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リオハ Rioja
かつてライバルであった近隣のナバーラや、ここ数十年で急激にリオハを追いかけてきたリベラ・デル・デュエロやプリオラートを差し置いて、未だスペインワインの頂点に君臨する地域こそが、このリオハです。
テンプラニーリョ主体で、フレンチオークで熟成されたその赤ワインは、樽香がプンプンと付き過ぎること無く、ブドウが完熟しすぎて甘ったるくなる事も無く、上品でありながらも、育ちの良い背筋の伸びた芯のあるボディの、最高のワインに仕上ります。
リオハの歴史
リオハにとって大きな転機になったのが、19世紀後半にフランスを襲った害虫フィロキセラの影響。日本名をブドウネアブラムシというこの害虫は、ブドウの値に付着して、やがてブドウの木を枯らせてしまう恐ろしい害虫です。フランス全土を襲ったこのフィロキセラ、もちろんボルドーも大きな被害を受け、生産者やワイン商は大きな痛手となりました。
その為、ワイン商達はスペインとの国境であるピレネー山脈を超え、代替え品となる高品質なワインを探しにスペインを訪れます。そこでそのポテンシャルを見出されたのが、リオハでした。ボルドーから来たワイン商が当時の最新の醸造技術や、フレンチオークの小樽(バリック)にる熟成を伝播し、その品質は急速に高まっていきます。リオハ西部の町アロは、南部のヘレスと合わせて2つしかない19世紀に電気が通った町の一つ。当時既に鉄道の駅があり、ブドウの運搬や醸造の拠点としても最適だった為、19世紀の終わり頃には続々とワイナリーが開設されました。
フランスより遅れてフィロキセラがスペインを襲来した時には、アメリカ産のブドウの木を台木にするという解決法が発見されており、そのダメージからの回復も早かったリオハは、スペイン最高の高級ワインの産地としての評判を国内外で確立していきます。
1932年にフランスのAOC法に先立って制定されたスペインのワイン法設立よりも早い、1926年にはリオハ原産地呼称統制委員会が設立され、リオハのブランド力は更に高まっていきます。
その後は内戦や第二次世界大戦などの混乱を経て、戦後の半鎖国状態から開放された1970年代以降は、スペインの他地域や他国の企業が次々とリオハに投資を行いました。買収に成功した大企業は、生産量を増やすために質より量の方向に転換したこともあり、一時的にリオハワインの品質は低下しましたが、1990年代頃からは志の高い生産者が登場し始め、現在のモダンでエレガントなリオハのスタイルに変わっていきました。1991年には、DOの上位規格として新設されたDOCaに第一号として認定されています。
現在は、モダンなスタイルや伝統的なスタイルへの回顧など、生産者によって様々なアプローチでワインが造られており、リオハの伝統をベースにしながらも、新しいチャレンジが行われています。アメリカのワイン専門誌「ワインスペクテイター」が2013年に選出した世界のワインTOP100では、リオハのグラン・レゼルバが見事に第1位を飾り、スペイン最高の銘醸地リオハここにありを、再度世界にアピールしています。
リオハの3つの地域
リオハの生産地域は大きく3つに分かれています。東西に横長に広がるエリアですが、真ん中はバスクでスペインではなく別の国という、少し変わったエリアでもあります。
リオハ・アルタ
リオハの中心地アロがあり、リオハの中でも特に品質の高いワインが生まれるリオハ・アルタ。粘土と石灰の土壌で、やや粘土の比率が高い。
リオハ・アラベサ
西にリオハ・アルタ、東にリオハ・バハがある中間に位置するリオハ・アラベサ。スペインの中ですが、ここだけバスク自治区となっていて、独自の言語や統治が行われている別国になります(日本人には想像し難いですが…)。 土壌はリオハ・アルタと同じく粘土と石灰ですが、石灰の割合がやや高め。
リオハ・バハ
一番東に位置するのがリオハ・バハ。土壌は多様で、粘土や石灰に土が混じる。3つの地域の中では最も気温が高く、アルコール度数が高くなる傾向があり、ややエレガントさに欠ける面も。
リオハの白ワイン、ロゼワイン
赤ワインが生産の約70%を占めるリオハですが、ビウラを使った良質な白ワインも生産されています。ビウラはカヴァに使われる主要品種であるマカベオと同じブドウで、溌剌とした酸が特徴。これをフレンチオークで軽く熟成させる事で、スッキリした中にも高級感のある白ワインが産み出されます。
黒ブドウのテンプラニーリョを使ったロゼワインも造られており、チェリーのようなキュッとした酸がありながらも、程よいボディのある良質なロゼワインとなります。
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Cune Gran Reserva / Compania Vinicola del Norte de Espana
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【5/13以降出荷】クネ アスア レセルバ 2018 C.V.N.E.社 赤 【■1895】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します!
