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ポートワイン Port Wine
同じくポルトガルのマディラ、スペインのシェリーと共に、世界三大酒精強化ワインに挙げられる、ポートワイン。日本でもサントリーが「赤玉ポートワイン」という商品名で甘口のワインを販売していたので、「ポートワイン」といえば甘口のワインという印象は、特にシニア層には強く残っています(ちなみに本来「ポートワイン」は、ポルトガルのポルト港から出荷されたワインのみが名乗れる名称であったため、ポルトガル政府からの講義もあり、後に「赤玉スイートワイン」と名称変更されています)。ポートはポルトガル北部のドウロ川上流とその支流の沿岸地域で造られています。この地域で酒精強化されて造られたワインがポート、スティルワインだとドウロのDOPが付きます。産地は最上流のドウロ・スーペリオール、中間地点で最上級と言われるシマ・コルゴ、最下流のバイショ・コルゴの3つに分かれています。ブドウ畑は全てA〜Fの6段階に格付けされており、ブドウの価格もこの格付によって決定されています。
収穫されたブドウはドウロ地区で醸造され、大半はドウロ川の河口にあるポルト市街に運ばれ、ブレンド・熟成の後出荷されます。
ポートワインの製法
通常ワインはブドウの持つ糖分が発酵しアルコールに変化するため、発酵が完了する段階では糖分は殆ど残りませんが、ポートワインはこのアルコール発酵の途中、まだ糖が残っている段階で、アルコール度数77度のブランデーを加え、わざとアルコール発酵を終わらせます。こうすることで、まだブドウの持つ糖分が残った状態になります。アルコール発酵が途中で終わりますので、ブドウそのものから発生するアルコール度数は低いですが、ブランデーの添加によりそれを補う形になり、結果的には通常のワインより高い20度程度のアルコール度数となります。550リットルの樽に予めブランデーを20%程度入れておき、そこにワインを流し込む形で行われます。
発酵途中でアルコールを添加してしまうので、通常のワインに比べてブドウの色素やタンニンが溶け出す時間が短く、短時間でこれらを最大限ワインに染み出すために行われていたのが、昔ながらのブドウを足で踏む方法。伝統を重視する生産者は未だにこの方法をとっている所もありますが、殆どは機械でオートメーション化されています(シャンパーニュのルミアージュのようですね)。
この製法は、1730年代にイギリスの商人が、ドウロ産のスティルワインにブランデーを加えて付加価値を付けた上で、イギリスで販売したのが始まりと言われています。当時ポルトガル人はブドウを造っていただけで、ブランデー添加や熟成はイギリス人が行っていた為、ポートワインの人気が高まり価格が高騰しても、ポルトガル人はひたすら同じ価格でブドウを販売するしか無く、儲かるのはイギリス人だけでした。そういった背景から、ポルトガルの利益を守るため、1756年に当時のポルトガルの最高権力者であったポンバル侯爵(セバスティアン・デ・カルヴァーリョ・イ・メロ)によって、ポルトを対象に世界で最初の原産地管理法が制定されました。
ポートワインの熟成
ポートワインの大きな特徴として、シッパーによるブレンドと熟成があります。ドウロでアルコール添加され醸造されたワインは、ポルト港のロッジに移動されます。かつては船でドウロ川を下っていましたが、今は勿論トラックです。
そこで、各シッパー(輸出業者)がワインを買い付け、独自に熟成させた後に瓶詰めして、自らのブランドとしてポートワインを販売するのです。同じワインでも、シッパーによって熟成具合などが異なり、完成するポートは全く別の個性が生まれます。ウイスキーも蒸留所から原酒を買取り、自ら熟成の上ボトリングするボトラーと呼ばれる業者がありますが、ポートもそれに近いものがあります。現在はシッパー自らがブドウの栽培や醸造も行うケースも増えてきています。
主なポートワインのタイプ
ポートワインには、使われるブドウや熟成年数によって様々なタイプがあります。熟成期間についても細かな規定がありますので、下記でご説明します。
ルビー・ポート
黒ブドウから造られるポートワイン。ホワイト・ポート
白ブドウから造られるポートワイン。ロゼ・ポート
ピンクポートとも呼ばれるロゼのポート。フルーティーな早飲みタイプ。トウニー・ポート
ルビー・ポートを樽で長期熟成させた、トウニー(黄褐色)のポート。ヴィンテージ・ポート
同じ年に収穫されたブドウだけを使って熟成されたポートワイン。収穫から2年後の7月初めから3年目の6月までに濾過せずに瓶詰めされる。レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポート
ヴィンテージ・ポート同様に同一年に収穫されたブドウを使用。収穫から4年後の7月から6年目の年末までに瓶詰めされる。コリェイタ
レイト・ボトルド・ヴィンテージポートより更に長い、収穫から7年後以降に瓶詰めされたポート。熟成年表示付きトウニー・ポート
熟成年数が表記されたトウニー・ポート。ブドウは複数の収穫年のものがブレンドされ、その平均熟成期間が表示される。10年、20年、30年、40年の4種類。