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ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ

Vino Nobile di Montepulciano


モンテプルチャーノという名称ながら、使用品種はモンテプルチャーノではなくサンジョベーゼという、いかにもソムリエ試験に出てきそうなDOCG、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ。アブルッツォではなく、トスカーナにあるワイン産地です。

エトルリア時代からの伝統を汲むワイン


17世紀末の博物学者で詩人でもあったフランチェスコ・レーディは、モンテプルチャーノの赤ワインについて「すべてのモンテプルチャーノのワインは、王の名にふさわしい」と記述しています。

モンテプルチャーノのワインは、何世紀にもわたって人々に愛され高い評価を得てきた赤ワインです。無比の美味を誇るイタリア赤ワインのエリートといわれ、エトルリア時代からこの地で生産されてきた歴史があります。

モンテプルチャーノの赤ワインのもっとも古い記録は、なんと789年。ある僧侶が、アミアータにあったサン・シルヴェストロ教会に土地を貸し、その場所にブドウの木を植えたという記録が最初といわれています。また、1350年9月には、モンテプルチャーノのワインの販売に関する法律が制定されていたこともわかっています。

「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ」という言葉が歴史上始めて使われたのは1530年のことでした。ミケランジェロのパトロンでもあった法王パウルス三世つきの「ソムリエ」サンテ・ランチェリオが、イタリア中を旅して法王の名にふさわしいワインを模索中に出会ったモンテプルチャーノの赤ワインに、この名を奉ったのです。

近代になって1937年、モンテプルチャーノのワイン業者が一堂に会し、正式に「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ」のワインが誕生します。20世紀前半、その生産が下落していたモンテプルチャーノのワインをよみがえらせたアダモ・ファネッティの強い希望により、「ノービレ(貴族的な)」という形容詞が正式名称として定められたのでした。

このアダモ・ファネッティが、近代のヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノを先導し価値を高めた人として知られています。1931年、シエナで開催されたワインの展示会で披露されたファネッティのワインは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産者タンクレーディ・ビオンディ=サンティによって「このワインには未来がある」と評価されました。

モンテプルチャーノの赤ワインはその後、第二次世界大戦後の経済復興に伴って飛躍的に需要を伸ばしました。そして、1966年には「DOC(原産地統制呼称)」として認められ、1984年にはその他のイタリアを代表するワインとともに最初の「DOCG(原産地統制保証名称)」に格付けされています。

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノの生産地と生産方法


ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノは、トスカーナ州シエナ県の南部、モンテプルチャーノ地区の670ヘクタールのブドウ畑のブドウを原料に生産されます。

通り名を「プルニョーロ・ジェンティーレ」と呼ばれるサンジョヴェーゼが、最低でも70%配合されていることがヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノと名乗る条件になっています。また、トスカーナ州内で栽培された他種のブドウを30%まで加えることが可能ですが、白ブドウは5%が上限です。実際には、カナイオーロ・ネーロ種を加えることが多いようです。

精錬は非常に長期にわたり、通常は26ヶ月。リゼルヴァであれば38ヶ月を要します。ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノの品格ある香りやまろやかさをワインに与えるためには、必要な精錬期間なのです。

アルコール度数は通常のタイプで12.5%以上。リゼルヴァは13%です。また、15年は飲み頃が続くといわれる熟成ワインとしても有名。逆に、6年から7年の熟成を経ないと、本来の美味を楽しめないともいわれているのです。

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノの特徴


ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノは、プラム、サクランボ、オリーブ、ビオラ、色とりどりの草花、そして豊かな土の香りが特徴です。若々しさとみずみずしさとともに、熟成中に生成されるしっかりとしたタンニンのバランスが絶妙。

モンテプルチャーノのワイナリーを訪れれば、その芳香がまさに土地の土壌や空気を反映していることに気がつくことでしょう。しかし、ブルネッロのようなミネラル感とは異なり、タンニンのまろやかさとプラムの香りがモンテプルチャーノの土が作り出す味わいと香りなのです。

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノと料理


ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノは、牛肉やラム肉との相性がとくによいワインとして有名です。牛肉のグリル、煮込みをはじめ、香草やスパイスをふんだんに使った肉料理とぜひお試しください。また、干しプラムをはじめとするドライフルーツで煮込んだ肉料理とも、お試しの価値あり。

ローマ法王ピウス二世が溺愛したことで有名なピエンツァ産のペコリーノを始め、熟成チーズともおいしく召し上がれます。ただし、ミートソースを使用したパスタとはイマイチの相性。ベジタリアンのかたは、ナスやチコリ、キノコのグリルでお楽しみいただけます。食卓に乗せるさいには、16度から18度が適温です。

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Vino Nobile di Montepulciano Pietra del Diavolo / Tenuta Il Faggeto

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ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2014 アヴィニョネージ 赤 <br>Vino Nobile di Montepulciano / Avignonesi  スピード出荷

ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2018 アヴィニョネージ 赤 
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