Cune Asua Reserva / Compania Vinicola del Norte de Espana
価格
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(本体価格:2,710円)
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リオハ Rioja
かつてライバルであった近隣のナバーラや、ここ数十年で急激にリオハを追いかけてきたリベラ・デル・デュエロやプリオラートを差し置いて、未だスペインワインの頂点に君臨する地域こそが、このリオハです。テンプラニーリョ主体で、フレンチオークで熟成されたその赤ワインは、樽香がプンプンと付き過ぎること無く、ブドウが完熟しすぎて甘ったるくなる事も無く、上品でありながらも、育ちの良い背筋の伸びた芯のあるボディの、最高のワインに仕上ります。
リオハの歴史
リオハにとって大きな転機になったのが、19世紀後半にフランスを襲った害虫フィロキセラの影響。日本名をブドウネアブラムシというこの害虫は、ブドウの値に付着して、やがてブドウの木を枯らせてしまう恐ろしい害虫です。フランス全土を襲ったこのフィロキセラ、もちろんボルドーも大きな被害を受け、生産者やワイン商は大きな痛手となりました。
その為、ワイン商達はスペインとの国境であるピレネー山脈を超え、代替え品となる高品質なワインを探しにスペインを訪れます。そこでそのポテンシャルを見出されたのが、リオハでした。ボルドーから来たワイン商が当時の最新の醸造技術や、フレンチオークの小樽(バリック)にる熟成を伝播し、その品質は急速に高まっていきます。リオハ西部の町アロは、南部のヘレスと合わせて2つしかない19世紀に電気が通った町の一つ。当時既に鉄道の駅があり、ブドウの運搬や醸造の拠点としても最適だった為、19世紀の終わり頃には続々とワイナリーが開設されました。
フランスより遅れてフィロキセラがスペインを襲来した時には、アメリカ産のブドウの木を台木にするという解決法が発見されており、そのダメージからの回復も早かったリオハは、スペイン最高の高級ワインの産地としての評判を国内外で確立していきます。
1932年にフランスのAOC法に先立って制定されたスペインのワイン法設立よりも早い、1926年にはリオハ原産地呼称統制委員会が設立され、リオハのブランド力は更に高まっていきます。
その後は内戦や第二次世界大戦などの混乱を経て、戦後の半鎖国状態から開放された1970年代以降は、スペインの他地域や他国の企業が次々とリオハに投資を行いました。買収に成功した大企業は、生産量を増やすために質より量の方向に転換したこともあり、一時的にリオハワインの品質は低下しましたが、1990年代頃からは志の高い生産者が登場し始め、現在のモダンでエレガントなリオハのスタイルに変わっていきました。1991年には、DOの上位規格として新設されたDOCaに第一号として認定されています。
現在は、モダンなスタイルや伝統的なスタイルへの回顧など、生産者によって様々なアプローチでワインが造られており、リオハの伝統をベースにしながらも、新しいチャレンジが行われています。アメリカのワイン専門誌「ワインスペクテイター」が2013年に選出した世界のワインTOP100では、リオハのグラン・レゼルバが見事に第1位を飾り、スペイン最高の銘醸地リオハここにありを、再度世界にアピールしています。
リオハの3つの地域
リオハの生産地域は大きく3つに分かれています。東西に横長に広がるエリアですが、真ん中はバスクでスペインではなく別の国という、少し変わったエリアでもあります。
リオハ・アルタ
リオハの中心地アロがあり、リオハの中でも特に品質の高いワインが生まれるリオハ・アルタ。粘土と石灰の土壌で、やや粘土の比率が高い。リオハ・アラベサ
西にリオハ・アルタ、東にリオハ・バハがある中間に位置するリオハ・アラベサ。スペインの中ですが、ここだけバスク自治区となっていて、独自の言語や統治が行われている別国になります(日本人には想像し難いですが…)。 土壌はリオハ・アルタと同じく粘土と石灰ですが、石灰の割合がやや高め。リオハ・バハ
一番東に位置するのがリオハ・バハ。土壌は多様で、粘土や石灰に土が混じる。3つの地域の中では最も気温が高く、アルコール度数が高くなる傾向があり、ややエレガントさに欠ける面も。リオハの白ワイン、ロゼワイン
赤ワインが生産の約70%を占めるリオハですが、ビウラを使った良質な白ワインも生産されています。ビウラはカヴァに使われる主要品種であるマカベオと同じブドウで、溌剌とした酸が特徴。これをフレンチオークで軽く熟成させる事で、スッキリした中にも高級感のある白ワインが産み出されます。
黒ブドウのテンプラニーリョを使ったロゼワインも造られており、チェリーのようなキュッとした酸がありながらも、程よいボディのある良質なロゼワインとなります。