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ファレルノ・デル・マッシコ
Falerno Del Massico
イタリアの首都ローマに隣接しているナポリにほど近いファレルノ・デル・マッシコは、古代ローマの時代からワイン造りが行われていたとされる由緒あるワイン生産地です。
この地でつくられるワインは古代ローマ時代の著名な詩人から「美酒」と呼ばれ、そのワインは彼らに深く賞賛を集めていたことでイタリアでは、「古代ローマ人が愛したワインの地」として知られています。このようにヨーロッパ最古クラスのワイン造りの歴史があるはずのファレルノですが、1800年に入り激しい害虫トラブルによりこの地のブドウ畑が衰退してしまいます。そして近年、元は弁護士であったファレルノ・デル・マッシコの創立者・フランチェスコ・パオロ・アヴァッローネ氏により、見事な復興をとげ、かねてからの歴史的背景もあり、ここで造られるワインは今では世界中のワイン愛好家達に広く愛されるようになりました。
ファレルノ・デル・マッシコ 土地柄と気候
イタリア最南端の州、カンパーニア州。「ファレルノ」は、イタリア第三の都市・ナポリの北に位置するカゼルタ地方に属します。この地は、ローマ帝国時代に「ファレルノの大地 Ager Falernus(アジェル・ファレルヌス)」と呼ばれた非常に古い歴史のある地域です。
カンパーニャ州は西にティレニア海があり、地中海気候の影響で温暖な気候に恵まれており、その景観の美しさには定評があり、メインのナポリはもちろん、ポンペイ、カプリ島、アマルフィなど世界的な観光名所があり、年間を通して観光客が途切れることはありません。「アマルフィ」は日本でも、織田裕二さん、天海夕希さん主演の大ヒット映画の舞台になり、一躍日本でもその地名が知られるようになりました。
ナポリの東には、かの有名な巨大なヴェスヴィオ火山がそびえており、ワインの生産地はナポリやこのヴェスヴィオ火山の周辺に集中しています。カンパーニア州は、この恵まれた温暖な気候と、火山地帯の特性を生かすことでイタリアを代表するワインが数々生み出されているのです。
ファレルノ・デル・マッシコ 土壌とぶどう畑の特徴
ファレルノは、海寄りの地で標高140メートルのところに位置し、前述しましたヴェスヴィオ火山の溶岩によるリンとカリウム豊かな火山性土壌のワイナリーがほとんどです。 ぶどうの収穫時期は、気候の状況により毎年変えており、海に近く、昼夜の温度差があまりないため、なるべく涼しい夜間に収穫を行う事が通例です。
カンパーニア州のワイン造りの特性は、この恵まれた温暖な気候と火山土壌の環境によりその固有のブドウ種は約300種類以上もあるため、赤も白も満遍なく人気銘柄がリリースされています。
ファレルノ・デル・マッシコで収穫できる代表的なブドウ品種としては、アリアニコ、ピエディロッソ・ファランギーナなどを使用したワインがメインとなっています。特にファランギーナはこの地域の「地ブドウ」として知られ、主に白ワインで使われるるものが多くリリースされています。
前述にご紹介した、このファレルノでのワイン造りを復活させた功績者であるフランチェスコ・パオロ氏は、約10年間にも及ぶナポリ大学農学部との共同研究により、フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)による壊滅的な被害を免れたわずかなファランギーナ種、アリアニコ種、ピエディロッソ種の木の中に、古代ローマ時代からこのファレルノの土地のみで育つ特別なバイオタイプ(特別なタイプのブドウ樹)を発見しました。その後彼は、バイオタイプに向いた土地を見つけてはバイオタイプを植樹するようになりました。そこから 約50年の年月を経て今、古代ローマ時代のファレルノワインがみごとな復活を遂げたのです。
ファレルノ・デル・マッシコで造られた ワインの特徴
カンパーニア州産全体のワインの特徴としては、内陸部で収穫できたブドウは、酸とタンニンがしっかりした赤ワインで、凝灰岩土壌に適したブドウ品種は、凝縮した果実味とシャープな酸が楽しめるため、白ワインに適しており、また、海沿いのエリアでは優美な味わいの白や凝縮感のある赤も造られ、魚介料理などに合うようなワインになっています。
ファレルノ・デル・マッシコの代表的な生産者 ヴィッラ・マティルデ社
この生産地の名称がそのままワイン名になっている「ファレルノ・デル・マッシコ」のワインを例に挙げますと、一般的に南イタリアのワインといえば「濃いワイン」というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、ファレルノ・デル・マッシコは海沿いにふさわしく、優美な味わいで、ミネラルを豊富に含んでおり深いコクがあります。ドライでありながら果実の甘味も感じさせます。アロマはバナナや桃、洋梨などで熟された果実に例えられます。また、樽の熟成もされていませんのでワイン本来の味わいが楽しめます。
この「ファレルノ・デル・マッシコ」を生産しているワイナリーがフランチェスコ・パオロ率いるヴィッラ・マティルデ社です。
現在ヴィッラ・マティルデ社は、彼の息子であるサルヴァトーレと娘であるマリア=イータに引き継がれました。彼ら個々に2つの新ブドウ園を立ち上げました。この新ブドウ園立ち上げの取り組みは、古代ローマに「カンパーニア・フェリックス(幸多きカンパーニア)」と呼ばれた豊かな土地に古代ローマの伝統を継承しながら新たな新時代のワイン造りへとこの地のワイン造りをさらに活性化させるための新たな挑戦なのです。