トップ > イタリア > リグーリア > リヴィエーラ・リグレ・ディ・ポネンテ
2 件中 1-2 件表示
価格2,805円(本体価格:2,550円)
在庫切れ
価格3,938円(本体価格:3,580円)
リヴィエーラ・リグーレ・ディ・ポネンテ
Riviera Ligure Di Ponente
イタリア北西部、リグーリア州にあるD.O.C.、リヴィエーラ・リグーレ・ディ・ポネンテでは、ピガートやヴェルメンティーノ、ロッセーゼなどの品種から、高品質のワインが生産されています。
リグーリア州にあるD.O.C.
リヴィエーラ・リグーレ・ディ・ポネンテは、イタリアのリグーリア州の西部、サヴォーナ県とインペリア県の海岸にまたがって広がるD.O.C.です。
D.O.C.とは、日本語では「統制原産地呼称」と呼ばれ、イタリアのワイン法の中で、生産過程において様々な審査をクリアした、上級なワインにのみ許された呼称です。
リグーリア州は、西はフランスと国境を接し、北はピエモンテ州とエミリア・ロマーニャ州、東はトスカーナに接しています。また、西にはリグーリア・アルプス山脈、北にはリグーリア・アペニン山脈がそびえ、南はリグーリア海に開けた、東西に細長く伸びた、弓の形に似た形の州です。
リグーリア州の州都であるジェノヴァは、イタリア最大の港町として知られ、ジェノヴァから西が「リヴィエーラ・ディ・ポネンテ」、東が「リヴィエーラ・ディ・レヴァンテ」と呼ばれています。リヴィエーラ・リグーレ・ディ・ポネンテは、リヴィエーラ・ディ・ポネンテにあります。
少量ではあるものの、優れたワインを生み出すリグーリア州
リグーリア州は、古来よりイタリアとフランスを結ぶ重要な交易路として栄え、ワイン造りも古くから行われてきました。
イタリアではヴァッレ・ダオスタ州、モリーゼ州に次いで面積の小さな州で、州の65%が山岳地帯、35%が丘陵地帯となっており、平野はほぼありません。さらに、土地の69%が森林であるため、耕作可能な土地はごく僅かです。そのため、急な傾斜の狭い段々畑でブドウが栽培されているような、ワインの生産に困難を要する生産地です。そのため、生産量もあまり多くなく、この地で造られたほとんどのワインは、観光地でもある地元で消費され、輸出されるワインは極めて少ないというのが現状です。
リヴィエーラ・リグーレ・ディ・ポネンテの石灰土壌で栽培されるピガートやヴェルメンティーノからは、みずみずしい味わいに、心地良いミネラルが感じられるような、高品質の白ワインが生み出されています。また、赤ワイン用の品種としては、ロッセーゼ、ドルチェットなどが栽培されています。また、高い山々と海に挟まれた地形であるため、常に西から海風が吹き、ブドウが病害から守られています。
リヴィエーラ・リグーレ・ディ・ポネンテの主要品種
ピガート
「ピガート」というブドウの名前は、ラテン語の「ピカトウム」(古代ローマ時代の芳香を加えたワイン)に由来しています。
ピガートは、ギリシャ人がこの地方にもたらしたブドウ品種、マルヴァジアがベースとなっていると言われていますが、ヴェルメンティーノをはじめ、様々な他のブドウとの交配が繰り返されたため、ブドウの特性はマルヴァジアとは異なるものになっています。
この地方の郷土料理である「ブリッダ」と呼ばれる干し鱈などを使ったスープをはじめ、スズキやヒラメなどの白身魚の料理、野菜をハーブで味付けしたような料理などに相性が良いと言われています。
ヴェルメンティーノ
この品種で造られるワインは、やや緑がかった麦わら色の、レモンなどの柑橘系の果実の香りや、サルビアなどの花の香りを含んだ、爽やかな酸のワインになります。その特徴が、ソーヴィニヨン・ブランに似ているとも言われています。
料理との相性については、基本的に魚介類の料理には何でも合いますが、この地方の伝統料理である「カッポン・マーグロ」(ビスケットを敷き詰めた大皿の上に、10種類近い魚介や野菜を盛り付けるという豪快な料理)によく合うとされています。
ロッセーゼ
ワインにすると、ルビー色になり、熟成が進むにつれて、ガーネット色を帯びてきます。バラやリーベスのような華やかな香りに、僅かな苦味を含んだ、繊細な味わいのワインになります。なお、アルコール度13%以上で、12ヶ月以上の熟成を経たものについては、「スペリオーレ」と表示することができるようになります。