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アンジュ

Angers


アンジュ (Angers)はフランスの西部、メーヌ川湖畔に位置するロワール県の県庁所在地です。フランス第3のワイン産地である「ロワール地方」の中の地区にあたり、多くのAOC(フランスの原産地呼称制度)ワインを有しているフランス国内でも有力な産地の一つです。アンジュと言えば「ロゼワイン」と言われるほどで、近隣のソーミュール地区と併せて「アンジュ・ソーミュール」と呼ばれることが多く、南仏についで最も乾燥した温暖な土地で石灰岩系の土壌は高品質なブドウを育みます。

かつて9世紀ごろアンジュはイングランドまでを支配した「アンジュ帝国」のあった地で、第二次大戦中の1940年にはポーランド亡命政府の拠点だったこともあるという歴史も持っている町です。

アンジュと言えばロゼ


アンジュのワインといえば「ロゼ・ダンジュ」と「カベルネ・ダンジュ」の2つが有名です。

「ロゼ・ダンジュ」はこの地方固有の種であるグロロー種をメインに造られており、淡いサーモンピンクで優しい香りの甘口ワイン。若飲みタイプで、微発泡のものも多く新鮮な味わいが魅力です。AOCワインの中では比較的安価であることも人気の秘密となっています。

「カベルネ・ダンジュ」はカベルネ・フラン種とソーヴィニョン種がメインで造られており、「ロゼ・ダンジュー」と比較すると、やや辛口で若干の渋みもあり濃い色調でしなやかな優美さが魅力です。若飲みタイプが主流ですが一部は熟成にも向いています。

ロゼだけではないアンジュの魅力、赤ワイン編


アンジュではロゼだけではなく赤ワイン、白ワインも造られています。AOCアンジュの赤はカベルネ・ソーヴィニョンがメインで、鮮やかなルビー色、新鮮な果実香、きめ細やかなタンニンを楽しめるフレッシュな味わいが特徴です。

派生するAOCアンジュ・ヴィラージュの赤は使用品種は同じくカベルネ・ソーヴィニョンなのですが、調熟タイプ。

AOCアンジュ・ガメはガメ種単一で造られており、明るい色調のライトボディ。タンニン控えめで豊かな酸味が特徴です。こちらは若飲み中心ですが、10年程度の熟成に耐えうるものもあります。

ロゼだけではないアンジュの魅力、白ワイン編


AOCアンジュの白はシュナン・ブラン種がメインで造られており、花のようなアロマを持つ辛口の若飲みタイプです。

派生するAOCアンジュ・コート・ド・ラ・ロワールはシュナン・ブラン種単一で造られており、柑橘系の香りが特徴のスッキリとした辛口の白ワインです。

スパークリングのAOCアンジュ・ムスーは繊細な味わいが特徴の若飲みタイプで、アンジュを含むロワール川中流域一帯ではシャンパーニュ方式の瓶内二次発酵で造られ、きめの細かい泡とスッキリとした味わいで人気の白とロゼのクレマン・ド・ロワールもあります。

自然派ワイン好きなら見逃せないアンジュ


自然派ワイン好きの方々から注目されているのもアンジュです。これまでのアンジュのワインというと、一般的に軽やかで、ボルドーさんやブルゴーニュ産と比較しても安価なワインが多く、パリのビストロでよく使われていましたが、近年は自然はワインの優秀な造り手が増えています。

その中でも大御所クラスの生産者で造り手と言えば、根っからのナチュラリストとしても知られるオリヴィエ・クザンです。太陽熱でお湯を沸かし、ひまわり油を精製して車を走らせ、最近では車を廃車にして馬を使って移動しているという、筋金入りの彼が造り出すのはまさに「自然はワインの真骨頂」。馬で畑を耕し、除草剤も化学肥料も使わずにブドウを栽培。醸造も自然酵母で発酵させ、酸化防止剤も不使用と、非常に徹底しているのが特徴です。

貴腐ワインも魅力の一つ


貴腐ワインは、自然発生する貴腐菌がブドウの皮に付着した後に凝縮されて糖度を高くしたブドウを搾り造られる黄金色の極甘口ワインです。この貴腐ワインの代表的な生産者として有名なのがパトリック・ボードアンです。貴腐ワインは造るのが非常に難しく、近年は糖度が足りない場合は糖分を加える生産者も多い(ロワール地区では補糖しても良いという法律がある)と聞きますが、パトリック・ボードアンは一切補糖しないという立場を貫いています。有機栽培でブドウを栽培し、酸化防止剤の使用も最小限に抑え、テロワール(土地の特性)を最大限に活かした彼の造り出す貴腐ワインは柔らかく、心地よい甘さが特徴です。

アンジュの主なAOC一覧


ロゼ・ダンジュ

このアンジュ地方の固有種であるグロロー種をメインに造られるワイン。AOCの中ではミュスカデやアントル・ドゥ・メールなどとともに安価なワインとして知られている。美しいサーモンピンクが特徴の優しい香りで軽快なロゼワイン。「女性に喜ばれるワイン」として大変に有名。

カベルネ・ダンジュ

カベルネ・フラン種で造られるロゼワイン。ロゼ・ダンジュに比べ渋みがあるのが特徴。色もやや濃く、辛口。

アンジュ

赤、白、ロゼ。北部のアンジュ地区ではガメ種をメインに、南部のソミュール地区ではカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニョンをメインに造られている。どちらも味は軽やかで、値段も安価なのが特徴。白ワインはシュナ・ブラン種で造られ、こちらも軽めの辛口。ロゼワインはアンジュ・ロゼと呼ばれ、カベルネ系のブドウで造られ軽めの甘口ワイン。

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【5/13以降出荷】アンジュ ルージュ キュヴェ・ヴィオレット 2019 クロー・ド・ネル 赤 【■10503502103】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
Anjou Rouge Cuvee Violette / Clau De Nell

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【5/13以降出荷】アンジュ ルージュ キュヴェ・ヴィオレット 2020 クロー・ド・ネル 赤 【■10503502202】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
Anjou Rouge Cuvee Violette / Clau De Nell

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【5/13以降出荷】アンジュ ルージュ カベルネ・フラン 2020 クロー・ド・ネル 赤 【■10503502201】 ※即刻お取り寄せ品!欠品の際はご連絡します! 
Anjou Rouge Cabernet Franc / Clau De Nell

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価格4,928円(本体価格:4,480円)

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