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商品番号 W-IT13110902
価格1,573円(本体価格:1,430円)
[14ポイント進呈 ]
申し訳ございません。ただいま在庫がございません。
生産者や産地、品種等で、千差万別の味わいが生まれるワインという飲み物は、世界各国の伝統的な食文化の中にも溶け込める、懐の深さもまた魅力の一つ。
しかし世界の多様な料理の中には、どうしても 「ワインと合わせるのは難しい」 というものが存在するのも事実、その代表的な例が・・・
キムチ!!
辛いものもワインも大好きな私、しかし両者は全く噛み合わない事を知っています。
刺激的な辛さを持つキムチは、 白ワインや繊細な味わいの赤ワインを粉々にぶち壊し、力強い赤ワインとは口の中で大ゲンカ、 果実味もタンニンも訳がわからない状態に!
スパークリングワインは泡の力によって、何とか抑え込む事はできるのでたまに合わせてますが、 「どうせだったらビールの方が・・・」 と考えてしまいます。(こっちは相性最高ですよね)
キムチでなくても唐辛子を多めに使った料理では、どうしてもワインの良さがかき消されてしまう事が多く、まさに 「犬猿の仲」 といったところでしょう・・・。
この難しいテーマについては、ある超人気ワイン漫画でも取り上げられていました。
作中で主人公はキムチに合うワインを苦労して探しまわった結果、最終的にあるワインにたどり着くのですが、それこそ イタリア・カラブリア州 の特産ブドウ品種、 ガリオッポ を使った赤ワインでした。
カラブリア州というのは唐辛子料理が有名な土地で、現地の人たちは昔から 地元のワインと合わせて、唐辛子を使った辛い伝統料理を楽しんできた という食文化を持っています。
ガリオッポのブドウ畑の隣では、唐辛子が栽培されているような光景も見られ、「両者は同じ土地から育った兄弟のようなもの、相性が良くなるのにはこうした理由がある!」というわけ。
アジアやフランスでも評価が高く、ワイン好きでなくても知っているような名作漫画なので、こんな事を言うのはおこがましいのですが・・・
「ホントに合うのか???」
正直な所、ちょっぴり、ほんの少しだけ疑いが残ります・・・。
ここはぜひ自分の舌で確かめようと、ガリオッポというブドウを使ったワインを探し始めたスタッフ、同じくイタリア・カラブリア州から、 チロ・ロッソ・クラシコ というワインを見つけ出しました。
生産者である ヴィニコラ・ジート社 は、そのワインが 2004年アテネ・オリンピックの勝者に贈呈されたという 高名なワイナリーなのですが、チロ・ロッソ・クラシコは お値段も手頃 でガリオッポ100%、これは試しに飲むにもうってつけです!
さっそく大好きなキムチと合わせてみようと、自宅で少し口に含んだらビックリ!
まだキムチは口にしていないのに、舌に残った余韻の中に、確かに唐辛子のようなピリッと刺激がある、スパイシーなニュアンスが残りました!
シラーなどでお馴染みの、コショウのようなスパイス感とは明らかに異質なものです。
「まだまだワインがいっぱいあるんだなぁ・・・」とか考えつつ、お気に入りキムチを口に含んでまたビックリ!
キムチとホントに合うんです!!
いつものようにキムチが口の中で大暴れするかと思いきや、 ガリオッポのあの唐辛子のような独特なスパイス感が、キムチの刺激を受け止めて絶妙に包み込んで、まるでワインがキムチを優しく手懐けているかのようです!
さすがは超人気ワイン漫画、キムチと合わせるテーマで、 ガリオッポを持ってきたのはすごい! と感服致しました。
ただ、何種類かのキムチを試しましたが、 辛さがマイルドなキムチ の方が、一体化する味わいの奥深さをより美味しく楽しめるようです。
キムチも色々あるので、辛さが強い傾向のものだと、ガリオッポも必死に頑張るのですが唐辛子の暴走をくいとめられず、 大乱闘の末ボッコボコ にされてしまいます・・・。
色々なワインを飲んできたスタッフ、キムチとのマリアージュは初めての体験で、これは お客様にも絶対ご紹介すべき と、さっそく 「チロ・ロッソ・クラシコ」 の販売を開始致しました!
マイルドなキムチをはじめ、焼肉やキムチ鍋、その他ワインと合わせるなんて今まで考えもしなかった辛い料理とも、一度試してみる価値がありますよ!