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ゲンメ
Ghemme
ゲンメはイタリア半島付け根の最奥部、スイスに近いピエモンテ州にあるワイン生産地であり、1997年にDOCGに指定された赤ワインの名称です。
ゲンメでは古代ローマの時代よりワイン造りが行われていたと、歴史書の中に書かれています。古来よりワイン造りが行われていたということは、ワイン造りに適した環境であったということです。その後もそれが連綿と続けられているということに、イタリアワインの歴史の奥深さを感じます。
ゲンメのブドウ畑からは、イタリア・スイス国境にある、モンテ・ローザが望めます。モンテ・ローザはアルプスで2番目に高い山です。そんな素晴らしい環境で造られるゲンメについてご紹介しましょう。
ゲンメのワインの特徴
ゲンメは1997年にDOCGに指定されていますが、赤ワインのみがDOCG指定です。ネッピオーロ種(この地では、スパンナと呼ばれています)が85%以上(法律改正以前は、75%)、残り15%には、土着品種のヴェスボリーナ種、ウーヴァ種、ラーラ種を用いることができます。
熟成期間についても詳細な規定があり、最低18か月以上の木製樽での熟成期間を含む、34か月以上の熟成が求められています。ゲンメ・リゼルヴァは最低24か月以上の木製樽での熟成期間を含む、46か月以上の熟成が要求されます。このように、ゲンメは、長熟でこそ、その実力を発揮するワインです。
ルビーやガーネットなど赤く輝く宝石の色をして、独特の華やかな香りがします。強い酸味とタンニンを感じさせます。しかし、同じピエモンテ州の長熟ワインのガッティナーラよりマイルドです。年間生産量は15万本と生産量は少ないですが、最近は日本でも目にする機会が増えてきました。
ゲンメの歴史
ゲンメでのブドウ栽培、ワイン造りは古代ローマ時代までさかのぼります。古代ローマの学者プリニウスの著書「博物誌」の中に、ゲンメについての言及があります。彼は、ゲンメのワインについて、「気候、土壌から酸味の強いワインである」と記しています。また、この地の独特の土壌を考えた栽培法についても、彼の本の中で詳述しています。
ゲンメのロケーション
ゲンメの生産地域はイタリア半島の最奥部、ピエモンテ州北部でアルプス山脈の麓、ノヴァーラ県ゲンメとロマニャーノ・セージア周辺が該当します。セシア川をはさんだ対岸には、ゲンメ同様DOCGのガッティナーラがあります。標高は250〜400mで、8月も中旬になると夏の暑さも和らぎ、秋の気配が漂い始めます。
ゲンメのブドウ畑
ピエモンテ北部の長熟ワインとして比べられることが多い、ゲンメとガッティナーラですが、同じ地方の長熟ワインでありながら、味わいは異なります。
ゲンメは、ガッティナーラに比べて女性的な繊細さを持っているとよく言われます。それはゲンメの土壌が、モンテ・ローザの氷河によって運ばれた氷堆石(モレーン)の粘土質で、花崗岩、シスト、雲母片岩など絶妙に混ざり合い、デリケートなネッピオーロを育てるからと言われています。一方ガッティナーラの方は、氷河によって作られた火山性堆積土壌です。気候は西岸海洋性気候で、年間平均雨量は1000mm程度です。このようなゲンメならではの土壌と気候によって、ゲンメのゲンメらしいワインが出来上がります。
ゲンメの著名生産者
イオッパ
ゲンメでは近年若手が台頭してきていますが、イオッパはその代表格だと言われています。現在、若い二人の兄弟がワインを造っていますが、ワイナリーの歴史自体は古いです。イオッパは収量を抑え、凝縮したブドウのみでゲンメらしいワインを造っており、精力的に有機的ワインに取り組んでいます。
イル・キオッソ
イル・キオッソは、家族経営で丁寧にワイン造りを行っているワイナリーです。造られるワインのすべては自社畑のブドウだけを使っています。昔ながらの自然な方法にこだわり、できるだけオーガニックな方法で栽培できるよう努力しています。ゲンメ全体の生産量15万本のうち、イル・キオッソは、1万本を生産しています。
カンタルーポ
