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商品番号 W-BD17090111
価格57,090円(本体価格:51,900円)
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「サンテステフのラトゥール」と異名を持つワイン
このワインについて
生産者について
「サンテステフのラトゥール」と異名を持つワイン
このワインについて
シャトー・モンローズのワインは「晩熟」であることが特徴。中には50年もの熟成に耐えるものもあると言います。その点からも、5km離れたポイヤック村の1級ワイン「シャトー・ラトゥール」と比較されることもしばしば。力強く、パワフルなその味わいはカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴が前面に押し出されたものでしたが、1970年代後半から、世の中の風潮に合わせてメルローの比率を増やした軽い飲み口のものが造られるようになりました。
しかし、1986年以降は、シャトー持ち前の力強いスタイルに戻り、歴史に残るヴィンテージワインを生み出しています。
現在シャトー・モンローズで使用されているブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー32%、ここに、エレガントなアロマを持つカベルネ・フランを6%、華やかでスパイシーな香りを持つプチ・ヴェルドを2%ブレンドしています(品種の比率はシャトー・モンローズ公式サイトより抜粋)。
ロバート・パーカーやヒュー・ジョンソンといった名だたるワイン評論家からも太鼓判を押されているシャトー・モンローズ。「サンテステフのラトゥール」と異名を持つそのワインを、ぜひ比較して味わってみたいものです。
生産者について
フランス・ボルドーのジロンド河沿い、メドック地区の最北端に位置するシャトー・モンローズ。そのテロワールは、地質学者に「エリートコア」と呼ばれるほど、恵まれた土壌で育まれています。メドック地区の最北部にあるサンテステフ村。その高台にあるのがシャトー・モンローズです。ジロンド河を望むその美しいシャトーの歴史は、1778年にまで遡ります。エチエンヌ・テオドール・デュムランは当時「エスカルジョンの荒野」と呼ばれていた未開のこの土地を購入しました。ヒース(ツツジ科の低木)で覆われた土地は、秋に薔薇色の花でいっぱいになることから、モン(山)ローズ(薔薇)という名がつけられたと言います。
その息子の代になって、土壌がブドウ作りに適していることが分かり、1815年にブドウの栽培が始まります。ささやかに始まったワイン造りでしたが、1832年にはブドウ畑は35haになり、その出来栄えは市場でも評判となるほどでした。
シャトー・モンローズの名を不動のものとしたのは、1855年のパリ万博を機に始まった、ワインの「格付け」です。ボルドー市の商工会議所によってつくられたこの格付けで、シャトー・モンローズは2級の認定を受け、その品質を世に認められることとなったのです。
1866年、アルザスの工場所有者であるマチュー・ドルヒュスが、このシャトーを買収します。ドルヒュスは老朽化した貯蔵庫を改築し、栽培方法や醸造方法も新しい手法を取り入れます。また、人材育成の先駆者でもあった彼は、住宅、医療の無償提供など、当時としては珍しい従業員の理想的な環境づくりにも取り組んだ人でした。
シャトー・モンローズのシンボルである「風車」を作り、地下水を利用することでブドウの伝染病であるフィロキセラを食い止めた、という逸話もあります。この時で、その敷地はすでに68.5haに広がっていました。
1887年、シャトー・モンローズはライバルである「シャトー・コス・デストゥールネル」の所有者であるジャン・オスタンの手に渡り、更に1896年、その義理の息子ルイ・シャルモリューへと引き継がれます。シャルモリュー家はこの後、経済危機や二度の世界大戦を乗り越え、設備を近代化し、最高のメドックワインとしての地位を強化していきます。
しかし、2006年、新たなオーナーの手にシャトー・モンローズは渡ることになります。そのオーナーとは大手建設会社のブイーググループ。通信・メディア業界にも手を広げる大手企業です。マルティンとオリヴィエ兄弟によるこの買収は、シャトー・モンローズのテロワールへの投資であり、ブイーグ兄弟が父フランシスから受け継いでいたワイン愛のもとに実現しました。
現在90haにも拡大したシャトーで、彼らは地熱システムやソーラーパネルによるエネルギーを利用し、環境に配慮したワインづくりに取り組んでいます。