大昔はこのあたりまで氷河に覆われていたという地域なので、周囲には、アルプス山脈から流れ出るイタリアで一番長い川ポーの支流、ドラ・バルテア川やカシーネ・ロッシ湖などの湖も点在し、豊富な自然に囲まれています。

エルバルーチェは、現在でもピエモンテ州カナヴェ―ゼ地方一帯でのみ作られている土着のブドウの品種です。

エルバル―チェ・ディ・カルーソの歴史


カルーソのあるカナヴァレーゼ地方は、西アルプス山脈の南麓にあります。古くからケルト人が住んでいた場所でしたが、古代ローマ人によって征服されました。この時期に、古代ローマ人によってブドウの栽培がこの辺りにも伝えられたと言われ、実はピエモンテ州で一番古くからブドウの栽培が行われている地域なのです。

エルバル―チェ・ディ・カルーソの土壌の特徴


原始時代には氷河に覆われていた地域で、氷河が動いたときに押し上げられた土壌が堆積してできた丘陵地帯です。そのため、土壌は非常に古く、砂や小石などが多く含まれていて保水力が弱いです。Phは酸性、またはやや酸性。

アルバル―チェの伝説


この地方には、暁の光を意味するアルバルーチェという伝説が昔から伝えられています。大昔、月と太陽が恋をします。ところが、月と太陽は一緒にいることができません。あるとき、月食が起こり、その時にアルバルーチェが生まれました。

人々は喜んで、アルバルーチェにたくさんの贈り物を授けました。喜んだアルバルーチェが流した涙から、白いブドウの実を付けたブドウの枝、エルバルーチェが生まれたと言うものです。そのため、エルバルーチェは力強く繁殖力が旺盛で、細長い実は黄色に輝くと言われます。

ブドウ品種、エルバルーチェ


イタリアの中でもピエモンテ州カナヴェーゼを中心とする一帯でしか作られてない土着の白ブドウ品種、エルバルーチェ。

日本語では「光の植物」を意味するエルバルーチェと言う品種名は、秋になって実る果実の色にちなんでいます。エルバルーチェのブドウの実は、太陽の光に照らされた部分が温かみを帯びたバラ色に反射して、より深い琥珀色になるからです。

エルバルーチェを100%使って作られるエルバルーチェ・ディ・カルーソは、2010年よりDOCGに認定されています。

主な生産地はカルーソのあるトリノ県だけではなく、東側あたるビエッラ県、ヴェルチェッリ県といったピエモンテ州の中北部で栽培されています。日当たりのよいアルプス性気候が生み出す特徴的なブドウの品種です。

エルバーチェ・ディ・カルーソの特徴


まだ若いうちは淡い黄色をしていて、光の反射で緑色がかって見え、輝くように透明度が高いワインです。香りはアカシアや西洋さんざしなどの繊細な香りで、野に咲く花を思い出します。

新鮮さのある辛口ワイン。飲んだ後、口の中にアーモンドを思わせるような味わい深い刺激が残ります。

エルバーチェ・ディ・カルーソの大きな特徴は、時間の経過とともに、驚くような変化を遂げることです。3、4年熟成させると、複雑なしっかりしたと味わいに変わり、鉱物や化石層の地質を思わせる興味深い特徴を感じることができます。

エルバーチェ・ディ・カルーソの主なワイン


スプマンテ・ディ・エルバルーチェ

エルバルーチェは、スプマンテにするのにも最適なブドウ品種で、クラシック方式でスプマンテが作られています。酸味があってしっかりしているという二つの条件を満たしているからです。軽い泡立ちのスプマンテは、デリケートなフルーツや花の香りを感じさせるさわやかな味わいです。

パッシート

エルバルーチェでは、パッシートも作られます。完璧な状態で熟した実がある年にのみ作られる特別なものです。ブドウ畑では、太陽光を最大限に取り入れるために、枝の刈り入れなどの手入れを常に行い、黄金の色がつきブドウの糖度が高くなるようにします。

収穫時にすでの最良の状態の実のみを選別し、風通しの良いところに3月頃まで干して、その後圧搾します。オークの木の樽で最低3年の熟成が必要です。リゼルヴァは4年間熟成します。

黄金色をしたパッシートは、光の反射で琥珀色にも輝きます。リンゴや砂糖漬けの果物や乾燥果物を思い出させる香りがします。柔らかいフルーツの甘さと酸味のバランスが調和した味わいです。

グラッパ・ディ・エルバルーチェ

エルバルーチェ、パッシートともに蒸留酒であるグラッパも作られています。

エルバルーチェ・ディ・カルーソに合わせる郷土料理


香りが繊細で、辛口の白ワインは、8度から10度で供されるのが適温で、近くに湖で採れる淡水魚をベースにした魚料理によく合います。また、軽い前菜や、フレッシュチーズ、パスタ料理などにも相性抜群です。特にエルバルーチェのワインを使ったリゾットと合わせるのもおすすめです。

また、パッシートは12度から14度が適温とされ、クッキーなどの焼き菓子や、熟成したチーズなどとよく合います。

エルバルーチェの主な生産者


シエック(Cieck)
オルソラーニ(Orsorani)
シルヴァ(Silva)
ラ・マゼーラ(La masera)
フェッランド(Ferrando)
ベニート・ファヴァーロ(Benito Favaro)
ネルヴィ(Nervi)

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ラ・ルスティア エルバルーチェ・ディ カルーゾ 2019 オルゾラーニ 白 
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