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価格11,880円(本体価格:10,800円)
価格7,920円(本体価格:7,200円)
価格14,960円(本体価格:13,600円)
価格15,400円(本体価格:14,000円)
価格47,520円(本体価格:43,200円)
価格12,144円(本体価格:11,040円)
価格11,000円(本体価格:10,000円)
価格12,760円(本体価格:11,600円)
価格14,080円(本体価格:12,800円)
価格13,024円(本体価格:11,840円)
価格13,200円(本体価格:12,000円)
価格46,640円(本体価格:42,400円)
価格11,440円(本体価格:10,400円)
価格12,320円(本体価格:11,200円)
プス・ドール
La Pousse d’Or
世界最高峰のワインといわれるロマネコンティ、そのオーナーだったデュヴォー・ブロシェ家の所有地の一部がプス・ドールのドメーヌでした。その起源は、1100年頃のブルゴーニュ公の時代に遡るといわれる最古参のドメーヌでありながら最新技術を導入し、テロワールを尊重したワイン造りを続けています。
歴史あるドメーヌをワイン造りを夢見ていた実業家が発展させる
ロマネ・コンティといえば、ワインに詳しくない方でも知っている世界最高峰のワインですが、そのオーナーだったデュヴォー・ブロシェ家が所有していたドメーヌがプス・ドールです。
プス・ドールは、有名なワインの産地であるコート・ド・ボーヌ地区の中でも高地にあり、赤ワインのみ生産していることで有名なヴォルネイにあります。1100年頃のブルゴーニュ公の時代には、すでに記録が残されているほどの古い歴史を誇るドメーヌです。
その評価を一段と高め、その名声を確実なものとしたのは1964年に名醸造家ジェラール・ポテル氏がオーナーとなってからです。残念ながら1997年にジェラール氏は亡くなってしまいますが、その後を継いでドメーヌを購入しオーナーとなったのが、実業家のパトリック・ランダンジェ氏です。
パトリック氏は、医療機器のビジネスで成功して得た資金を、さらに優れたブルゴーニュワインを産み出すべく、醸造施設や発酵用の木桶などの設備やブドウ畑につぎ込みましたが、その金額は、なんと200万〜300万ユーロにも上るといわれています。
もともとブルゴーニュに別荘をもち、いつかドメーヌを所有したいと考えていたパトリック氏のワインにかける情熱が本物であることが理解できるのではないでしょうか。
あくまで自然であることにこだわったユニークな醸造所
パトリック氏がオーナーとなってから設備を大幅に更改しましたが、それは大量生産のためではなく、ブルゴーニュらしいテロワールを尊重したワインを実現するためです。
それがよく表れているのが、1999年に完成した新しい醸造施設かもしれません。通常、醸造施設内でのワインの移動にはポンプを使いますが、プス・ドールの醸造所では基本的にポンプを使用しません。醸造所は、6層構造になっており、上から順番に重力を利用して流していくつくりになっているのです。ポンプを使わないことで、ワインに圧力がかからないので、よりワインを優しく移動させることができるのです。醸造所の建物は斜面に建てられており、収穫したブドウを最上階に運ばれ、そこから醸造、樽熟成、瓶詰めまで、ブドウの果汁やワインが自然に階下に流れていく仕組になっています。
しかし、その一方で、機械で処理可能な部分については徹底した自動化が図られています。たとえば、プス・ドールではブドウの梗(ブドウの粒がついている小枝)を完全に取り除く100%除梗ですが、この作業はブドウをタンクに落とす際に自動的に行われます。同時に、最新の光学機器を利用して未熟果・腐敗果を特定し、アームで自動的に取り除くシステムも導入、タンクに入ったブドウとジュースも厳格に温度管理されています。
また、プス・ドールの醸造所ではワインを保管する樽にも他にはない工夫がみられます。通常、ワイン樽は上部に開けられた穴をシリコンのキャップを使ってシールしますが、プス・ドールではシリコンキャップの樽の間にガラス製のカラフェが付けられています。見た目にも非常にユニークですが、それだけではなく、このカラフェの部分までワインを入れることで、ワインが樽内で蒸発して減少し、空気に触れることで酸化することを防ぐことができるのです。
また、樽内での発酵の様子も、カラフェの部分を通して把握することができるというメリットもあります。
プス・ドールは、ブドウとブドウ畑にも強いこだわり
プス・ドールでは、テロワールを表現する上で、なによりも重要なブドウとブドウ畑にもこ強いこだわりを持っています。パトリック氏が経営を引き継いで以降、ヴォルネイだけにとどまらず、積極的にブドウ畑を購入しています。
1998年にコルトン・クロ・デュ・ロワ及びコルトン・ブレッサンドを入手したのを手始めに、2004年にはピュリニー・モンラッシェ・カイユレを、2008年にはシャンボール・ミュジニーのドメーヌ・モワンヌ・ユドロを買い取っています。
その他にも、プルミエ。クリュでは、グロゼイユ、フースロット、シャルム、レ・ザムルーズを、そしてグランクリュではボンヌ・マールを買い取ったことにより、合計18ヘクタールの畑を有し、年間9万本のワインを市場に送り出す一大ドメーヌとなっています。栽培されるブドウは、化学肥料を使わず、有機肥料を使用するビオロジックにより育てられています。
ちなみに、ドメーヌの名称、「プス・ドール」は、かつてドメーヌが単独で所有していた「クロ・ド・ラ・プス・ドール」から取られていますが、直訳すると「黄金の新芽」となります。まさに、ここで生み出される、ピュアで洗練されたワインにふさわしいドメーヌ名といえるのではないでしょうか。