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グラーヴ Graves
今やボルドーワインの中心地と言えば疑うこと無くメドックですが、まだメドックは沼地が多かった西暦1100年代からボルドーワインを生産していたのは、このグラーヴでした。1300年頃には、のちの教皇クレメンス5世が、現在のシャトー・パプ・クレマンにブドウを植えた記録が残っています。メドックワインの人気が上がってくる18世紀頃までは、ボルドーワインと言えばグラーヴが一大銘醸地として名を馳せており、イギリスやドイツへの輸出はもっぱらグラーヴのワインが中心でした。ガロンヌ川の西部に面するその立地も、ワインを輸送するのに適していたのです。
グラーヴという名前は、フランス語で「砂利」意味しており、その名の通り砂利土壌が中心。メドック中心部に比べると砂利は細かく、層も浅い。非常に水捌けが良い為、大雨などの年には強く、逆に高温が続くような年にはやや弱い面もあります。
赤ワインはメドック同様にカベルネ・ソーヴィニヨン主体ではありますが、メルローの使用比率はグラーヴの方がやや高く、ポイヤックやサン・テステフのようなガッシリとしたワインというよりは、柔らかみのある瑞々しくエレガントなワインに仕上ります。とはいえ、軽いワインという感じではなく、熟成すると土のような香りやタバコ等の複雑な香りが混じり合い、なんとも言えない豊かな香りが感じられます。
優れたグラーヴワインが集まるAOC、ペサック・レオニャン
グラーヴの中でも優れたシャトーは古くから北部に集中しています。ペサック、レオニャン、メリニャック、グラディニャン、タランス、ベルナーヴ・ドルノン、カドージャック、マルテイニヤック、サン・メダール・デイラン、カネジャンという10の村の集合体として、代表的な2つの村の名前を取り、1987年にAOCペサック・レオニャンが設立されました。
例外的にメドック格付け1級に認められているシャトー・オー・ブリオンを始め、グラーヴの格付けシャトーも全てこのAOCペサック・レオニャンにあります。
グラーヴが誇る、辛口白ワイン
グラーヴを他のボルドーワインの銘醸地の中でも際立たせているのが、辛口白ワインの存在です。メドック、サン・テミリオン、ポムロルといったボルドーを代表するAOCでは白ワインは認められておらず、優れた白ワインを生産しても、AOCボルドーの表記になります。グラーヴを含めたボルドーの4大アペラシオンの中で、唯一グラーヴだけが、そのAOC名義での白ワインのリリースが認められています。
古くから白ワインの銘醸地として知られてはいましたが、近年その名声を更に高めるのに多大な貢献をしたのが、ボルドー大学醸造学部の教授で、醸造コンサルタントも務めたドゥニ・デュブルデュー氏。
祖父の代から所有しているシャトー・ドワジデーヌで育ち、ボルドー大学で学生を育てる一方で、他にも自らシャトーを所有し、他のシャトーのコンサルタントとしても活躍。特に白ワインの醸造に関しては他の追随を許さず、「白ワインの法王」と呼ばれるまでに。1980年後半からのボルドー白ワインの品質向上に大きな役割を果たしました。
今やグラーヴの白ワインは、品質・価格ともに同じシャトーの赤ワインを上回る勢い。元々白ワインの格付けシャトーのワインはもちろんのこと、赤ワインのみで格付けされているシャトー・オー・ブリオン、ラ・ミッション・オー・ブリオン、パプ・クレマン、スミス・オー・ラフィット等の造る白ワインは、いずれも数万円クラスのワインになっています。オー・ブリオン・ブランに至っては10万円を超えてきており、今やグラーヴで最高級品は、オー・ブリオンの赤ではなく、オー・ブリオンの白になってきています。
グラーヴの看板、シャトー・オー・ブリオンと、その他のオー・ブリオン
グラーヴを代表するシャトーと言えば、真っ先にその名が上がるのが、シャトー・オー・ブリオン。1600年代からワインを生産し、ボルドーの高級赤ワインの元祖とも言われており、メドックの格付けに例外的に唯一グラーヴから選ばれている事からも、グラーヴの中でも例外的なシャトーであることは疑いの余地がありません。
グラーヴには、この「オー・ブリオン」と名の付くシャトーが他に3つ存在していました。名前も長いですし、「オー・ブリオンなのにラトゥール?」と、ワインの勉強を始めたばかりの頃は、混乱するポイントでもあります…。
シャトー・オー・ブリオン
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン
シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン
シャトー・オー・ブリオンと他の3つのシャトーは、以前は所有者が異なっていましたが、1983年に全てシャトー・オー・ブリオンのオーナーであるデュロン家の所有となりました。
2005年にラトゥール・オー・ブリオンはラ・ミッション・オー・ブリオンに吸収され、白ワインのシャトーだったラヴィル・オー・ブリオンは、2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランという名称に変更されましたので、今はオー・ブリオンとラ・ミッションオー・ブリオンの赤・白という分かりやすい体系に落ち着きました。
国道に向かい合って位置するオー・ブリオンとラ・ミッションオー・ブリオンは、所有者は同じになっても、良きライバルとして切磋琢磨しており、赤ワイン・白ワイン共にグラーヴ最高のワインを目指してしのぎを削っています。
主なグラーヴのシャトー
グラーヴには全てAOCペサック・レオニャンに、合計16の格付けシャトーが存在します。詳細はグラーヴの格付けシャトー一覧をご覧ください。