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ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ
VERNACCIA DI ORISTANO
地中海に浮かぶサルデーニャ島は、シチリアに次ぐ大きさを持つ大きな島です。オリスターノは、サルデーニャ島の中西側、スペイン側に面した海岸に位置しています。
先史時代の遺跡が残るこの島では、イタリアのみならず現在のチュニジア、アルジェリア、スペイン、フランスなどにぐるりと囲まれているだけあって、大昔から多くの民族が行き来し、かなり早い段階からブドウの栽培も伝えられています。
イタリアよりも、スペインの影響を多く受けてきたオリスターノで作られるヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、イタリアワインの中でも独特の異彩を放っているわいんです。酸化させることにより、偉大な味わいを生み出すことができる世界的にも稀なワインです。サルデーニャで一番最初にDOP認定を受けたワインです。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの歴史
15万年前から人類が住んでいたと言われるサルデーニャでは、ブドウ造りは紀元前8世紀ころにやってきたフェニキア(現在のシリア)の人々によって伝えられたと言われています。
カルタゴ人、古代ローマ人、アラブ人など、長い歴史の中でさまざまな民族に征服されてきたサルデーニャは、14世紀頃の支配者スペインの影響が今でも色濃く残っています。特にオリスターノのワイン造りは、スペインのシェリー酒の作り方に似ています。実際、初めて文献に名前が登場するのが、スペイン支配が始まった14世紀の前半です。
20世紀のムッソリーニ政権時に、オリスターノ州に多くあった沼が干拓され、多くの農村が作られブドウの栽培も盛んになります。
1953年に、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの協同組合が作られ、1971年にサルデーニャで初のDOCに認定されています。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの特徴
サルデーニャ島は、火山が隆起してできた島だと言われていて、火山性の土壌を備えています。石灰質や粘土質に加え、カルシウムやカリウムなどの多くのミネラルを含んでいます。
オリスターノは基本的に地中海性気候なので、夏は暑くて乾燥していて、冬は涼しく雨が多い気候です。近くをサルデーニャ島で一番長いティルソ川が流れ、近くに多きはカブラスと言う沼があるため、湿度が高いのが特徴的です。雨は年間平均580mm降ります。
また、マエストラーレと言うサルデーニャ島の特徴的な嵐のような西風を受けます。高い山などの遮るものがないので、オリスターノの町でも、時速80kmもの強風が吹き荒れるのです。加えて南側からも、シロッコと言う熱いアフリカの風が吹き荒れる特徴的な気候風土を持っています。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、主にティルソ川近くのオリスターノ、サン・ヴェーロ・ミルス、ソラルッサ、シマクシスノ4つの地区で作られています。
この地方では、ヴェルナッチャのほか、カンノナウ・ディ・サルデーニャ、ニエデラ、モニカ・ディ・サルデーニャ、ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャなどのワインが造られています。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの特徴
イタリアには、ヴェルナッチャで始まる名前のワインは、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノなどほかにもありますが、全て別のワインです。恐らく、「地元」を意味するラテン語から派生した言葉だと言われています。
このワインは、3月ごろ醗酵を終えると、栗か樫の木で作られた樽に移されて、熟成させますが、樽の容積の80%から90%までのところまでワインを入れ、ワインの表面が酸素と接触し続けるようにします。
この時、特殊なミクロクリマと酵母の働きによって、ワインの表面にフロールと呼ばれる産膜酵母が発生し、長い熟成期間の間、酸化し過ぎることを防ぐのです。この変化には、アルコール度数が14.5%以下だとお酢になってしまい、16%以上だと、産膜酵母自体が死滅してしまうという絶妙な具合が要求されます。
このような、他に類を見ない熟成方法によって、オレンジに近い濃い色をした長期熟成にも耐える独特の白ワインができるのです。
1960年代には、1500ha.のブドウ畑で生産されていたヴェルナッチャは、年々生産量が減少し、2010年には500ha.を切っていて、最近ではなかなか手に入りにくいワインになっています。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノと相性の良い食事
しっかりとした香りがあり、ちょっと苦みがある独特の風味を持つヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、魚介類の料理によく合います。青魚のグリルのような少しクセのある料理が最適です。またスークサーモンのような燻製にした食べ物との相性も抜群です。特に、世界でも有数のカラスミを生産するオリスターノ名物のカラスミの料理とは、絶妙のハーモニーを生み出します。カラスミ独特の酸味とよく合います。
また、シェリー酒のように食前酒として軽い前菜などと合わせたり、アーモンドをベースとした焼き菓子ともよく合います。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの主な生産者
コンティーニ・アッティーリオ(Contini Attilio)
ファミリア・オッロ(Famiglia Orro)
カンティーナ・ジョスト・プッドゥ(Cantina Josto Puddu)
カンティーナ・デッラ・ヴェルナッチャ(Cantina della Vernaccia)
シルヴィオ・カルタ(Silvio Carta)
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ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ 2007 アッティリオ・コンティニ 白
