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オリヴィエ・バーンスタイン

Olivier Bernstein


ブルゴーニュの最高の区画と樹齢の高いブドウの樹、特にプルミエクリュとグランクリュだけにフォーカスした「マイクロ・ネゴシアン」です。すなわち、特級畑、一級畑の、しかも条件の良い畑しか造らないのです。

オリヴィエ・バーンスタインの歴史


バーンスタイン氏はロワールのトゥーレーヌ出身、クラシック音楽を生業にしている家系。ドイツ人の母方の祖父は著名な作曲家(バッハやモーツァルト等)の楽譜で名高いベーレンライター出版社の創業者で、父(仏人)はクラシックメゾンのラベルを作る仕事に携わっています。

バーンスタイン氏は幼少期からワイン生産地を訪れ、畑や収穫などに接するうちに、その魅力に取りつかれ、ブルゴーニュ・ボーヌで醸造の勉強を始めました。2002年、ヴォーヌ・ロマネにてアンリ・ジャイエ氏の下で研修をした後、南フランス、ルーション地方トータヴェルに8haの畑を購入、自分のドメーヌであるマ・ドゥ・ラ・ドゥヴェーズを設立しました。

ここで造られたワインは、ピエール・ガニェール、マルク・ヴェラ、タイユヴァン、ルドワイヤンなど錚々たるグラン・メゾンにオン・リストされ一世を風靡しましたが、2007年、ネゴシアン・ビジネスを開始するためブルゴーニュに戻ってきました。

「ルーションでは夢は見れない」と悟り、再びブルゴーニュへ


バーンスタイン氏は、南仏ワインを販売していた時の苦労を、下記のように語っています。

「2006年にルーションから日本に来た。1週間で30社のインポーターを訪ねた。地下鉄に乗って、開けたボトルを持ってね。小さなオフィスで、『試しますか?』と聞いて、テイスティングすると、みんな、『ベリー・グッド』といってくれた。欲しい? と聞くと『ノー!』。まったく売れなかった。ガッカリしてフランスに戻った。ルーションとブルゴーニュ、どっちもアンフェアで、真実はその中間にある。それについて考えていると、病気になるよ。」

「ある日、ルーションとブルゴーニュでつくっていて、ブルゴーニュを買いに来たインポーターに聞いたのです。僕のルーション、欲しいかって。彼はこういった。『ノー』。 でも安いですよ。1ボトル5ユーロ。安くて、うまい。彼は『OK』といってこう続けました。『あなたのブルゴーニュは100ユーロだけど、105ユーロで売りたいということですね。買いましょう。ルーションのワインは船積みしなくてもいい。そのままキープしてください』。アンフェアだよ。ルーションでは夢は見られない。ワイン自体はベリー・グッドなのに。」

「あるジャーナリストが私の最初のブルゴーニュのヴィンテージのテイスティングに来てくれた。彼らはルーションのワインを私がつくっていることも知っていましたが、それをテイスティングしたいとはいわなかった。アンフェアだよ。 同じジャーナリストに、ルーションに僕のワインをテイスティングに来てください、と書いたら無視された。でも、僕がブルゴーニュでつくり始めたら、同じジャーナリストが『行ってもよいか』と問い合わせてきた。」

当然、先祖代々のぶどう畑などあるわけでなく、他の栽培農家から買い付けたブドウにて醸造を行っています。ネゴシアンと呼ばれる業態だが、並のネゴシアンとはブドウへのこだわりが大きく違います。

オリヴィエ・バーンスタインの畑


買い付けるのはプルミエクリュとグランクリュのブドウのみ。しかも樹齢の高い樹に限ります。自社畑はジュヴレ・シャンベルタン・シャンポーとマジ・シャンベルタンを所有。レンタル契約している畑の所有者名については非公開です。

オリヴィエ・バーンスタインの栽培・醸造


さらには単にブドウを買うのではなく、契約畑、自社畑問わず、全ての区画において、ドメーヌ・デュガ・ピィの当主ベルナール・デュガの甥でオリヴィエ氏の右腕、リシャール・セガン氏を中心とするチームで一年を通じて樹の手入れから収穫までを行います。ぶどう畑のオーナーには一切触らせないという徹底ぶり。オーナーには「すべて任せて」と宣言。契約については「1haあたり最大45ヘクトリットル分の賃貸料を払っています。天候が悪く、その収量に満たない場合、あるいは自分で収量を落とす必要に迫られた場合は当然自分がリスクを負うことになります。書類上で契約を交わすのではなく、畑で握手による契約。オーナーとの良好な関係を保っています。」

醸造もリシャール・セガン氏中心でジュヴレ・シャンベルタンにあるワイナリーで行います。当初はアンリ・ジャイエ氏の流れをくみ完全除梗で造っていましたが、ワインに複雑味、ストラクチャー、スパイシーさなどを与えるため、2009年からは約半分を全房のまま使用。「良く熟した果梗はワインの構造をしっかりさせる要素になる」とはいえ、除梗にも気を遣い、実を一切傷つけないで除梗できる機械を2010年に導入しました。翌2011年にはD.R.C.のドゥ・ヴィレーヌ氏が見学に来ました。

樽は樽職人のステファン・シャサンから調達。フォンテーヌブローの森とジュピーユの森から樽材用の木を伐採、2年間のシーズニング(木材の自然乾燥)を行い、乾燥後の樽材はステファン・シャサンに運び入れて製樽。焼き加減は非公開、収穫したワインの状態を見てから、焼き具合を決めて注文。焼き具合は低い温度で時間をかけてじっくりと行います。グランクリュは新樽100%、プルミエクリュは新樽50%使用。

ファースト・ヴィンテージとなった2007年、10種類=800ケースのワインを造りました。高樹齢の樹から採れるブドウは収穫量が限られているため、生産量はごく僅かです。生産量は年間でわずか24,000本。基本的には畑を借りて、自ら栽培から行いワイン造りを行うという、ネゴシアンのスタイルです。ただ、2007年からずっと借りていたジュヴレ・シャンペルタン1級シャンポーとマジ・シャンベルタンの2区画だけは購入できたといいます。どの畑のぶどうも古樹で(1か所だけ若い。といっても樹齢20年)、1級と特級格付けのみ。

バブルのように値上がりを続けるブルゴーニュの土地価格


現在、ブルゴーニュワインは世界中で需要が増えていて高騰している。そして、かつての日本のバブルのように土地が値上がりしている。それはもうクレイジーな状況で、2012年に購入したシャンボール・ミュジニィとジュヴレ・シャンベルタン最北部の土地を、5年前に買った価格の12倍で売らないかという申し出を受けているという。

オリヴィエ・バーンスタインの評価


ワイン・アドヴォケイト誌のニール・マーティン氏は、「彼の情熱とワインの品質の高さに感銘を受けた。」とコメント。

バーガウント・ドット・コムのアレン・メドウズ氏は、「2007年ヴィンテージのグランクリュの中で、彼のワインはトップのポテンシャルを持つワインのうちのひとつ。」と高く評価しています。

インターナショナル・ワイン・セラーのステファン・タンザー氏は、「濃密で、果実のエッセンスが詰まった、とてつもなく鮮明でエネルギーのあるワインだ。」と評しています。

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マジ・シャンベルタン 2013 オリヴィエ・バーンスタイン 赤 <br>Mazis-Chambertin / Olivier Bernstein  スピード出荷

マジ・シャンベルタン 2013 オリヴィエ・バーンスタイン 赤 
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ジュヴレ・シャンベルタン 2015 オリヴィエ・バーンスタイン 赤 <br>Gevrey Chambertin / Olivier Bernstein   スピード出荷

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