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パトリック・クレルジェ

Patrick Clerget


ブルゴーニュはもちろん、フランス全土のワインを手掛け、世界中にファンを持つ生産者「パトリック・クレルジェ」。ネゴシアンとしても有名なパトリック・クレルジェは、グランクリュからプルミエクリュなど、高品質なAOCワインを手掛けるだけではなく、ヴァンドペイ、テーブルワインまでを幅広く手掛けている、ビッグワインカンパニーとして知られています。

パトリック・クレルジェについて


パトリック・クレルジェは、ギネスへ掲載されているような、古く由緒正しい伝統のブルゴーニュのワイナリーです。その歴史を遡ると、1268年に家族経営というカタチで誕生。まさに「ブルゴーニュ」というワイン生産地の伝統を守り続けている、歴史の生き証人的な重要ワイナリーとも言えます。

ディジョン王立議会の一人として活躍していた、1698年当時のパトリック・クレルジェは、その働きなどが評価され勲爵士に任命。さらに、一家自体に紋章が与えられているなど、ブルゴーニュが正式に認めている、優良生産者ということで知られています。

ロゴに誇りの一族の紋章


現当主である、パトリック・クレルジェ氏は、白ワインで世界的にも知られている、ブルゴーニュ地方のサン・トーバンにある「メゾン・ラウル・クレルジェ」という一家経営のワイナリーで醸造技術などを学びます。

しかし、より高いレベルでのワイン造りを自ら求めていたパトリック・クレルジェ氏は、その後にボルドーの商工会議所へ。

I.P.C(Institut de Promotion et de Commercialisation des vins) に15年間通い、ついには自らの家族が所有している畑に、「シャトー・ド・シャサーニュ・モンラッシェ(Chateau de Chassagne Montrachet)」という名を再編するためのメンバーとなり、家族所有のブドウ畑で新しいワイナリーをスタートさせるようになりました。

高品質なワインを非常に手に取りやすい価格で生み出す、ということからパトリック・クレルジェ氏のワインは人気を博し、1994年になると、セレクション・パトリック・クレルジェ(Selection Patrick Clerget)という会社をボーヌに設立。「ジョルジュ・ラーヴ」など、別名儀でワインを製造するなど、さまざまなアプローチで、世界中のワインファンを楽しませ続けています。

ネゴシアンとしての活躍


パトリック・クレルジェは、生産数が限りなく少ない、希少なドメーヌでもありながら、高品質なブドウをフランス中から厳選し集め、カジュアルでありながらも、プロも納得することができる、最高品質のワインを提供するビッグネゴシアンという顔を持ちます。

パトリック・クレルジェには、非常に優秀なスタッフが大勢従事しており、それらのスタッフがフランス全土にまたがって、くまなく自らの厳しい審査基準をクリアしたワインを、バルクまたはボトルで多く買い付けます。

パトリック・クルジェ名義のワインも多くありますが、買い付けてきた原産者の名義でラベル販売したり、また画期的なことに輸出先のクライアントのプライベートブランドラベルで販売したりと、ブルゴーニュ地方のワイン造りに革命をもたらした、ということでも評価されています。

ブルゴーニュ地方は、家族が世襲することが多く、ほかのどのワイン生産地に比べても閉鎖的と言われている場所です。しかし、パトリック・クルジェは家族経営でありながらも、それらのブランド力と守られてきた伝統を逆手にとり、世界中でブルゴーニュ、フランスという銘醸地が生み出す高品質ワインをカジュアルに飲めるよう、ネゴシアンというスタイルも取り入れているのです。

その先見の明を持ったパトリック・クルジェは、なんと世界25ヵ国に優良顧客を何件も抱えており、今や年間約200万本を超えるワインを輸出しています。さらには「エール・フランス」をはじめ、「ユナイテッド航空」や「シンガポール航空」、我々日本が誇る「全日空」など、ファーストクラスやビジネスクラスの航空会社などでも、彼らのワインを楽しむことができるのです。

パトリック・クレルジェのラインナップ


パトリック・クレルジェは、ネゴシアンとしてはもちろん、会社経営の畑を多く有しており、生産しているワインのラインナップも多岐に渡ります。

赤・白共に評価が最も高いことで知られているのが、「サントネイ」で造られるピノ・ノワールです。サントネイは、シャサーニュ・モンラッシェと地続きである場所としても知られており、そのクオリティは勝るとも劣りません。

また、「サン・ロマン」で造られるシャルドネ、「サン・トーバン」で醸される最高品質のプルミエ・クリュのシャルドネなど、有名アペラしオンで醸されるワインも非常に注目されています。また、ヴォルネイやポマール、レジョナル、など日本国内では知名度がまだまだ低い優良アペラシオンでも、素晴らしいワインを醸しています。

パトリック・クレルジェ氏は、2007年にはシュヴァリエ・デュ・タストヴァンの一員として、ブルゴーニュ組合に認められており、まさに「ブルゴーニュの顔」と言うべき人物のひとりです。パトリック・クレルジェのワインは、これからも進化し続けていくことでしょう。

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