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2007ヴィンテージ、ワイン・スペクテーター 93点 このワインについて 甘いチェリーとイチゴの香りを持ち、花と特徴的なバルサミコやメントールのノートがあります。 豊かでしかもしっかりとした口当たりと、しっかりした構造。明確なミネラルは、甘いチェリーフルーツとハーブ成分のバランスをよく保っています。 すべての側面が非常によく統合されており、さらに年月をかけて熟成するのが楽しみなワインです。生産者について バローロのクラシックと呼ばれる「ジュゼッペ・マスカレッロ」の歴史は、1830年生まれのジュゼッペ・マスカレッロがモンフォルテ・ダルバのピアン・デッラ・ポルヴェレという小区画にブドウ畑を購入したことから始まります。1902年に創立者ジュゼッペ・マスカレッロが亡くなると、息子のマウリツィオ・マスカレッロがあとを継ぎ、1904年にワイナリーをカスティリオーネ・ファッレットのモンプリヴァートに移動、ここにブドウ栽培からバローロのワイン生産までを完璧に行うワイナリーが誕生したのです。 しかし、バローロを生産するためのブドウの量が充分ではなく、マウリツィオはブドウ園の土壌や気象条件を生かしドルチェットとバルベーラの生産も開始します。1919年には、バローロとモンフォルテ・ダルバの中間に位置する、モンキエーロにある18世紀の建築物を購入しました。 ここはもともと、18世紀の技術を駆使して製氷が行われていたところです。マウリツィオはこの建物を改築し、醸造所もここに移しました。そして、この建物がワインの貯蔵に非常に適していることを発見するのです。独特の構造を調査したマウリツィオ・マスカレッロはこの後、なんと建築資材の売買にも才を発揮するようになります。 1921年、マウリツィオはモンプリヴァートのブドウ畑の一画のネッビオーロに、ミケット種のクローンを接ぎ木しました。マルチな才を発揮したマウリツィオ・マスカレッロは、1923年に死去します。 あとを継いだ息子ジュゼッペ二世は、弟のナターレ、姉妹のジュゼッピーナ、アデライデの助力を得て運営に力を注ぎました。ところがまもなく、ナターレとジュゼッピーナはワイナリー経営上の哲学の相違から、ジュゼッペ二世と袂を分かつことになります。 1930年代前半、ジュゼッペ二世はワイン醸造にエネルギーを集中させるために、父マウリツィオが始め高利益を得ていた建築資材売買業の縮小を決意しました。 しかし木材に精通していたジュゼッペ二世は、貯蔵庫にあった古い樽をスロヴォニア産の木材を使用した樽に取り替えることに成功します。ジュゼッペ二世は、樽職人であったセヴェリーノ・コーモラとの共同作業で樽作成の新たな基準まで確立するのです。 アルバの最高の品質のブドウを生み出すクリュ、先祖から代々精錬されてきた高い醸造技術をもとに、ワイナリーのバローロ生産は増大し質も向上していきました。 ジュゼッペ二世は、父マウリツィオと同様にネッビオーロ種の改良にも非常に熱心に取り組んでいます。1959年、1920年に父が接ぎ木したミケット種を精選し、1963年にふたたび土に戻しています。 こうして盛名を得たジュゼッペ・マスカレッロのバローロには、高名なファンが多くつきました。画家エーソ・ペルッツィ、フェリーチェ・カレーナ、ルイージ・デッレアーニ、美術評論家オリオ・ヴェルガルニ、編集者アルベルト・タッローネなどです。 pick up
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バローロを語る上で絶対に無視できない人物が、ジュゼッペ・マスカレッロです。古典的バローロの代表格として知られ、1881年にブドウ栽培を始めて以降3代に渡りワインを造る生産者です。
現当主のマウロ・マスカレッロが掲げるワイン造りのモットーは、「先祖が営々と築き上げてきた技術を守ること」。これが、マスカレッロの「古典的なバローロ」と呼ばれる所以です。
ジュゼッペ・マスカレッロの特徴は淡い色調。あまり果実を動かさずに発酵することで実現しています。果実を動かさない事で、タンニンの抽出量は少なく、良質なタンニンだけが残ります。これにより、色調が淡いだけでなく、優美でエレガントなバローロが出来上がるのです。