コート・ド・ボーヌの中でも人気の高いヴォルネイ村とムルソー村の間にある、村名A.O.C.モンテリー。有名な村々に隠れ、控えめな印象ですが、著名なワイン評論家の評価も高く、近年人気の高まっている地域です。


そのモンテリー村に、5世代続く家族経営のドメーヌが、このブセイ・ローラン。現当主のローラン氏は、醸造学校を卒業後、優れた造り手である父の元で修業、のちには、世界最高峰の白ワイン生産者にも名前を連ねるコシュ・デリの元でも修業を重ね、2003年に独立し、自身のドメーヌを立ち上げました。


そんな5代目ローラン氏は、「ワインは土壌の歴史であり、そしてまた人々の情熱に対する歴史でもある」と語ります。


独立から10年余り経った2015年には、本拠地モンテリーをはじめ、サヴィニー・レ・ヴォーヌ、ヴォルネイ、ポマール、ムルソーからアロース・コルトンなど20のアペラシオン、計14haまでぶどう畑を拡げました。現在は、同じくワイン生産家の出身である奥様のカレンさんと一緒に、土壌とぶどう木に敬意を払い、テロワール尊重する、長期熟成に耐えうる高品質のワインを造り続けています。


ご紹介するこのワインは、彼らの本拠地であるモンテリーの代表的な1級畑レ・シャン・フリオのもの。


ラズベリーやスグリなどのや小さな赤い果実、スミレのようなフローラルな香り。森の下草やスパイシーなアロマもあり、石灰岩土壌由来のミネラル感にあふれた、力強く上質なタンニンを持つワインです。


長期熟成型のワインで、2024年から2030年頃まで飲み頃が続きますので、熟成による変化を楽しんでみるのも一興です。