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ルモワスネ
Remoissenet Pere et Fils
古酒の魔術師・ルモワスネ
1877年にピエール・アルフレド・ルモワスネ氏が設立した、メゾン・ルモワスネ・ペール・エ・フィスは、多くの貴重な古酒をストックしていることで知られたネゴシアンです。
ルイ・ルモワスネ氏が父アルフレド氏の跡を引き継いだ後、1975年に3代目の当主として就任したローラン・ルモワスネ氏は、フランス国内大手のワイン販売店「二コラ」に、長年クルティエとして携わるほどの優れたテイスティング能力を持っており、ルモワスネでもその才能を存分に発揮します。
当時ドメーヌが元詰めすることは少なかったため、大富豪と呼ばれるほど豊富な資金を持つローラン氏は、ドメーヌからバルク(150リットル以上のタンク)入りのワインをいくつも買い付けて瓶詰め。優良ドメーヌの大量のワインがカーヴのなかで長い眠りにつくことになりました。
これらのワインの飲み頃を、ローラン氏はその天性の才能で見極め、最良の状態でリリースします。
また、的確な判断で瓶詰めのワインを買い付け、ゆっくり熟成させることで素晴らしい古酒を生み出し、ルモワスネは「古酒の魔術師」といわれるようになりました。
2005年、後継者のいないローラン氏の引退に伴い、アメリカ人資産家でワイン収集家としても知られたエドワード・ミルシュテン氏がその伝統を引き継ぎ、副社長に迎えられたルイ・ジャド社の元重役ベルナール・ルポルト氏がルモワスネの実質的な経営を担うこととなりました。
また醸造責任者には著名な女性醸造家・ロランス・ジョバール氏の娘である、気鋭の若手醸造家クローディー・ジョバール氏を迎えています。
伝統と改革の融合
2代目のルイ氏の時代に、ルモワスネは3.5haの自社畑を持っていましたが、現在では約15haに広げ、ビオロジック農法でブドウの栽培を行っています。
これは除草剤や農薬、化学肥料を使わず、有機肥料を用いた農法で、最良の畑から最良のブドウを作るために手間を惜しまないルモワスネの姿勢は、手摘みでの収穫や丁寧な手作業での選果にも表れています。
品質の向上に対するこだわりは自社畑での栽培に限らず、ブドウを購入している契約農家に対しても同じで、ルモワスネではブドウの購入時、ブルゴーニュで慣例として行われていた重量での買い付けを辞め、畑の面積で契約買い付けを行っています。
重量での契約では、時に栽培家ができるだけ多く作ろうとすることで、ブドウの品質が落ちて凝縮味に欠けた味となり、ワインの味も落ちてしまうということが起こるので、面積での契約買い付けは農家の収入を保証することで信頼関係を築き、継続的に品質の良いブドウを作ってもらう、との考えによります。
こうして栽培されたブドウから作られるワインは、豊かなテロワールを存分に表現し、「ルモワスネといえば、状態のいい素晴らしい古酒」というイメージに新たな魅力を加えています。
2005年から新しい技術や設備を取り入れて精力的な経営を行っているルポルト氏が目指すルモワスネ像は、ネゴシアンとドメーヌそれぞれの長所を併せ持ったもののようで、現在ルモワスネでは2004年までの瓶買いのワインの他に、ブドウを購入して仕込んだ「ネゴシアンもの」、ブドウ栽培から瓶詰めまでを行う「ドメーヌもの」両方のワインを扱っていて、そのラインナップは非常に魅力的なものとなっています。
古酒でも安定した品質を誇る、ルモワスネのワイン
現在でもボーヌの中心部にあるルモワスネの本拠地では地下にセラーを備えています。豊富な資金力があるからこそ作ることのできた、この巨大なセラーが、瓶詰めされてからリリースまで全く動かすことなく最良の状態でワインを貯蔵し続けることを可能にしています。
2005年時点の100万本から減ったとはいえ、2017年現在も60万本以上の古酒がストックされているとか。
「蔵出し古酒」で有名なルモワスネですが、その貴重なワインの出荷には多くの手間がかけられています。
長期間寝かせたワインでは輸送の際に澱が悪影響を及ぼすとして、ルモワスネでは注文が入った時点で状態を確認、目減りしている分は同じワインをたしてリコルクし、その後出荷となります。また、熟成中も20年に一度は1本ずつ澱引きを施しているそう。
「飲み頃のブルゴーニュを提供する」という考えのもと、長い時間の熟成を経てその年にちょうど飲み頃になったワインを毎年出荷しているルモワスネですが、何十年と経たヴィンテージのワインでも不思議と生き生きした若さを感じる状態の良さは、ワインに対するこうした丁寧で熱心な姿勢から生まれているのですね。
ドメーヌ銘柄の古酒よりも比較的手に入れやすい価格なので、日常的に美味しいワインが飲みたい、というワイン通にファンが多いのもうなづけます。
また新しい技術を取り入れ始めた2005年以降に手掛けられたワインも、こだわりの農法で栽培されたブドウで丁寧に作られており、正統派のブルゴーニュといえるでしょう。
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シャブリ アミラル・ヴェルノン 2010 ルモワスネ 白
