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最終更新日:2017年8月18日
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南アフリカ Republic of South Africa
最終更新日:2017年8月18日
アフリカというと暑いイメージがありますが、アフリカ大陸の南端にある南アフリカ共和国は、ブドウの生産が可能などころか、ブドウ造りに最適な環境が整っています。緯度は南半球の他の銘醸地、チリやアルゼンチン、オーストラリア南部とほぼ同程度で、南極海から流れ込む冷たい空気の影響で冷涼。ケープ・ドクターと言われる強風のお陰で腐敗やウドンコ病などの問題も殆どありません。突出した高級ワインはまだ殆ど出現していませんが、価格の割に高品質なワインが多く、いわゆる薄っぺらすぎて飲めないようなワインは殆どありません。チリやスペインのような1,000円未満のワインは少なく、1,000円〜3,000円程度の価格帯が中心ですが、選んでガッカリすることは殆どありません!
特に2,000円前後のワインに掘出し物が多くあります。ニューワールド系で2,000円以上のワインとなると、ひたすらに濃くて無理矢理に高いワインに仕上げているようなワインもありますが、南アフリカの場合はそういった傾向には無く、繊細さも持ちつつ、高品質に仕上がることが多いです。
意外に古い、南アフリカワインの歴史
南アフリカで最初にワインが造られたのは1659年。これはヨーロッパのワイン伝統国以外ではかなり早く、アメリカより100年、オーストラリアより200年も先の出来事でした。ヨーロッパとインドを結ぶインド航路の重要な経由地となっていた南アフリカの喜望峰。そこにオランダ人のヤン・ファン・リーベックが入植し、オランダの植民地としたのがきっかけです。
その後、18世紀にはナポレオン戦争によりフランスワインを輸入できなくなったイギリスなど、ヨーロッパ各国に輸出するほどに成長しました。当時はコンスタンシアというデザートワインが南アフリカの代表的なワインで、収穫をわざと遅らせて萎びたブドウを絞って造られる極甘口のワインです。当時はマディラやソーテルヌと肩を並べるほど人気で、セント・ヘレナ島に島流しにあったナポレオンは、このコンスタンシアを度々注文し楽しんでいたと言われています。
その後、フランスからの輸入が復活すると次第に縮小。その後、南アフリカのワインが国際市場に再び登場するのは、1994年にアパルトヘイト(人種隔離政策)が撤廃されるまで待たれる事になります。
南アフリカらしいブドウ シュナン・ブラン、ピノ・タージュ
アパルトヘイトが撤廃されると、本格的に外資の参入や、国営企業の民主化などが進行し、南アフリカのワイン産業は活気を取り戻します。そんな中、南アフリカワインの特徴的な品種として重宝されたのが、白ブドウのシュナン・ブランと、黒ブドウのピノ・タージュです。
シュナン・ブランは元々フランスのロワール地方で有名なブドウ品種ですが、ここ南アフリアで最も多く栽培されているブドウ品種でもあります。南アフリカでは「スティーン」と呼ばれ、ヤン・ファン・リーベックが最初に持ち込んだブドウもこのシュナン・ブランと言われています。
シャルドネと同じように、産地や醸造、熟成方法によって様々なスタイルを見せるブドウで、しっかりとした酸があり、フランスのヴーヴレイに見られるように数十年の長期熟成にも耐えうるポテンシャルを備えています。
南アフリカの黒ブドウの代表選手ピノ・タージュは、ピノ・ノワールとサンソーを交配して作られた、南アフリカで生まれたブドウ品種。ピノ・ノワールの「ピノ」と、サンソーの別名エルミタージュの「タージュ」を合わせて名付けられました。
まるでボジョレー地方のガメイのようなチャーミングさがありながらも、しっかりとしたボディもあり、こちらも造り手によって様々な表情を見せるブドウ品種です。
環境や人に優しい、サスティナブルなワイン造り
南アフリカ産ワインの大きな特徴の一つが、環境や人に優しいワイン造りを目指していること。多様な土壌から世界一花の種類が多い花の王国でもある南アフリカ。自らのセールスポイントでもある自然環境の保全がいかに重要化を理解している南アフリカ政府は、ワインに対しも非常に厳しい環境基準を設定しています。
減農薬はもちろんの事、使用が認められる酸化防止剤の含有量も世界で最も低い水準に設定されており、リサイクルや水源の確保など、持続可能な農法(サスティナブル農法)でワインが造られているかどうかを厳しくチェックしています。2010年からは、この基準を満たしたワインに対し、「INTEGRITY & SUSTAINABILITY(誠実で持続可能な事の証明)」というシールが貼り付けられており、個別に付与されたナンバーをWEBで照会すると、生産者や瓶詰め日などの情報を見ることが出来ます。
また、人種差別が続いた苦い経験から、ワイン生産に関わる労働者に関しても、異常に安い賃金での労働が起きないように監視したり、そうした取り組みを行っている企業が造るワインに「WIETA」というシールの貼り付けを許可したりして推奨しています。
南アフリカを代表する銘醸地 ステレンボッシュ
南アフリカの中でも圧倒的な知名度を誇る銘醸地が、ステレンボッシュです。高品質ワインの生産者の多くがステレンボッシュを本拠地にしており、ステレンボッシュ大学では南アフリカでワインの栽培・醸造を学ぶ若者たちが沢山います。
かつてはシュナン・ブランが生産の多くを占めていましたが、現在はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ソーヴィニヨン・ブラン等のボルドー系品種が高い評価を得ており、ボルドーブレンドの良質なワインが増えてきています。