クエルチャベッラは、鉄鋼業界で活躍していたミラノ出身のジュゼッペ・コッシア・カスティリオーニが、1972年に創設したワイナリーです。創立当初は、キャンティ・クラッシコ地区の中心部、わずか１ヘクタール程の小さなブドウ畑から始まりました。

1980年代は、スーパートスカーナ全盛期！サッシカイアやティニャネロを筆頭に、高品質なワインが次々と誕生した時代です。

クエルチャベッラも「スーパータスカンの父」と呼ばれた故ジャコモ・タキス氏をコンサルタントに迎え、ハイクオリティなワインを生み出します。

その代表作が「カマルティーナ」。

ブルゴーニュ好きだった彼は、キャンティクラシコの中でも最も標高の高いグレーヴェ・イン・キャンティにワイナリーを構えました。

トスカーナを代表する品種サンジョヴェーゼに、カベルネ・ソーヴィニヨンが力強い感性と洗練を与え完成させたワイン。紫がかった深いルビーレッド色、ベリー系の熟れた果実の香りにタールやリコリスが感じられる複雑な香り。強いながら非常に洗練されたタンニン、深みとエレガントさが融合し飲みごたえのある味わいです。

サッシカイアやティニャネロが骨太などっしりとしたボルドースタイルならば、「カマルティーナ」はエレガントで優美なブルゴーニュスタイルを目指したワインです。

2011年はジェームズサックリング（JS）で95点の高得点を獲得するなど、今や世界的にも高く評価され、「カマルティーナ」は比類なきスーパータスカンと言って間違いありません。