Chablis Amiral Vernon / Remoissenet スピード出荷
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(本体価格:3,080円)
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ルモワスネ
Remoissenet Pere et Fils
古酒の魔術師・ルモワスネ
1877年にピエール・アルフレド・ルモワスネ氏が設立した、メゾン・ルモワスネ・ペール・エ・フィスは、多くの貴重な古酒をストックしていることで知られたネゴシアンです。
ルイ・ルモワスネ氏が父アルフレド氏の跡を引き継いだ後、1975年に3代目の当主として就任したローラン・ルモワスネ氏は、フランス国内大手のワイン販売店「二コラ」に、長年クルティエとして携わるほどの優れたテイスティング能力を持っており、ルモワスネでもその才能を存分に発揮します。
当時ドメーヌが元詰めすることは少なかったため、大富豪と呼ばれるほど豊富な資金を持つローラン氏は、ドメーヌからバルク(150リットル以上のタンク)入りのワインをいくつも買い付けて瓶詰め。優良ドメーヌの大量のワインがカーヴのなかで長い眠りにつくことになりました。
これらのワインの飲み頃を、ローラン氏はその天性の才能で見極め、最良の状態でリリースします。
また、的確な判断で瓶詰めのワインを買い付け、ゆっくり熟成させることで素晴らしい古酒を生み出し、ルモワスネは「古酒の魔術師」といわれるようになりました。
2005年、後継者のいないローラン氏の引退に伴い、アメリカ人資産家でワイン収集家としても知られたエドワード・ミルシュテン氏がその伝統を引き継ぎ、副社長に迎えられたルイ・ジャド社の元重役ベルナール・ルポルト氏がルモワスネの実質的な経営を担うこととなりました。
また醸造責任者には著名な女性醸造家・ロランス・ジョバール氏の娘である、気鋭の若手醸造家クローディー・ジョバール氏を迎えています。
伝統と改革の融合
2代目のルイ氏の時代に、ルモワスネは3.5haの自社畑を持っていましたが、現在では約15haに広げ、ビオロジック農法でブドウの栽培を行っています。
これは除草剤や農薬、化学肥料を使わず、有機肥料を用いた農法で、最良の畑から最良のブドウを作るために手間を惜しまないルモワスネの姿勢は、手摘みでの収穫や丁寧な手作業での選果にも表れています。
品質の向上に対するこだわりは自社畑での栽培に限らず、ブドウを購入している契約農家に対しても同じで、ルモワスネではブドウの購入時、ブルゴーニュで慣例として行われていた重量での買い付けを辞め、畑の面積で契約買い付けを行っています。
重量での契約では、時に栽培家ができるだけ多く作ろうとすることで、ブドウの品質が落ちて凝縮味に欠けた味となり、ワインの味も落ちてしまうということが起こるので、面積での契約買い付けは農家の収入を保証することで信頼関係を築き、継続的に品質の良いブドウを作ってもらう、との考えによります。
こうして栽培されたブドウから作られるワインは、豊かなテロワールを存分に表現し、「ルモワスネといえば、状態のいい素晴らしい古酒」というイメージに新たな魅力を加えています。
2005年から新しい技術や設備を取り入れて精力的な経営を行っているルポルト氏が目指すルモワスネ像は、ネゴシアンとドメーヌそれぞれの長所を併せ持ったもののようで、現在ルモワスネでは2004年までの瓶買いのワインの他に、ブドウを購入して仕込んだ「ネゴシアンもの」、ブドウ栽培から瓶詰めまでを行う「ドメーヌもの」両方のワインを扱っていて、そのラインナップは非常に魅力的なものとなっています。
古酒でも安定した品質を誇る、ルモワスネのワイン
現在でもボーヌの中心部にあるルモワスネの本拠地では地下にセラーを備えています。豊富な資金力があるからこそ作ることのできた、この巨大なセラーが、瓶詰めされてからリリースまで全く動かすことなく最良の状態でワインを貯蔵し続けることを可能にしています。
2005年時点の100万本から減ったとはいえ、2017年現在も60万本以上の古酒がストックされているとか。
「蔵出し古酒」で有名なルモワスネですが、その貴重なワインの出荷には多くの手間がかけられています。
長期間寝かせたワインでは輸送の際に澱が悪影響を及ぼすとして、ルモワスネでは注文が入った時点で状態を確認、目減りしている分は同じワインをたしてリコルクし、その後出荷となります。また、熟成中も20年に一度は1本ずつ澱引きを施しているそう。
「飲み頃のブルゴーニュを提供する」という考えのもと、長い時間の熟成を経てその年にちょうど飲み頃になったワインを毎年出荷しているルモワスネですが、何十年と経たヴィンテージのワインでも不思議と生き生きした若さを感じる状態の良さは、ワインに対するこうした丁寧で熱心な姿勢から生まれているのですね。
ドメーヌ銘柄の古酒よりも比較的手に入れやすい価格なので、日常的に美味しいワインが飲みたい、というワイン通にファンが多いのもうなづけます。
また新しい技術を取り入れ始めた2005年以降に手掛けられたワインも、こだわりの農法で栽培されたブドウで丁寧に作られており、正統派のブルゴーニュといえるでしょう。