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トレッビアーノ・ダブルッツォ

Trebbiano d'Abruzzo


トレッビアーノ・ダブルッツォが存在するアブルッツォ州は、古い歴史を持つワイン産地です。イタリアワインの起源は古代ローマ時代とされていますが、ブドウ栽培そのものは、古代ローマ以前にエトルリア人によってもたらされたといわれています。

アブルッツォのワインづくりの歴史を紐解いたとき、それはとても古く、鉄器時代にはすでに行われていたといいます。記録によると、紀元前1000年頃にブドウの木の支えるために、他の木を利用するという栽培方法を導入したことも知られています。

16世紀以降を調べてみると、ブドウの産地や育てられていた品種だけではなく、マスカット種などを用いて甘いワインがつくられていたようです。

トレッビアーノワインの歴史


トレッビアーノ・ダブルッツォにおいて最も重要なトレッビアーノ種は、古くから育てられており、博物誌の著者小プリニウスで書かれている「トレブラーヌム」は、おそらくトレッビアーノ種のことを指していると言われています。

トレッビアーノ種がアブルッツォの畑において中心的役割を担うようになったのは1950年代以降のことです。当時、世界中で盛り上がってきたワインの需要に応えるために、病気にかかりづらい、ブドウをたくさん実らせるトレッビアーノ種は最適の品種として広く支持されるようになりました。結果としてトレッビアーノワインは、これまでになく大量に生産されるようになり、アブルッツォにおいて最も名の知れた白ワインとなったのです。

トレッビアーノ種は生命力において抜きんでていますが、甘みであるエキスが少ないため、個性をもったワインをつくるには収穫できる量を減らし、より凝縮したブドウを使うことが他の品種よりもさらに重視されます。

最もその魅力を発揮したのがブレンドであり、他のワインとのブレンド用として、そのほとんどが国内外に出荷されていました。北イタリアにおいてスパークリングワインをつくるためによく使用されていたことは広く知られており、つい最近まで質より量で稼ぐことに重きを置いていたメーカーの方針が、トレッビアーノ・ワインの品質を高める上で大きな妨げとなっていました。

1972年にトレッビアーノワインは「トレッビアーノ・ダブルッツォ」の名前でDOCワインに昇格しましたが、生産規定が緩かったために品質はそこまで向上せず、日常に飲む安価なワインの領域を出ることはありませんでした。

90年代に入り、ようやく変化の兆しが現れはじめます。高いクオリティを目指す数社のリーダー的なメーカーが現れ、その姿勢に学ぶことで、良質なブドウを得るために収量を抑えたり、醸造技術を改善したりするメーカーが増えました。

課題はまだ残されていますが、トレッビアーノ・ダブルッツォからすれば、長い冬の時を経て、新しい季節が始まろうとしていることは確かだと言えるでしょう。

トレッビアーノ・ダブルッツォの気候と風土


アブルッツォ州は、山からわずか数キロほどの場所にアドリア海が広がり、山のふもとは温暖ながらも昼夜の温度差が激しく、ブドウの栽培には理想的な気候です。土壌においても、粘土と石灰質が混ざった、ブドウの栽培に理想的な条件を備えています。

このエリアでは、古くから作られているモンテプルチアーノ種を使って非常にコストパフォーマンスの高い赤ワインがつくられていましたが、最近は技術の進歩によって、高品質なワインへと転換する生産者が増えています。

トレッビアーノ種の特徴


トレッビアーノ(Trebbiano)とは、イタリアが原産とされている白ワイン用のブドウ品種です。イタリア、そしてフランスでよく育てられており、世界で2番目に多く栽培されている主要なブドウ品種です。

イタリアでは広く全土で栽培されているトレッビアーノですが、歴史をローマ時代に遡ると、13世紀にはボローニャ地方でトレッビアーノに類する品種が栽培されていたようです。

トレッビアーノの特徴は、苗が強く、生産量の多い品種であるという点です。フレッシュでフルーティな味わいで、長期熟成には不向きと言われています。ブランデーのコニャックにブレンドされる原料としても有名なトレッビアーノは、強い酸味が重要な役割を果たしています。

イタリアでは、この系列と同じ品種からつくられるワインは全国の白ワインの約30%を占めています。複数のトレッビアーノ品種がありますが、DOCワインのうち80種以上にこれらのトレッビアーノ品種が使われています。

トレッビアーノに類する品種で主要なものは、ロマニョーロ、トスカーノ、ジャッロです。トスカーノ種は、白ブドウにもかかわらず赤ワインのブレンド原料ともなっていましたが、近年では減少傾向にあります。

ロマニョーロ種は、広く平坦なエミリア・ロマーニヤ州の土地で育てられ、ヴェルモットやブランデーの原料、発泡性ワイン、バルサミコ酢の原料などに使われます。ジャッロ種はラツィオ州で育てられており、主に白ワイン用に混醸されています。これらの特徴であり魅力は、辛口の中にわずかな甘味を感じるデリケートな味わいです。

フランスではユニ・ブランと呼ばれており、南フランスでは白ワイン用として最も多く栽培されています。また、コニャックやアルマニャックに欠かせない品種でもあります。

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Trebbiano d'Abruzzo Superiore / Barone Cornacchia

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