Vernaccia Di Oristano / Attilio Contini スピード出荷
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(本体価格:4,000円)
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ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ
VERNACCIA DI ORISTANO
地中海に浮かぶサルデーニャ島は、シチリアに次ぐ大きさを持つ大きな島です。オリスターノは、サルデーニャ島の中西側、スペイン側に面した海岸に位置しています。
先史時代の遺跡が残るこの島では、イタリアのみならず現在のチュニジア、アルジェリア、スペイン、フランスなどにぐるりと囲まれているだけあって、大昔から多くの民族が行き来し、かなり早い段階からブドウの栽培も伝えられています。
イタリアよりも、スペインの影響を多く受けてきたオリスターノで作られるヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、イタリアワインの中でも独特の異彩を放っているわいんです。酸化させることにより、偉大な味わいを生み出すことができる世界的にも稀なワインです。サルデーニャで一番最初にDOP認定を受けたワインです。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの歴史
15万年前から人類が住んでいたと言われるサルデーニャでは、ブドウ造りは紀元前8世紀ころにやってきたフェニキア(現在のシリア)の人々によって伝えられたと言われています。
カルタゴ人、古代ローマ人、アラブ人など、長い歴史の中でさまざまな民族に征服されてきたサルデーニャは、14世紀頃の支配者スペインの影響が今でも色濃く残っています。特にオリスターノのワイン造りは、スペインのシェリー酒の作り方に似ています。実際、初めて文献に名前が登場するのが、スペイン支配が始まった14世紀の前半です。
20世紀のムッソリーニ政権時に、オリスターノ州に多くあった沼が干拓され、多くの農村が作られブドウの栽培も盛んになります。
1953年に、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの協同組合が作られ、1971年にサルデーニャで初のDOCに認定されています。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの特徴
サルデーニャ島は、火山が隆起してできた島だと言われていて、火山性の土壌を備えています。石灰質や粘土質に加え、カルシウムやカリウムなどの多くのミネラルを含んでいます。
オリスターノは基本的に地中海性気候なので、夏は暑くて乾燥していて、冬は涼しく雨が多い気候です。近くをサルデーニャ島で一番長いティルソ川が流れ、近くに多きはカブラスと言う沼があるため、湿度が高いのが特徴的です。雨は年間平均580mm降ります。
また、マエストラーレと言うサルデーニャ島の特徴的な嵐のような西風を受けます。高い山などの遮るものがないので、オリスターノの町でも、時速80kmもの強風が吹き荒れるのです。加えて南側からも、シロッコと言う熱いアフリカの風が吹き荒れる特徴的な気候風土を持っています。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、主にティルソ川近くのオリスターノ、サン・ヴェーロ・ミルス、ソラルッサ、シマクシスノ4つの地区で作られています。
この地方では、ヴェルナッチャのほか、カンノナウ・ディ・サルデーニャ、ニエデラ、モニカ・ディ・サルデーニャ、ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャなどのワインが造られています。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの特徴
イタリアには、ヴェルナッチャで始まる名前のワインは、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノなどほかにもありますが、全て別のワインです。恐らく、「地元」を意味するラテン語から派生した言葉だと言われています。
このワインは、3月ごろ醗酵を終えると、栗か樫の木で作られた樽に移されて、熟成させますが、樽の容積の80%から90%までのところまでワインを入れ、ワインの表面が酸素と接触し続けるようにします。
この時、特殊なミクロクリマと酵母の働きによって、ワインの表面にフロールと呼ばれる産膜酵母が発生し、長い熟成期間の間、酸化し過ぎることを防ぐのです。この変化には、アルコール度数が14.5%以下だとお酢になってしまい、16%以上だと、産膜酵母自体が死滅してしまうという絶妙な具合が要求されます。
このような、他に類を見ない熟成方法によって、オレンジに近い濃い色をした長期熟成にも耐える独特の白ワインができるのです。
1960年代には、1500ha.のブドウ畑で生産されていたヴェルナッチャは、年々生産量が減少し、2010年には500ha.を切っていて、最近ではなかなか手に入りにくいワインになっています。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノと相性の良い食事
しっかりとした香りがあり、ちょっと苦みがある独特の風味を持つヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、魚介類の料理によく合います。青魚のグリルのような少しクセのある料理が最適です。またスークサーモンのような燻製にした食べ物との相性も抜群です。特に、世界でも有数のカラスミを生産するオリスターノ名物のカラスミの料理とは、絶妙のハーモニーを生み出します。カラスミ独特の酸味とよく合います。
また、シェリー酒のように食前酒として軽い前菜などと合わせたり、アーモンドをベースとした焼き菓子ともよく合います。
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの主な生産者
コンティーニ・アッティーリオ(Contini Attilio)
ファミリア・オッロ(Famiglia Orro)
カンティーナ・ジョスト・プッドゥ(Cantina Josto Puddu)
カンティーナ・デッラ・ヴェルナッチャ(Cantina della Vernaccia)
シルヴィオ・カルタ(Silvio Carta)