ジャキーノ家は、南サヴォワの地で数世紀に渡り様々な農業を営んできた家系。1988年に後を継いだフレデリック・ジャキーノによってブドウ栽培専業となり、ドメーヌ・フレデリック・ジャキーノを設立。ワイン造りを開始しました。

2006年に各地で修行を積んだ弟のダヴィッドが戻り、彼を中心にビオロジック栽培をスタート。自然派としてドメーヌは次のステージを迎え、「ドメーヌ・ジャキーノ」に改編し新たにスタートを切りました。

2008年にecocert認証取得、栽培も2010年にはすべての畑でビオディナミに転換し、2017年にはdemeter認証も取得しています。天然酵母のみによる全房発酵、澱引きをしないシュール・リー熟成、最小限のSO2使用といったミニマル醸造によって、ブドウのポテンシャルを満開にしています。

彼の造るワインは人を多幸感に包み込むような作品ばかりです。

こちらは、フランス・サヴォワ地方の土着品種「ジャケール」100％で造られるオレンジワイン。50％を樽で、50％を昔ながらのアンフォラと呼ばれる壺で発酵させています。

マリウス＆シモンヌは、ダヴィッドの祖父母2人の名前。祖父母に捧げられた作品で、優しくジューシーな果実味とたっぷりのミネラル、柑橘の皮のようなほろ苦い後味の余韻が印象的な、まさに包み込まれるような味わいの一品です。