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ヴァルポリチェッラ・リパッソ
Valpolicella Ripasso
ヴァルポリチェッラ・リパッソとは、ヴァルポリチェッラのワインとアマローネの絞りかす(ヴィナッチャ)をブレンドし15日から20日間寝かされて生産されるワインです。
フェノールがより凝縮しているため通常のヴァルポリチェッラのワインよりも力強く長命、アルコール度も酸味も強いのが特徴です。緋色の美しい色、果実にバニラをからめたような濃厚な香り、ドライで洗練された肉厚のワイン、それがヴァルポリチェッラ・リパッソなのです。そのビロードのような深い味わいは、とくに冬の料理と相性がよいといわれています。
ヴァルポリチェッラ・リパッソのブドウ
「ヴァルポリチェッラ・リパッソ」と名乗るためには、ヴェローナ原産のコルヴィーナ種を45%から90%、ロンディネッラ種を5%から30%使用することが原則となっています。また、ヴェローナ地区で栽培される他種の赤いブドウを25%まで加えることが許可されています。
主原料となるコルヴィーナ種は、非常に生命力の強いブドウの一種です。房の大きさはそれほど大きくなく、五角形の形の葉が特徴です。ブドウの色は、濃い青色に近い黒色をしています。ブドウ畑は、ヴェローナ近郊の丘陵地帯に広がっています。沖積土の土壌と風通しが良い土地柄で育つのがコルヴィーナなのです。
一方、ロンディネッラ種は寒さに強いのがメリットのブドウです。葉は五角形、深淵に近いブドウの実は濃い紫色をしています。
また、ヴァルポリチェッラ・リパッソの原料となるヴェローナ原産のブドウには、モリナーラがあります。モリナーラはロンディネッラとは逆に、低温に敏感。このモリナーラは、ヴァルポリチェッラ・リパッソの酸味を決定づけて、香りのバランスをとるという役割を果たしているといわれています。
また、19世紀からヴェローナ周辺で栽培が普及したクロアティーナ種も忘れてはいけません。肥沃な土壌で豊穣な実をつけるクロアティーナ種も、ヴァルポリチェッラ・リパッソの濃厚な味わいに貢献をしています。
イタリアの赤ワインを代表する「ヴァルポリチェッラ・リパッソ」
「ヴァルポリチェッラ・リパッソ」は、「ヴァルポリチェッラ」のワインとは異なる製法で生産されるために、その味わいにも特有性があります。
ヴァルポリチェッラ・リパッソについて触れるとき、よく「アマローネ」の別バージョンのような扱いをされます。しかし、その歴史がアマローネほど深くないとはいえ、ヴァルポリチェッラ・リパッソは独自の魂を有する赤ワインとしてイタリア国内外で高く評価されているのです。近年、とくに海外での需要が急増しているヴァルポリチェッラ・リパッソは、ヴェローナ地区におけるブドウ栽培とワイン醸造の技術の結集であり、ヴェローナの人々の誇りでもあるのです。
ヴェローナは、「ロミオとジュリエット」の舞台となった街です。ヴァルポリチェッラ・リパッソが生まれたのも、ブドウ畑、人々の情熱、技術が、恋愛のような化学反応を起こした結果だと記したヴェローナのジャーナリストもいました。
すでに、アマローネと双璧をなすヴェローナの赤ワインとなったヴァルポリチェッラ・リパッソは、今後も世界中の人々に渇仰される続けることはまちがいありません。
ヴァルポリチェッラ・リパッソ、その製造工程の秘密とは
ヴァルポリチェッラ・リパッソを生産するための最大の特徴、それは文字通り「リパッソ」にあります。「リパッソ」とはすなわち、「ふたたび漉す」という意味を持っています。
ヴェネト地方で完成したこの「リパッソ」の技術は、世界的に見ても非常にユニークなものです。唯一、「リパッソ」と相似する製法に「アパッシート」があります。ブドウを干して使用する製法のことです。
ヴァルポリチェッラ・リパッソは、ヴァルポリチェッラのワインと乾燥したブドウをともに発酵することからはじまります。この製法は、アマローネやレチョートも同じです。
まず、乾燥したブドウの絞りかすから液体を抽出し、ヴァルポリチェッラのワインと接触させます。15日から20日続くこの浸漬期間後にできあがるワインはしかし、いつも同じ結果になるとは限りません。絞りかす(ヴィナッチャ)の状態、ヴェルポリチェッラのワインの品質、数々の条件と要素によって味は左右されるのです。この浸漬期間はあまり長くなると渋味が強くなり、ワインの味わいはドライになりすぎ重くなってしまいます。また、浸漬のために使われるワインは「レチョート」と「アマローネ」に限られており、場合によってはふたつのワインをブレンドすることもあります。
ヴァルポリチェッラ・リパッソの種類
「ヴァルポリチェッラ・リパッソ」を生産しているのは、フマーネ、マラーノ・ディ・ヴァルポリチェッラ、ネグラール、サン・ピエトロ・イン・カリアーノ、サンタンブロージョ・ディ・ヴァルポリチェッラ、ヴァルパンテーナといったヴェローナ近郊になります。
各地で生産されているタイプは下記の通りです。
ヴァルポリチェッラ・リパッソ
ヴァルポリチェッラ・リパッソ・スーペリオーレ
ヴァルポリチェッラ・リパッソ・クラッシコ
ヴァルポリチェッラ・リパッソ・スーペリオーレ
ヴァルポリチェッラ・リパッソ・ヴァルパンテーナ
ヴァルポリチェッラ・リパッソ・ヴァルパンテーナ・スーペリオーレ
ヴァルポリチェッラ・リパッソの召し上がりかた
ヴァルポリチェッラ・リパッソの芳醇な香りを最大限に堪能するためには、最低でも1時間前には栓を抜いておくことをお薦めします。また、飲むときの温度は16度から18度が適温です。
また、イタリア料理全般と相性がよく、とくにヴェローナの郷土料理とは最強のマリアージュといわれています。濃厚な赤ワインの例にもれず、お肉料理や熟成チーズとおいしく召し上がることができます。サラミやミートソースのパスタ、またシンプルな肉のグリルとぜひお試しください。