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モンタニー
Montagny
世界屈指の銘醸ワイン産地である、フランス・ブルゴーニュ地方。そのブルゴーニュにありながら、日本での知名度はそう高くない白ワインに特化したアペラシオンがモンタニーです。
モンタニーはブルゴーニュ地方コート・ドール地区の南に続く南北約40km東西4〜6kmの丘陵地帯コート・シャロネーズ地区の村名A.O.C.です。
コート・シャロネーズ地区の村名アペラシオンは5つあり、北からブーズロBouzeron、リュリーRully、メルキュレイMercurey、ジヴリーGivry、最南端がモンタニーMontagnyです。このうちブーズロン・モンタニーは白のみのアペラシオンです。ブーズロンを除く4つの村名アペラシオンにはプルミエ・クリュがありますが、グラン・クリュはありません。
モンタニーの歴史
モンタニー村ではローマ時代からワイン造りが行われていて、中世には修道士がワイン事業を大きく拡大しました。1830〜1840年の間、テングハマキの被害でブドウ樹木は一旦全滅しましたが、その後回復、それ以降はワイン栽培技術の進歩に伴い発展し、現在300ヘクタール以上のブドウ畑が展開しています。
A.O.C.認定は1936年。A.O.C.名となっているモンタニー・レ・ビュクシー村の他、ビュクシー村、サン・ヴァレラン村、ジュリー・レ・ビュクシー村の4つの村で造られる白ワインにA.O.C.使用が認められています。
グラン・クリュはないものの、プルミエ・クリュのクリマが49あり、A.O.C.モンタニーとモンタニー・プルミエ・クリュともにA.O.C.名の後にクリマ名の表示が許可されています。クリマ名の表示がないワインは、同A.O.C.内の同クラスの畑のワインをブレンドして造られることがあります。
静かな小さな村の恵まれた生産地
村人は谷あいに住み斜面にぶどう畑が展開しています。モンタニー・レ・ビュクシー村の人口は200人あまり。スーパーもパン屋もなく、ブドウ畑に囲まれた小さな小さな村です。
他のブルゴーニュの地区同様に寒暖の差が激しく、夏は暑く冬の寒さが厳しい大陸性気候の影響を受けます。収穫期の天候は安定せず、ワインの出来はヴィンテージに大きく左右されます。
ブドウ耕作面積は約327ヘクタールで、うち約215ヘクタールがプルミエ・クリュであり、ワイン生産地として非常に恵まれたテロワールです。
モンタニーの実直な味わい
モンタニーのワインは、ミネラルを備えたしっかりとした骨格があり、熟成によって品質が向上するポテンシャルをしっかり持っています。その点において、紛れもなくブルゴーニュの王道シャルドネです。
色調は澄み切った黄金色にわずかに緑色がさしており、ブルゴーニュシャルドネの典型的な外観です。その色合いは熟成とともに濃い黄金色に変化します。
香りはサンザシ、アカシア、野バラ。ときにレモングラスやシダ、スミレのアロマも感じます。また、ナッツやハチミツ、洋ナシ・白桃の甘い香りがすることもあります。
口に含むと若々しい心地よさがあり、後味はややスパイシー。繊細ながらもしっかりとした骨格で構成されていて、熟成にも充分に応えてくれます。
モンタニーの味わいのわかりやすさ
白ワインの味わいの表現として「石灰質の土壌の影響によるミネラル感」という文を良く見かけます。実際のところ、ワインビジネスに携わっていない限り、ワインの味わいを文字で読んだだけで想像するのはなかなか難しいのものです。
モンタニーのシャルドネは、この「石灰質の土壌の影響によるミネラル感」をごく普通に素直に感じることができます。一口含むと上質なシャルドネの理解に足を踏み入れた実感がある、非常にわかりやすいシャルドネです。
モンタニーとのおすすめマリアージュ
モンタニーの白ワインは、サラミや生ハムといった肉の加工品、山羊のチーズと相性がよく、フランスではこれらの食材と一緒に食前酒として楽しまれることが多いようです。
食前酒だけにとどめておくには惜しいワインです。シーフードとの相性が素晴らしいので、エビのカクテルやホタテ・白味魚のカルパッチョ、サーモンのタルタルソースなどの前菜に合わせるのがおすすめです。
家で楽しむのであれば、休日のちょっと豪華なブランチやホームパーティでサービスするのが良いでしょう。キッシュや生ハムのサラダ、カルパッチョなどと合わせれば、自宅でのブランチ・ホームパーティがいつもとは違う光景になり、参加者にもきっと満足していただけるに違いありません。
モンタニーの知名度の問題
クオリティとポテンシャルにも関わらず、モンタニーの知名度が高くないのは、メディアに多く取り上げられるタイプの訴求力のある造り手が不足していることが原因のようです。これがモンタニーの課題でもあり、土地柄から来る魅力でもあります。
知名度面での逆風にも関わらず、業界内の評価は決して低くはなく、アラン・デュカスやポール・ボキューズなどの名のあるレストランで好んで採用されています。
モンタニーワインの市場価値
モンタニーの問題は知名度の低さにありますが、逆に最大の魅力はそのことが理由の価格です。品質を考慮すれば、ブルゴーニュの他のシャルドネでは考えられない価格で市場に出ることも珍しくはありません。
ブルゴーニュの白ワインが好みだが、価格の高騰でなかなか手が出しにくくなってしまったと嘆いている方や、地味ながら善良な生産者に共感を抱く方にはたまらない魅力を持った生産地です。