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ベルジュラック
Bergerac
フォアグラなどをはじめとした、高級食材の生産地としても有名な南西地方。そんな南西地方は、数多くの個性的なワインを生み出す銘醸地としても知られています。
そんな中、日本人には馴染みが深く、高品質なワインを生み出す生産地があります。それが、ドルドーニュ県にあるワイン産地、「ベルジュラック」です。今回、ここではベルジュラックについてを解説していきます。
さまざまな個性溢れるワインの産地
ベルジュラックは、村名などの小規模な区画ではなく、ベルジュラック地区という大きな地区です。そのため、ベルジュラックの名を冠しているワインは数多くあり、細分化すると12のAOCが存在しています。
ベルジュラックは、ドルドーニュ川沿いにあることから、川をくだることでボルドーへ辿り着くことが可能なため、ワイン商が発展していった歴史を持ちます。
さて、そんなベルジュラックのなかでも広く名を知られているのが「ペシャルマン」「ソーシニャック」「モンバジャック」の3つのAOCです。「ペシャルマン」は、赤ワインのみが認められており、主体のなる葡萄品種はメルローにカベルネソーヴィニヨン、コット(マルベック)です。
「ソーシニャック」は、甘口の白ワインの生産地として知られており、ミュスカデルとソーヴィニヨンブランが主要品種です。過熟したものや貴腐ブドウも使用可能であることから、品質が高いながらも、比較的カジュアルな価格帯の甘口ワインを手に入れることができる産地です。
そして、「モンバジャック」でも、「ソーシニャック」同様に甘口白ワインが多く生産されています。ボルドーに近いことからも、同様のスタイルのワインが造られていますが、それぞれに個性が強く、土着品種もブレンドされることから、ワインファンからは、注目されている産地のひとつとなっています。
AOCベルジュラックについて
ボルドースタイルで知られる南西地方、AOCベルジュラックのワイン。実は、比較的手に入れやすいことからも、日本国内に数多く輸入されています。
それもそのはず、AOCベルジュラックは同地域93を超えるコミューンを包括している、大きなAOCであり、総栽培面積は12,000ヘクタールを超える大規模なものだからです。赤ワインを主体として生産されており、1,000円前後のものから、1万円を超えるものまでさまざまな種類が存在しています。
AOCベルジュラックは、ボルドーと同様にカベルネソーヴィニヨンを主体として、メルローやカベルネフランをブレンドします。プティヴェルドではなく、タナであったり、コット、さらにはフェールという土着品種が使用されることもあります。
ボルドーに比べて雨が少なく、乾燥した温暖な地域であることからもブドウが良く熟し、ものによっては、ボルドーを凌駕するワインも生まれています。価格がカジュアルなことからも、非常に掘り出しものが多い産地、ということでバイヤーなども目をつけている産地となっています。
ロゼワインや白ワインにも注目
ベルジュラックの赤ワインは、しっかりと個性の強い味わいに仕上げられます。一部、高級な新樽熟成を経た赤ワインもありますが、赤ワインをより濃厚にするためのセニエという技法が用いられるため、こういったスタイルのワインが生まれる、とされています。
セニエが用いられていることからも、近年ではベルジュラックは、「ベルジュラック・ロゼ」などのロゼワインの生産も増加傾向にあると言われています。淡く、半甘口のようなロゼワインではなく、比較的濃く、重厚感のあるロゼワインが生産されています。
また、赤ワインが主体と思われているベルジュラックですぐが、近年ではその白ワインの味わいの良さがより注目されており、「ベルジュラック・セック」という白ワインのAOCが、フルーティーで飲み応えのある白ワインということで名を上げ始めています。
白ワインは、ソーヴィニヨンブランを主体としていますが、温暖な地域を活かした甘みのあるワインを仕上げており、2年以上は熟成させることから、色合いの濃い白ワインも多く見受けられます。近頃では、よりフレッシュで繊細な味わいの白ワインも多く生産されるようになりました。
ベルジュラックの土壌
ベルジュラックは、ボルドーに近いのですが、夏場はより温暖で冬場が寒いことで知られています。土壌は粘土石灰質や粘土、砂利層といった多彩な土壌を有しており、区域それぞれに個性的な味わいのブドウを栽培できます。AOCベルジュラックより、「コート・ド・ベルジュラック」の方が生産条件が厳しく、統制された味わいの赤ワインとなります。
ベルジュラックの注目生産者
ベルジュラックには、数多くの生産者がおり、比較的カジュアルなワインが多いことで知られています。しかし、高級ワインを生み出す注目生産者も多く、「ボドリー・チェリー」や「シャトー ラモット」、「ドメーヌ・ド・ランシエンヌ・キュール」などがそれに当たります。
ブドウ栽培に非常に適した土地であることからも、有機栽培を取り入れている生産者が多く、手をかけて最上のブドウを生み出し、こだわりの醸造法で醸す高品質なワインを多く見ることができます。
ただし、まだまだ北部のボルドー地方に比べると価格は雲泥の差があり、まだまだカジュアルで手の届きやすい価格のワインが多いのが現状です。これからより成長し続ける可能性がある、注目すべき産地のひとつでしょう。