カンタルーポは数十軒しかないゲンメの生産者の中で、ゲンメをけん引している作り手と言ってもいいかもしれません。丁寧に造られたカンタルーポのワインは、氷河によって削られたゲンメ独特の土壌のミネラルが、ワインに忠実に表現されています。
ゲンメは、氷河によって削られた谷にある小さな村のワイン生産地です。最近では、日本でも見る機会が増えてきたとはいえ、ゲンメは、生産者の数も数十軒で、年間生産量も15万本と少ないので、なかなかお目にかかる機会も少ないかもしれません。
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ゲンメ 1964 ポンティ 赤
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ゲンメ
Ghemme
ゲンメはイタリア半島付け根の最奥部、スイスに近いピエモンテ州にあるワイン生産地であり、1997年にDOCGに指定された赤ワインの名称です。
ゲンメでは古代ローマの時代よりワイン造りが行われていたと、歴史書の中に書かれています。古来よりワイン造りが行われていたということは、ワイン造りに適した環境であったということです。その後もそれが連綿と続けられているということに、イタリアワインの歴史の奥深さを感じます。
ゲンメのブドウ畑からは、イタリア・スイス国境にある、モンテ・ローザが望めます。モンテ・ローザはアルプスで2番目に高い山です。そんな素晴らしい環境で造られるゲンメについてご紹介しましょう。
ゲンメのワインの特徴
ゲンメは1997年にDOCGに指定されていますが、赤ワインのみがDOCG指定です。ネッピオーロ種(この地では、スパンナと呼ばれています)が85%以上(法律改正以前は、75%)、残り15%には、土着品種のヴェスボリーナ種、ウーヴァ種、ラーラ種を用いることができます。
熟成期間についても詳細な規定があり、最低18か月以上の木製樽での熟成期間を含む、34か月以上の熟成が求められています。ゲンメ・リゼルヴァは最低24か月以上の木製樽での熟成期間を含む、46か月以上の熟成が要求されます。このように、ゲンメは、長熟でこそ、その実力を発揮するワインです。
ルビーやガーネットなど赤く輝く宝石の色をして、独特の華やかな香りがします。強い酸味とタンニンを感じさせます。しかし、同じピエモンテ州の長熟ワインのガッティナーラよりマイルドです。年間生産量は15万本と生産量は少ないですが、最近は日本でも目にする機会が増えてきました。
ゲンメの歴史
ゲンメでのブドウ栽培、ワイン造りは古代ローマ時代までさかのぼります。古代ローマの学者プリニウスの著書「博物誌」の中に、ゲンメについての言及があります。彼は、ゲンメのワインについて、「気候、土壌から酸味の強いワインである」と記しています。また、この地の独特の土壌を考えた栽培法についても、彼の本の中で詳述しています。
ゲンメのロケーション
ゲンメの生産地域はイタリア半島の最奥部、ピエモンテ州北部でアルプス山脈の麓、ノヴァーラ県ゲンメとロマニャーノ・セージア周辺が該当します。セシア川をはさんだ対岸には、ゲンメ同様DOCGのガッティナーラがあります。標高は250〜400mで、8月も中旬になると夏の暑さも和らぎ、秋の気配が漂い始めます。
ゲンメのブドウ畑
ピエモンテ北部の長熟ワインとして比べられることが多い、ゲンメとガッティナーラですが、同じ地方の長熟ワインでありながら、味わいは異なります。
ゲンメは、ガッティナーラに比べて女性的な繊細さを持っているとよく言われます。それはゲンメの土壌が、モンテ・ローザの氷河によって運ばれた氷堆石(モレーン)の粘土質で、花崗岩、シスト、雲母片岩など絶妙に混ざり合い、デリケートなネッピオーロを育てるからと言われています。一方ガッティナーラの方は、氷河によって作られた火山性堆積土壌です。気候は西岸海洋性気候で、年間平均雨量は1000mm程度です。このようなゲンメならではの土壌と気候によって、ゲンメのゲンメらしいワインが出来上がります。
ゲンメの著名生産者
イオッパ
イル・キオッソ
カンタルーポ