トップ > イタリア > リグーリア > オルメアスコ・ディ・ポルナッシオ

オルメアスコ・ディ・ポルナッシオ

Ormeasco di Pornassio


イタリア最西端の州・リグーリア州はモナコ・フランスに隣接しており、古くからイタリアを代表する貿易都市として発展した大都市ジェノバ・ラ・スペッツィアを頂いている州です。その美しい景観に定評のあるリヴィエラ海岸には、チンクエテッレなる漁村がありここの段々畑は世界遺産にも登録されており、近年にはコロンブスを生んだ地でもあり、世界中から多くの観光客が絶えない地域です。

漁村の多い地域のため、南部イタリアのような食文化が値付いていると言えます。海産物が大変豊富で魚介類グルメを専門とするリストランテが軒を連ねています。

このようなイタリアが誇る貿易港である都市にほど近い、稀少なワイン産地となっているのが、オルメアスコ・ディ・ポルナッシオ。同地は元来から、ワインの絶対生産量が少ないワイナリーのため、これまで海外に輸出される事もほぼありませんでしたが、近年少しずつではありますが日本でもその存在が知られるようになりました。

オルメアスコ・ディ・ポルナッシオの風土と気候


リグーリア州の気候は北部にしては、海沿いで温暖な地中海気候に恵まれているためブドウ造りにはバッチリな気候環境といえます。

この地の地形は独特で、アルプスとアペニン両方の山脈が海側に向かって急斜面に細長く突き出ているような地形になっています。ゆえにブドウ畑は、すべて急斜面になっている丘陵地になっており、ワイン造りは古来からの伝統をぬいた方法を継承し、独特の品質に仕上がっています。

オルメアスコ・ディ・ポルナッシオのワイン造りとワインの特徴


リグーリア州のワイン造りは主に白ワインがメインで、その代表的なブドウ品種は、ヴェルメンティーノ種、ピガート種・ボスコ種が使われています。そしてこの地の独特のワイン製法ともいえるのが、「ぶどうの皮ごと発酵してしまう」工程にしているのです。ボスコ種を使用した世界遺産チンクエテッレと同名銘柄のワインは、漁村らしい塩気感とミネラル分が含まれた辛口の非常に独特な白ワインです。ボスコ種60%, でその他アルバローラ、ヴェルメンティーノを程よくブレンドしています。

チンクエテッレは、この地で最も人気のある白ワインといっても良いでしょう。そして白ワインのみならず、赤ワインも造られておりロッセーゼ、サンジョベーゼ種、ドルチェット種のオルメアスコ(ローカル名)による同名銘柄の「オルメアスコ・ディ・ポルナッシオ」があります。

オルメアスコ・ディ・ポルナッシオの著名な生産者


リグーリア州の代表的な生産者といえば、ラウラ・アスケロ。この地のワイン生産は伝統的な手法を用いることで知られていますが、現在のラウラ・アスケロの当主であるマルコリッツォは、ラウラ・アスケロの子息であり、1988年、ポンテダッシオの街の中心部に近代的な設備を持つカンティーナを設立させ、母から受け継いだ伝統と近代設備を融合させた良質なワイン造りを家族で行っている。ラウラ・アスケロでは特にブドウの良さを損なわないようなブドウ畑の作業に最も注意を払っています。同社の畑ではヴェルメンティーノ・ピガートの白が主流で、農薬を極力使用せず海からくる海風による非常に環境の良いところでブドウを育てています。

そして同社の醸造家として活躍しているのは、ジャンパオロ・ラーモ。酵母は全て天然酵母でその発酵温度は低めにしており、ブドウ本来の果実味の風味を出すようにしています。ちなみに他のワイナリーでは当たり前のように使われている樽での醸造は、自社のブドウ品種にはそぐわないという考えから樽の使用は一切使われず醸造をおこなっているところも顕著な特徴です。まさにブドウの個性を生かした海沿いの土壌にふさわしいミネラル分豊富なテイストとフレッシュさを感じられるワインに仕上がっています。

現在登録されている商品はありません