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ドメーヌ・ドゥニ・ベルトー
Domaine Denis Berthaut
コート・ドールの中でもややマイナーなアペラシオンであるフィサンに於いて、今注目されるドメーヌ。女性当主であるアメリー・ベルトー女史によって、ナチュラルでエレガントなブルゴーニュが造られています。
ドメーヌ・ドゥニ・ベルトーの歴史
ドメーヌ・ベルトーの歴史は18世紀まで遡り、現当主に27歳という若さで就任したアメリー・ベルトー女史は、フィサンに代々続くドメーヌ・ベルトーの七代目。
第二次世界大戦後、祖父のギィが瓶詰めを始め、ぶどう畑を拡張。フィサンだけでなく、ジュヴレ・シャンベルタンにも畑を取得。父ドゥニと伯父のヴァンサンが受け継いだのは1974年、その当時はヴァンサン・エ・ドゥニ・ベルトーのドメーヌ名でリリースしていました。
ドゥニ・ベルトー氏は、醸造のキャリアを積みながら、フィサン、フィサン・プルミエクリュの畑を購入、2005年にセラーを作りました。そして、ヴォーヌ・ロマネのフランソワ・ジェルベ家出身のマリーアンドレ・ジェルベと結婚し、ドメーヌ・ベルトーの全ての畑とドメーヌ・フランソワ・ジェルベの一部の畑を統合し、新生ベルトー&ジェルベを2013年に立ち上げました。現在フィサンを中心にジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ、フラジェ・エシェゾーに広がり13haのぶどう畑を耕作しています。
生産するワインの90%は赤ワインですが、フィサンの一部の区画にシャルドネを植樹しています。ぶどう栽培は除草剤を使用せず、環境に配慮したリュット・レゾネ。また、成熟の最適条件となるよう、除葉と収穫に最も力を入れ、それぞれのテロワールを最上に表現する手法を確立しています。
アメリーの母は、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・フランソワ・ジェルベのジェルベ姉妹の1人です。経営と醸造それぞれを姉妹で行っていましたが一線を退き、現在はアメリーの2人の従妹、マリー・アンドレとシャルタン女史がその後を引き継いでいます。
ドメーヌ・ドゥニ・ベルトーの栽培・醸造
2013年より父ドゥニに代わり、ワイン造りを一任されているアメリー・ベルトー女史は1988年生まれ。ボルドーで醸造学を学び、ディプロマを取得後、さらに農業技術を学び、カリフォルニアのナパ・ヴァレーやニュージーランドで研修。2012年は父と娘の合作となる最後のヴィンテージ。
彼女自身が目指すスタイルは「シルキーなタンニン。父のワインは最低でも5年寝かさないと柔らかくならないタイプ」ニュージーランドでの研修時代を活かし、2013年の仕込みでは、父がキュヴェゾンの最初からピジャージュしていたのを、中盤から最後にかけてのみ行い、タンクからワインを抜くのを10日ほど遅らせ、ポストマセレーションを施したり、フードルでマロラクティック発酵をしたりと、こうすることでタンニンが丸くシルキーになります。
新樽はほとんど使用せず小樽熟成12ヶ月を施し、瓶詰め前のアッサンブラージュで再びフードルに入れます。また畑仕事において、父ドゥニが畑を耕すため、これまでの手法通りアメリーにトラクターを使用することをすすめましたが、トラクターの重量による土壌の踏み固めが健全な微生物の活動、酸素の取り込みに悪影響を及ぼすことを懸念し、アメリー女史はこれを拒みました。
「決してフィサンは有名とは言えません。フィサンの印象といえば、地味でゴツゴツと硬いタンニンと思われている方も多いのでは。フィサン本来の特徴は、多くの方が考えているよりもエレガントなものなの。だから、私たちのフィサンはワインを覆い隠すようなタンニンではなく、繊細で柔らかさを持ったタンニンがあります」
フィサンの地形は標高300mから340mの間にプルミエクリュが集中し、ヴィラージュも含めて全ての畑が国道の上に位置しています。極上の畑が斜面中腹の標高250〜300メートルに集中するコート・ドール全体で考えても標高が高い特徴があります。標高の高い畑に由来するエレガンスはまさにアメリー女史の言うフィサンなのです。
ドメーヌ・ドゥニ・ベルトーの評価
まだ見ぬ秀逸なドメーヌを発掘してきたワイン商セルベ社ワッサーマン氏は「フィサン村は長らく旗艦となるドメーヌを渇望していました。そして今、アメリーの手によって、ベルトーがフィサンを牽引するドメーヌへと戴冠するのです」とコメント。
ブルゴーニュ・オージュルデュイ誌では、「ブドウ畑の未来の星」というテーマで当主アメリー・ベルトーを「ブルゴーニュの新しい世代を象徴する人物」として紹介されています。
ウェブサイト「バーガンディ・レポート」を運営している、ブルゴーニュワイン評論家ビル・ナンソン氏は著書「バーガンディ・レポート・エクストラ」において「ドメーヌ・ベルトーはフィサンのジャック・フレデリック・ミュニュエである」と評価しています。