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価格58,300円(本体価格:53,000円)
価格62,590円(本体価格:56,900円)
テタンジェ
Taittinger
「シャンパーニュ界の伯爵」と呼ばれるテタンジェは、エレガントで気品に溢れたワインを生産し、世界中の一流レストランやワインショップには必ずと言っていいほど並ぶ、世界的に有名なシャンパーニュ生産者です。現在では珍しい、代々家族経営を続ける数少ない生産者で、シャンパーニュの生産以外にも、フランスの食文化や芸術を象徴するシャンパーニュ・メゾンとして世界的に有名です。
テタンジェの歴史
テタンジェのシャンパーニュ造りの歴史は、1734年に貴族の屋敷として建てられた「シャトー・ラ・マルケットリー」から始まります。
このシャトーは西にピエリー村を見下ろす丘の中腹にあり、14世紀にあったサン・ピエール・オー・モン修道会が、この丘の斜面に葡萄畑を拓いていました。
黒ブドウと白ブドウの区画が碁盤の目のように入り組み、収穫時期になると寄木細工(マルケットリー)のように見えたことから、この名がついています。
そして、第一次世界大戦時に、若き司令官であったピエール・シャルル・テタンジェが、シャトー・ラ・マルケットリーに駐留することになったことを契機にシャンパーニュの歴史が動き出します。
このシャトーを大変気に入ったピエールは、1934年にこのシャトーを購入し、シャトー・ラ・マルケットニーと葡萄畑はテタンジェ一族のものとなりました。
さらに当時、シャンパーニュ・メゾンの中で3番目に長い歴史を持つフォレスト・フルノー社を買収し、義理の兄とともに本格的にシャンパーニュビジネスを始めていきます。
ブラン・ド・ブランの逸品、コント・ド・シャンパーニュの誕生
時代の移り変わりに敏感なピエールは、人々のライフスタイルの変化とそれに伴う味覚の変化に気付いていました。
テタンジェ社は、フルノー社の伝統を継承しながらも、従来のシャンパーニュの甘口で重たいスタイルから転換し、1952年にグラン・クリュの最上級シャルドネ種を100%使った、酸の美しい辛口のシャンパーニュを開発します。
これがいわゆる「ブラン・ド・ブラン」のことで、ブレンドが基本のシャンパーニュにおいて、ブルゴーニュのような単一品種のワインは異色の存在でした。
中でも「コント・ド・シャンパーニュ」と名付けられたシャンパーニュは、テタンジェの象徴とも言えるヴィンテージ・シャンパーニュとなりました。その名は「シャンパーニュ伯爵」を意味しており、シャルドネの祖となる苗木を持ち帰ったとされるティボー4世に敬意を表して名付けられました。
このシャンパーニュは、一次発酵はステンレスタンクで行い、その後全体の5%だけオーク樽の新樽で4カ月熟成してブレンドして瓶詰めされます。5%だけオーク樽の新樽を使うのはテタンジェの伝統で、トースト香やバター香など、ちょっとしたアクセントを加えるためです。
数あるヴィンテージ商品の中でも、特に最高品質の葡萄が収穫された時のみ約10年もの年月をかけて丹念につくられる逸品です。
フランスの食文化や芸術を牽引する存在へ
1960年に息子のクロード・テタンジェが当主となると、さらに成長は加速し、世界的なシャンパーニュ・メゾンの地位を築いていきます。
クロードは、食通で偉大なフランス料理のビジョンを持っていた父ピエールに敬意を表し、1967年から「ル・テタンジェ国際料理賞コンクール」を創設します。これはガストロノミー(美食学)のエベレスト」とも評される、若手料理人を対象とした料理コンクールで、現在でも行われているフランス料理の世界大会です。
さらに1983年にはアーティスト・ラベルで有名な「テタンジェ・アート・コレクション」をリリースし、アート・ボトルの先駆けとなりました。
歴代のコレクション・ボトルは既に10を超えていて、偉大なヴィンテージのみにリリースされる希少なコレクションとなっています。
最大の成功の秘訣は、広大なグラン・クリュ畑と地下ワインセラー
テタンジェ社の本社はランスにあり、シャンパーニュの貴重な葡萄栽培地区に、合計288haに及ぶ34区画の自社畑を所有しています。
現在、テタンジェの地下ワインセラーとなっているところは、白亜紀の石灰石が切り出された地下洞窟で、一時はキリスト教徒が迫害を逃れるための隠れ家になり、約900年の後にはサン・ニケーズ修道院の地下礼拝堂となりました。
そして、13世紀に新しい聖堂に建て替えられた際、地下に残された回廊は、ベネディクト派の修道士達がシャンパーニュの貯蔵庫として使用するようになりました。
この地下ワインセラーの環境により、程良い湿気と涼しい気温が保たれて、最高の熟成期間を得たシャンパーニュが完成します。
テタンジェ・グループとしては、パリのホテル・クリヨン、コンコルド・ホテル、クリスタルのバカラ社、香水のアニック・グダール、ルーヴル銀行、高級子供服のボン・ポアンなどが経営され、どれもが高い業績をあげていることで知られています。
2005年にアメリカの投資会社に一度は買収されてしまいますが、翌年には再び一族の元に戻りました。
テタンジェは、シャンパーニュ業界では数少ない家族経営の生産者として、そしてワインと芸術に情熱を注ぐ生産者として、広く世界の文化に貢献し続けています。