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イタリア辛口白ワインで、パーカー95点以上を獲得したワインは16本以上!


そのうちの3本を占めるのが、今回ご案内する白ワインのトップ生産者「カンテ」です。


●ソーヴィニヨン・セレツィオーネの2006年が、イタリア辛口白ワイン史上最高のパーカー96点を獲得!

●ヴィトヴスカ、シャルドネの2006年も、パーカー95点を獲得!






生産者のカンテ(KANTE)は、イタリア北部フリウリ・ヴェネチア・ジューリア州の中でも、スロベニア国境に程近いカルソに拠を構える生産者。1840年頃からこの地でワインを造り続けており、現在のオーナー「エディ・カンテ」氏も、カルソのDOC認定の立役者であり、カルソのコンソルツィオ(協会)の初代会長でもあります。


カルソは地理学用語で使われるカルスト(スロベニア語:クラス、イタリア語:カルソ)の語源となった地域で、その名の通り石灰質が豊富な土壌が特徴で、ボーラと呼ばれる北から吹く地方風と合わさり、この地独特のテロワールを形成しています。


カルソの土地は地面のすぐ下に分厚い岩盤があり、土の少ない非常に痩せた土地のため、樹が大きくなりすぎず、自然と収量も落ちます。


カンテが語られる際必ず登場するのが、カルソの分厚い岩盤をくりぬいた地下15mのセラー。風の循環を良くするため丸いフロアになっており、階層により温度、湿度が違い、各層ごとにその役割が分かれています。温度管理機能付きのステンレスタンクでなくても、このセラーのお陰でタンク内を適切な温度で保てます。


カンテのワインは早くとも2年、物によって20年以上も熟成可能と言います。そのため複数のヴィンテージをストックしており、飲み頃になってから出荷する為、生産量は少量ながらも大きなセラーが必要となります。


そんなカンテの白ワインは、各ワインメディアからも大絶賛を受けています。



<ガンベロ・ロッソ2014掲載文抜粋

「エディ・カンテは火山のような人だ。詩人で画家であり、繊細で好奇心旺盛で意思の強い人です。カルソではパイオニアで、葡萄が育たない土地と思われていた地方を、ワイン原産地として有名にした。

彼の作ったセラーは硬い岩盤をくりぬいた地下3階建てで、醸造学の記念碑的建物です。ワインは正直で、岩の多い土壌、季節風のボーラ、水不足への挑戦です。

テロワールを完璧に表現している。」


<スローワイン2014掲載文抜粋>

「エディ・カンテはアーティストでもあり、醸造や葡萄栽培からインスピレーションを得ます。このテロワールのポテンシャルをよく理解し、長い間畑で生きてきました。

ここを訪問し、リリースされていない古いヴィンテージを飲むと感動します。この難しくも美しいテロワールをあますところなく表現している。畑では丁寧に栽培され、品種の個性をよく理解し、それぞれの特徴をワインを通して表現している。

エディ・カンテはカルソのワインを世界中に広めた生産者です。しかし彼は成功を追い求めたわけでなく、只々昔から行われてきた地道な作業を一生懸命行っただけです。

岩から土を造り、葡萄を栽培してきた過去の生産者へのリスペクトが感じられる。」


<ワイン&スピリッツ誌 2011年世界のトップ100ワイナリーに選出>

「アドリア海沿岸トリエステ周辺の山地で、カルソの土壌とボーラの風により極めて低い収量で、土着品種からヴィドヴスカ・セレツィオーネのようなシャープな酸とふくよかな果実味のワインを生産するワイナリー。」

<ワインアドヴォケイト>

「カンテのようなワインに出会った時、私はなんと表現すればいいだろうか?これくらい見事なクオリティに直面した時には、言葉すら不要となる。カンテのワインにはこの葡萄畑が位置するカルソの息吹が吹き込まれている。イタリアに於けるコシュ・デリのような存在だ。」 ワイン・アドヴォケイト#199

「エディ・カンテはフリウリのスーパースターの一人だ。長年に渡り、彼は素晴らしい実績を築いてきた。」 ワイン・アドヴォケイト#193

「カンテはフリウリで最もユニークなワインの造り手の一人である。抜栓直後は少し内向的に感じられるが、空気に触れる事により美しく花開く。」 ワイン・アドヴォケイト#185

「カンテのワイナリーへの訪問は、今回のフリウリ訪問の最重要点だった。岩盤をくりぬいた地下室は温度や空気の循環など理想的なものだ。彼のワイン(特にリゼルヴァ)には、「ぶっ飛んだ」という表現ですらまだ控えめな程に感動した。」  ワイン・アドヴォケイト#179

※ワインアドヴォケイトで記載されているリゼルヴァは、セレツィオーネの事です。



と、挙げればキリがないほどです…。


ちなみに、以前はカルソのコンソルツィオ会長だったカンテですが、DOCの枠組みに縛られずワイン造りを行いたいため、現在ほとんどのワインはIGT、またはVdTとしてリリースしております。


そんなカンテのワイン、セレツィオーネ・シリーズは前回ご案内した際にも、直ぐに売り切れになってしまったのですが、遂に待望の最新ヴィンテージが入荷してまいりました!


カンテはワインが飲み頃になったと判断した順にリリースされるので、2006年の次は2009年で、その次に2008年と順番通りに行かないのですが、飲み頃となってリリースされたワインはいずれもハイレベル!


上級キュベの「セレツィオーネ」の他に、スタンダードクラスでもその実力は十分に感じられます!


イタリア白ワインのイメージを一新するようなカンテの白ワイン。是非一度試してみて下さい!


イタリア最高クラスの白ワインながら、未だお値段5,000円程度で楽しめるのも嬉しいところ!

しばらく完売でしたが、セレツィオーネ・シリーズから待望の最新ヴィンテージが入荷!

ソーヴィニヨン、シャルドネ、ヴィトヴスカなど、飲み比べてみて下さい!